芸能界における『マネジメント契約』と『エージェント契約』の違いってなに?

ビジネス思考

今月、注目されていたジャニーズ事務所の会見でこんな言葉が出てきましたね。

それが・・・、

エージェント契約

今後の方針として各々が独立して、仕事の交渉などをそのエージェント会社が代行するという形になるそうです。

さて、ここで思うのはじゃあ今までは何だったの?ってことですよね。
この『エージェント契約』って言葉も聞き慣れない人も多いだろうし。(私も馴染みありません 笑)

調べてみると、なんとトップに芸能関係の記事が出てきたのでやはりこういう形はエンタメ業界に携わっている人が多いのか。

どうやら日本の芸能界ではこの『エージェント契約』よりも『マネジメント契約』が主流だそうです。

まだ『マネジメント契約』なら聞いたことある方も多いはず。
事務所所属オーディションを受ける時も概要に合格者は我が社と『マネジメント契約』を結ぶことになりますと表記されていることが多いですし。

ちなみにこの日本ではまだ馴染みのない『エージェント契約』をジャニーズ事務所よりも早く導入しているのはあの『吉本興業』だそうです。

今回はその吉本興業とエージェント契約をした方の記事に沿って、この二つの違いについて解説していこうと思います。

お笑い芸人の僕が吉本興業のエージェント制を選んだ本当の理由

↑この記事でそれが分かりやすく書かれていました。

・エージェント契約とは?

今年から吉本興業では、「専属エージェント契約」と「専属マネジメント契約」を選ぶことができます。
「専属エージェント契約」が、いわゆるエージェント制です。
エージェント制芸人は
・吉本興業が仕事はとってきてくれる
・それ以外のサポートがない
・個人事業主
単に、「窓口」の一つが吉本興業なのであり、「取引先」「提携先」といったイメージです。

・マネジメント契約とは?

「専属マネジメント契約」が、これまで通りのいわゆる所属です。
所属芸人は
・吉本興業が仕事をとってきてくれる
・マネジメントその他諸々のサポートをしてもらえる
・あくまで個人事業主
一般の方からすると、むしろこちらの方が分かりづらいのではないでしょうか?
拘束力は強いですが、最低賃金が適用されない通り、社員ではありません。

この二つの違いを見る限り簡単に言えば、
前者より後者の方が事務所は色々と世話をしてくれるといったところでしょうか?

こう聞くとだったら『マネジメント契約』の方がいいじゃん!と思う方もいるでしょうが、もちろんそれぞれメリット・デメリットがあります。

第一に、
『エージェント契約』の方が自身に入ってくるギャラの取り分は多い

事務所を介さないで個人で直接、契約した方が仲介手数料が引かれないので報酬は多くなりますのでそれが理想だとこのブログでも何度か書いてきました。

つまり逆に『マネジメント契約』はタレントの他に、誰かが労力を費やしてくれている割合が多いのでその分、手数料として事務所側にも報酬は分けてもらいますよ、となっているのでタレントの取り分は減る形になっているのです。

この違いだけでもなんとなくこの両者の違いが見えてきますが、
要はどれだけ自分の力でやる気があるのかにかかっていると思います。

他にも違いとして、

仕事を選べるか自由度というものがあります。

エージェント契約は自由に仕事を選べて拒否することもできてスケジュール調整も自主的に行えますが、一方でマネジメント契約はある程度は事務所に活動方針を決められることが多いので内心あんまりやりたくない仕事も振られるかもしれませんし、拘束されている感も否めません。

そのせいで事務所に縛られて虚像を押し付けられた結果、精神的に辛くなるということはよく聞く話ではないでしょうか?

が、従来のイメージとして芸能人とは事務所の厳格なスケジュール管理の下で活動していく、自分は良いパフォーマンスをすることに専念できて、それ以外の交渉、事務作業などは事務所がやってくれるというのが一般的だと思うのでいきなり「私、エージェント契約の活動形態がいいな」なんて思う人は珍しいんじゃないでしょうか? 笑

しかし今回、あの大手のジャニーズ事務所が『エージェント契約』に切り替えるということでそのもう一つの選択肢が広く世間に知れ渡りました。

今後は、
既に自身の軸を持っており、私はこんな活動を中心にやっていきたい、こんな人物になりたいと明確なビジョンを持っている人は『エージェント契約』、

そういうのはないけど、
容姿に恵まれていて、持ち前のキャラクターから芸能人に向いてそう!みたいなノリでこの世界に興味を持っている人は『マネジメント契約』を選択するのがよろしいのではないでしょうか?と思います。

できることは自分でやる、セルフプロデュースができる人、働きに見合った報酬をしっかりと受け取りたい人は『エージェント契約

交渉、事務作業などやりたいこと以外はあんまりやりたくない、トラブルが起きたら対応してくれる人がいてほしい、色々とお世話をしてくれている分、ギャラが少なくなるのは仕方がないとしっかり受け入れられる人が『マネジメント契約

こんな感じになるのかもしれません。
後者がいわゆる昔からある芸能人のイメージで、前者が最近入ってきた契約形態です。こっちが欧米では主流になっております。

最初に『マネジメント契約』を選んだ人も、だんだんと活動を続けていくうちに自身のやりたいことが見えてきて活動の軸を決めるなんてことはあると思いますが、それでその方針の違いから揉めるなんてことは多分にありそうで、この世界はやはりスタートから活動の軸を持って積み上げていかないと円滑に、長く続けていくのは厳しいと個人的には思っています。

と、こんな違いがあるわけですが中には「私、マネジメント契約のはずだけどそんな事務所から手厚いサポートを受けてもらっている覚えなんてないよ?」なんて思っている方もいるかもしれません😓

マネジメント契約とは名ばかりで、そこまでの恩恵が受けられていないのも所属タレントが多すぎてそんな一人一人にそこまで面倒を見てあげられないのも原因でしょう。

変な期待をさせないためにもやはり人数の抑制はある程度は必要なのではないでしょうか。これだったらエージェント契約と変わらないじゃんとなりますし・・・。(しかもギャラの取り分だけはしっかりと事務所側にもそれなりに行き渡るようになっていたらもはや搾取と言っても良いかと)

どうやら私はこの『エージェント契約』が本来、俳優や声優活動をしていく上であるべき姿じゃないかと主張していたことになり一つ勉強になりました。

あと、こちらの方がより実力が重視される傾向があります。マネジメント契約であれば事務所がこの人!って決めたのであればプッシュしてくれますが(〇〇の息子、娘ってだけで起用されるなど😅)その辺の利害関係が薄いエージェント契約は優秀な人材であると認められないと売り込んでくれないでしょう。

皆さんはどちらが自分に合っていると思うでしょうか?

では今回は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。

エンタメ業界で演者、タレントとして活動していきたいという人は大変、多いですがそれをビジネスとして裏で支える、適切に助言できる人は圧倒的に少ないのが今の現状です。

俳優・声優としての活動経験がありビジネス分野の知識や技術も心得ている私であれば多少なりとも手助けできると思いますので是非、他の記事にも目を通してみてくださいませ。

また各々の状況に合わせて直接のご相談も受け付けていますのでこちらのお問合せフォームからもお気軽にどうぞ。こんな風に一般的な志望者には欠けているビジネス視点で活動方針などアドバイスができると思います。

 

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