【俳優・声優・芸能界】本当に人手は足りているのか!?

このブログでは俳優・声優・芸能界といった世界は基本的に人手は足りていると訴えています。

だからそう簡単に仕事の情報なんてこないし、いくら個人が実力を磨いても根本的に仕事の数が少ないのなら稼げないに決まっているのです。

しかし!

じゃあ今の時点で活躍している、忙しくさせてもらっている人達で事業者たちは満足しているのか?と言われたら必ずしもそうでもないと思っております。

特にテレビに出演している芸能人をみれば分かると思いますが出演者の顔ぶれがほとんど変わらない、十数年前に流行った人ばかりで新鮮味が感じられない・・・これがわたくしが最近のテレビに抱く印象です。

これだとまるで次世代の人材が育っていないみたいですよね・・・😓

ただこれも仕事の枠が少ない弊害なのです。

人材が溢れているなら、人の入れ替えも激しいと思いきや、そうなると今までテレビの出演料で生活費を稼いできた人の収入が無くなることを意味するので、単純にあなたより面白そうな人が出てきたから代わってもらいますなんていう無慈悲な対応は今までの付き合いからできない場合もありますし、席を追いやられそうになっている人だってそう簡単に譲れないと思うはずです。

これからこの世界に入ろうとしている人は、既に席に座っている先輩たちと対等に渡り合っていかなければいけないとは大塚明夫さんの「声優魂」にも書かれています。

そこには、こちらもこの世界で食っていきたいなら席を離れるわけにはいかないと書かれています。この競争は想像以上に厳しいことでしょう、わたくしも初めからこの事情を知っていたら怖気づいていたかもしれません。

 

そもそも・・・

テレビの場合もう昔ほどの絶大な影響力はないので、新人タレントを使う余裕もなくなっているとも言えるかもしれませんね。

テレビに出演しても誰も観てくれる人はいない、なら出演者も昔から顔だけは知られている人を使えば良いかとなってしまいます。

このようにやりたいという人は毎年たくさんいるのに、適度に適切な人材に入れ替えてこの世界に新しい風が吹いているのか?と言われるとそうでもない、むしろ昔からいる人がずっと居座っているという側面すらあります。

発展する前に目をつけていた先行者が優位というのはビジネス視点では度々、言われます。

 

その溢れるくらい居ると言われている人達ってどこにいるの??

もう一つ問題だと思ったのがそのタレントを必要としている事業者とタレントを繋げるシステムが上手く出来上がっていないことだと思っております💦

今年から俳優・声優・芸能人を目指す若者がいたとしたら、その人はそのために何をするか?と想像したら専門学校、レッスンに通って実力をつけるかもしれません。

その中にこの人は将来有望なんじゃないか?という人がいたとしてもおそらくその情報は事業者に伝わらない気がします。

事務所には伝わるかもしれません。その人が事務所直営の養成所に通っているなら可能性は高いですが、何が言いたいかというと学校やレッスン所、事務所、事業者とそれぞれ組織がバラバラであることも多々あるので、素質ある若者がどこにいるのかというのが掴みにくいというのがあるということです。

これで運悪く芽が出なかった人もいるんだろうな〜というのは想像に難くありません。

スポーツだったらその競技の強豪校に集まってくるのでそんな難しくないような気がしますが、芸能の分野はこの学校には優秀な人がたくさんいるなんていう場所は聞いたことがありません。

スポーツは学校卒業→プロチーム契約というルートですが、

芸能人だと学校・養成所卒業→事務所と契約→事業者の現場へ派遣というもう一つ段階を踏んで初めて報酬が入ります。

この一番最後の事業者と繋がるのがいわば最終目標なのですが、そうなるかは事務所、マネージャー次第とも言えるので一番知ってほしい人にはなかなか伝わってこないのがこの世界の問題点だと思います。

たとえばわたくしが脚本を書いて映画を企画して、出演者を集めなければいけないとなったらおそらく今まで知り合った俳優さんの中から選ぶと思いますw

なぜなら一から、事務所のHPやらを回って探すのは相当時間がかかると予想されるからです😓

同じようにある会社が初めて自社の商品のCMを作りたいからモデルが必要となった時に、どうやって探す?と考えた時に困るような気がします。

芸能事務所と検索して適当に上位に表示された事務所の中から探すかもしれないですし、予算があるならみんな知っている芸能人で良いとなるか、或いはHPから募集するかもしれませんがその情報はしっかりとタレントに届くのか?

