人間なら誰しもが経験ある事と言えば「やりたい事」「やらなければいけない事」があるのにそれを何かしらの理由を付けて先延ばししたりする事ではないでしょうか?
「英語が話せる人が羨ましい、自分も話せるようになりたい」と思ったとしてもそのために本当に行動に移せる人は実はそんな多くありません。
「夏休みの宿題」普通に考えれば一日の内の2時間でも3時間でもやって少しずつ消化した方が精神的にも体力的にも楽なのにギリギリまで先延ばしして直前になってから慌ててやり始める・・・。
こんな風に行動に移せないのは「本人が悪い」とまで思ってしまう、考える人がいるでしょうが、
そんな事はなかったのです!
なぜならこれらの行動原理は人間という生き物が元々、持っている性質によるものである意味、仕方がない事だと言えるからです。
この記事を読む事によってこれらの状態に陥ってしまうのはなぜなのか?その正体が鮮明に浮かび上がり、ならそれを踏まえた上でどうすれば良いのか?まで言及していこうと思いますので、これらの状態から抜け出したいと思っている人は是非、最後まで読んでほしいと思います。
恒常性(ホメオスタシス)
いきなり「はっ?」と思ってしまう言葉が出てきましたが、これがその原因となる、人間に備わっている機能の呼び名ということになります。
生物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。
と書いてあります。その後の詳しい説明はリンクに貼ってある記事を読んでくださいではわたくしがこの記事を書く意味がないので 笑
ここからはわたくしが分かりやすく解説します。
では「内部環境」を一定に保ち続けようとするとはなんぞや?と言うと、
「環境」が変わろうとしてしていて、その影響が「内部環境」にも及んで変化が生まれた時にそれを戻そうとする機能です。
「環境」が変わるとは外部からの影響と言えばいいかもしれません。
一番身近な例として・・・
・季節が夏になり暑くなります、気温が上がります。その影響で体温も上がるので人間は汗をかいて体温を下げます。
「外部の環境」つまり気温が上昇して、人間「内部の環境」体温も上がります。その内部変化を再び一定に保とうとして汗をかいて体温を下げるのです。
Wikipediaでは体温の他にも血糖値についても書かれています。
要は人間の身体の健康を守ろうとする機能がホメオスタシスって事なんですね。
と、ここまで書いた事はこの記事での本題ではありません。
これらの機能がその身体的な面の他にも、上記のリンクではこれらについての記述ない心理的、精神的な面にも影響を及ぼしているというのが今回のメインテーマとなります。
心理的、精神的におけるホメオスタシスとは?
・自分が危険だと思ったものには関わらない、近づかない。
駅前を歩いていると赤の他人からいきなり声をかけられました。何やら話を聞いてほしいなどと懇願しているが・・・まぁ一般的な感覚からして、
「関わらない方が良い」と思い「逃げよう」と判断しますよね。
外部からの刺激によって内面に変化が起きようとしている、それを一刻も早く平常に戻したいという事でその場から「逃げる」という事で回避します。これもある意味、人間が、生物が生き残るための危険察知、回避能力と言ってもいいので良い面として働いていると思いますが、・・・・
が!(謎の強調)
・これまで習慣としてなかったものをやろうとしても先延ばしする、そして結局やらない。
という一面もあります。
・・・ここで「あっそういうことか」気の抜けた声で思った人もいるかもしれません😓
体重を減らしたくて毎日、運動をしようと決意はするものの今まで運動をしている、習慣化している自分というものが無いのであれば自分の環境、内面に大きな変化が生じます。
ここまで説明した事と同じ流れになるであれば内面の環境が変化したら、元の位置に戻ろうとするので運動をしていない元の自分に戻ってしまうというわけです。
このように人間とは今まで慣れ親しんできた行動とは大きく外れる事をしてしまうと居心地が悪いと思ってしまい結局は元いた、居心地の良い場所に戻ってしまうのが人間というものなんです。
