声優にとってアニメに出演するとは仕事ではなく宣伝だった!?

前回、書いた記事で引用させてもらった記事には他にも面白い記述がありました→(「声優志望者は専門学校にも養成所にも行くな!」アニメ!アニメ!のインタビュー記事より)

長崎所長:事務所がアニメ系イベントで儲けられるようになったんです。新人声優のアニメ収録のギャランティは1回1万5千円、事務所に入るのはその2、3割です。でも主役声優であればイベント出演で1回2、30万円もらえます。

そうするとどういう事が起きるかというと、声優としての出演費はランクを上げると仕事が取りにくくなるので1万5千円から一切上げないんです。アニメの出演は宣伝と割り切って、いくらでも安い値段で請け負う。
その代りイベントやゲームの収録の方で稼ぐんです。今はそういう流れになっています。

なんとアニメの出演は宣伝という位置付けで、そこから派生するアニメイベントで稼いでいきましょう、それが今の声優さんの稼ぎ方らしいです。

声優さんのギャラは人気、知名度のわりには非常に安いとは最近では一般人にもアニメ・声優ファンの間では周知の事実になりつつあります(他にはアニメーターさんも)

それでもどうやら歴史を見てみると、この新人声優のギャラは最低一万五千円からというのはまだ昔と比べれば改善されてこの値段だそうです。

先輩声優さん達がストライキを起こして勝ち取った最低保証の数字だそうで・・・。

その値段でも週に二、三回ほどのペースで仕事をすれば生活できるだけの稼ぎが得られるので週に五日働かなくてもいいんだ!と思えば見方によっては安い値段でもないのですが、ご存知の通り声優という仕事は時代の流れと共に人気がどんどん高まりなりたいと手を挙げる人が急増します。

こうなってくるとアニメのレギュラー枠一つを勝ち取るだけでも非常に困難な環境になっていきます。おかげで苦労して勝ち取った貴重な仕事のわりにはギャラが安い!と叫びたくなるいう事態に陥ります・・・。

先に言ったように声だけの仕事で生活していきたければ週に2、3回のペースで仕事をするのが望ましいです。

が、今では週に一回どころか、月に一回、もっと言えば年に一回すら難しいという人がいるくらい声優の人数は溢れ返っています。

これでは声だけの仕事、ましてやアニメだけの出演料で安定した生活をしていくことなど不可能だとどんな人気・知名度のある声優さんでも感じることです。

そこでギャラが固定されていない仕事を新たに作り、そっちで大きく稼いでいくという発想になるわけですね。

その筆頭がアニメイベントになるわけです。他にもファンクラブを作り、ファンから年会費、グッズ販売をしたりして収入を得る人もいることでしょう。

歌手デビューして印税を得る人もいるかもしれません。自分の曲を持てば単独でライブイベントを開けるので収入を得られる機会は増えます。

最近だとYouTubeチャンネルを開設してそれで広告収入を得る人もいるんでしょうね。

このように人気声優として知られているほど実は作品出演よりも別のビジネスを持ってそちらの方が稼いでいる人も多いのです。

むしろアニメや作品出演は最初に書きましたように自身の名前を広める宣伝という役割の方が大きいのです。全国のテレビに自分の声が流れる、名前がクレジットされるわけですから宣伝効果はそれなりにあります。

あの超人気声優さんが最低ランクのギャラで声の仕事を受けているかもしれないとなったら果たして無名の新人にチャンスはあるのでしょうか・・・ってなりますよね。

これからも学生さんなど若い人が声優を目指そう!と思う人は一定数出てくると思いますが、アニメやゲームの仕事だけで生活できるようになれたらいいなと無邪気に夢見ても、それらの作品出演だけのギャラで生活していくのはほぼ不可能だと頭に入れて、綿密なビジネス戦略を立てないとこの世界で生き残っていくのは難しいと承知の上で目指していってほしいと思います。

そのためにこのブログでは声優志望者も演技の他に「ビジネスの知識・スキル」を学ぶ必要があると主張しているわけであります。

是非、他の記事にも目を通してみてください!

声優・俳優、芸能人として安定して稼ぎを得るための形としてこのような記事も書いています→「クライアントだけでなく、ファンから課金をしてもらう

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