芸能関係の仕事とはやりたい人で溢れているんじゃないのか!?と言われても数が多すぎる、必要としている事業者もどこにいるのか分からないし、上手い探し方も知らない、これで面倒となったら昔から繋がりがある人、知り合いを選ぶ、つまりコネがものを言うので、

この記事で書いたようにコネは重要です↓

コネはどのくらい重要か?

こうなってくるとそういう芸能関係の求人情報が掲載されているサイトがあっても良いのでは?と思い検索してみたらありました。一番上に出てきたサイトをとりあえず↓

オーディション情報 Deviwさん

やっぱりあるよね〜と思ったらオーデイション情報は基本有料コンテンツということだそうですw 月額いくらかかかるみたい。

軽い見出しまでは閲覧できるけど詳細や応募までいくとお金がかかるってことかな。

まさか仕事の求人情報を知るだけでお金がかかるとは・・・それだけ価値がある、皆が知りたいとみなされている証だと思います。

これを芸能活動を軌道に乗せるための「投資」と捉えるか、オーディション情報を餌にお金を取っているだけの可能性もこの世界の黒さを考えたら十分にあり得ますが、玉石混淆といったところでしょうかね〜?

世の中に本当にタレント、俳優を必要としている人は絶対にいるのは間違いないので。

人手は足りているけど、その人達がどこにいるのか広大な地から探し回るようなもの、だから身近な、昔から付き合いのあるところだけで仕事が回っている、いるであろう人材を最大限生かせていないというなんともカオスな世界、それが芸能界なのです。

 

カオスというか基本は個人事業なのでいつ、どこで誰がそういう企画をするのか分からないのですよね。

企画をしてもその事業が終わればお疲れ様でした〜と言ってそのチームは解散、タレントはまた新しい仕事を探さないといけません。この分野の仕事って短期間で終わることも多いです。

長いお付き合いになる方が珍しいでしょう。

これがようやく苦労して取れた仕事でも、その後がなかなか続かない原因、また新しい企画をした事業者を探して使ってくれませんか?と頼み込まないといけません。

年間通してエンタメ事業に携わっている所ってアニメ制作会社であったり、テレビ局だと思います。

そうなってくると出演者を決めるのにもそこまで時間をかけていられないので、いくつかの事務所と実はうちの演者、タレントを使ってもらえるように密かに話をつけている場合だってあります。或いは予め決められた事務所にしかオーディション情報は行き渡らない。

あとはその関わったコンテンツが長期的に続くものであればラッキーです。

分かりやすいのは長寿アニメ

ドラえもん、クレヨンしんちゃん、名探偵コナン、サザエさん、ちびまる子ちゃん、ポケットモンスターといった作品にレギュラーとして出演できた声優さんは本当に運が良いと言えます。

これで声優としての仕事が無いという事態はこんにちに至るまで回避できているのですから。

芸能関係の仕事を年間通してしたければ、取引先のようにお付き合いをしているくらい事業者と良好な関係を作るか、今後も展開が期待できるヒット作品に出演するといったところでしょう。

まとめると、

芸能関係の仕事をタレントが探すのも、事業者がタレントを探すのも一苦労するってことです・・・。

だから知れた関係性の中だけで仕事の話が回ることも多いので、やりたい人が多いわりには必ずしも適材適所とはいかない。

では今回は以上になります。ありがとうございました。

 

コメント

  1. […] この記事では→「本当に人手は足りているのか?」俳優・声優や芸能関係のお仕事は基本的に人手は足りていて枠は無いと言われているものの、 […]

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