このようにその人にとって居心地の良い場所、馴染みのある習慣というものを、
コンフォートゾーン
と言います。
「快適な空間」を意味する語である。心理学などでは、ストレスや不安が無く、限りなく落ち着いた精神状態でいられる場所を指す。
また聞いた事がない用語が出てきましたがコンフォートとは「快適」という意味になるのでそんな難しい言葉ではありません。
この新しく出た言葉を活用すればもっとイメージしやすくなると思います。ちょうどリンク先の画像の黄色い円を見ながら、
人間とはこの円、コンフォートゾーン、快適だと思う範囲より外には出たくないという生き物になります。たとえ一時的でも外に出たとしてもやっぱり居心地が悪いという事で足早に元いた場所へ戻ってしまいます。
・旅行などで豪華なホテルに泊まってもやっぱりなんだかんだ家の方が落ち着くなと思う。
・リアルの友達よりもSNSで繋がっている人との方が気が合うから、仕事後のご飯の誘いを断って家に帰りネット空間に身を投じる。
というように居心地の良い場所へと戻りたいと思う例や、
・英語を話せるようになりたいけど、今までそんな習慣がなかったから続かない。
・夏休みの宿題をやらなければいけないが、自宅で勉強する習慣がないとそれを避けようとして遊びに出かける。
というように冒頭に挙げた例の繰り返しになりますが、そのような習慣がないとそれを避けようとする、習慣としての例もあります。
このように人間とはこのコンフォートゾーンからは基本的に出ようとはしない
=変化を嫌う生き物
と言えるのではないでしょうか。
それを象徴するかのように人間はこの範囲より外に出たくないために、たとえ出なければいけなかったとしても出なくていい「理由」を考えますよね。
「まだ8月に入ったばかりだ、夏休みはまだまだまある」
「今日は観たい番組がたくさんあるから、勉強はしない」
「ダイエットは明日にしよう」
など自分にとって気持ちい良い事を優先したりして、やらなくて良い理由を作るのは誰もが取っている行動です。
よく言う言葉「面倒くさい」という言葉にはこのような人間としての性質が背景にはあると言えるかもしれませんね。
ここまでをまとめると・・・、
・人間はホメオスタシスという性質からコンフォートゾーンからからは出ようとしない。出たとしても直ぐに戻ろうとする。
と言えるのですが、これは本当は成長したいと願う人達にとってはとても厄介なものだとも言えるでしょう。
もうお察しのように「やりたい事」「やらなければいけない事」というのはそのコンフォートゾーンの外にある場合が圧倒的に多いからです。
その中に留まっている限りは理想とする自分には近づきませんし、成長もないでしょうが、
成長するとは今までやった事がないことをやる、経験しなかった事をする、行った事がない場所へと行く、関わった事がない人と出会う事でできるものなのでその外に出る事が必須条件なのです。
今までのやり方、常識で上手くいかないのであれば、それを変える必要があると言えます。
別記事で書いた内容もこの外へと飛び出す事を促しています。
事務所に所属していても仕事が来ないタレントはもう事務所から仕事をもらう事を期待しないで、インターネットを駆使して自分で自分をセールスした方がこの世界での成功にグンと近づくかもしれません。
同じように今までお金を稼ぐには会社に雇われてそこで働いて毎月給料が振り込まれる給与所得だけだと思っていたけど、もっと短い時間で稼ぐためには投資をする、又は己を磨くためにお金を使う自己投資をすることも重要で「これは後にお金が増える可能性のあるお金の使い方か?」という風に考えてより賢くお金を使えるようにしようといのもそれに該当します。
今までこういうものだと常識だと思っていたもの、そこに新しい視点、考えを聞いて、それをきっかけにその常識を変えて、コンフォートゾーンの外へと飛び出すといった行動で人は新しい自分を手に入れるのです。
しかし繰り返しになりますが、人間とはその外へと出ても直ぐに居心地が悪いと思って元居た場所に戻ってしまう。
では・・・、
そのコンフォートゾーンの外へ飛び出してそこにずっと居続けるにはどうしたら良いのか?
ここまで読んだらそこも気になる点だと思いますが、それに対して一つの解答があります。それが・・・、
その思い描いた理想の自分に中身をすり替える、
その理想に相応しい「在り方」から変えていくのが良いと言われています。
えっ、それだけ?と思うかもしれませんが意外にもそう言い聞かせる事によって逆に本来であれば普段の自分なのに変にこのままではダメだ!と焦ったりもします。
これは実はビジネスの勉強をし始めてよく聞く言葉なのですが、
「在り方」が重要だと何度も出てくる言葉なんです。
成功したかったら既にそれを達成している自分になりきって行動しようと。
そうして中身を変える事によって、それに相応しくない行動を取ろうとしただけで「成功している自分はそんな事はしないと」ブレーキがかかります。
つまり普段の自分がする行動だけどそれは「止めろ!」と働きかけるのですね。
あれ?それってつまり言い換えれば本当はコンフォートゾーンの外に居るんだけど、その戻ろうとする行動に対して止めているという事をしていると言えますよね!
そう、こんなちょっとした意識を変えるだけでもそんな事ができちゃうんです!
改めて大切なのは、理想としている「自分」はそんな事はしないと思う、思い込むと言っても良いでしょう。それが第一歩となります。
本当にそんな事ができるの?とまだ懐疑的な人もいるでしょうから、もう少し補足すると、この先ほど言った思い込むという言葉を選んだ意図として、
人間とは架空のもの、現実ではないものに対してもそれが本当に起きている事だと感じる事ができてしまうんです。
その一例として、時に人間は映画を観て感動して泣いてしまう事なんてありますよね?
映画とはご存知の通り架空の物語です。その現実ではないものに対してなぜ心を動かされて泣いてしまうのかといったら、それはその瞬間だけでも映画を本当に起きている話だと思い込んでしまうくらいに没入してしまうからなのですよね。
そしてその映画の中では架空の人物になりきってしまうのに長けている人もいます。
そう、それが俳優と言われる人達です。
まさに本当はまだ理想の自分になれていないだけど、その自分に中身から変えてなりきってしまうのが得意な人達ですね。
俳優は理想の自分どころか、共通点も何もない架空の、本の中の人物にまでなりきってしまいます。そしてやはりそれに中身がすり替わったら「この役はこんな言動は取らない」と思うはずです。
このことから、
人間は現実に起きている事、以外にもしっかりとイメージを持ってそこに入り込めば本当の事だと感じ取る事ができるんです。
俳優が役になりきるだとまた高度な技術が要求されますが、理想としている自分をイメージする事であれば喜んでできるはずです。そのイメージをしっかりと頭に持って、それになりきることによって成長を成し遂げていきましょう。
こうする事によってステージが引き上げられて、その前の低いステージに居る頃の自分がするであろう行動をすると「それはいけない」とストップがかかってその高いステージに居る自分を維持しようとします。
これで思い出されるのはサッカー選手の本田圭佑選手は、
「目標はワールドカップで優勝する事」と日本人の誰もがそんな事できるわけないと思う事をよく口にしていましたが、これも本当に成し遂げるのであれば決して間違った言動ではないんですよね。
いつか日本がサッカーで大きな国際大会で優勝するにはベスト16までいければ満足だって思っている時点で到底、成し遂げられないはずです。先ずはそう言い聞かせるというのも大切な事なんですよね。
それで日本は今ではワールドカップに出場するのは当たり前と思うまでにステージ先ずは引き上げましたよね。このできて当たり前と思わないと優勝もできないでしょう。
という事で「面倒くさい」からやらないという自分から脱して、成長するためにはそれに向けた行動をする前に「在り方」から変えていき、その理想とする自分を強くイメージして、それになりきった状態で実際に取るべき行動をしていきましょう!という事になります。
人間とはそういう生き物なんだという事も自覚しておきましょう!
では今回は以上になります。最後までお読み頂きありがとうございました。
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