「嫉妬」という感情と上手く付き合っていくためには

ビジネス思考

今回は誰もが抱く感情「嫉妬」をテーマにして書いていきます。

この記事を読めば「嫉妬」という感情とはどういうものなのかを言葉を通して知る事ができるようになりますので、今まで感覚的に、漠然としていた理解がはっきりして、その上でこれからはこの感情とはどう「正しく」付き合っていけば良いのか?が掴めるようになるはずです。

嫉妬はどのような時に生まれるのか?

では先ずは基本的なところからです。この嫉妬とはどのような時に生まれるのか?それは・・・、

「自分が今、欲しいと思っているものを他人が持っている所を見た時です」

・自分が欲しいと思っている物を他者が持っている。

・自分が達成したい夢、目標を友達が叶えている。

・恋人が欲しいと思っている時に、楽しそうに歩いている男女二人を見てしまう。

このような瞬間に人は嫉妬心を抱く事になります。

嫉妬を一番受けやすい世界と言えば芸能界ですよ。売れていたわけではないわたくしでさえ養成所を出て一年後に立派な劇場の舞台に立てただけで同期はそんな眼で見ていたと感じました💦

しかし心から称賛してくれた人もいました。それは俳優とは関係のない世界に居る学生時代の友人で終演後にわざわざ電話をかけてきてくれて「すごい良かった!」と言ってくれて、その一言だけで報われたような気がします。

この両者の違いは何か?それは自分が欲しているもの、叶えたい目標とは関係のない場所で一つの成果を出してるのか否かです。

人間は自分とは縁のない場所で活動している人がどれだけ成功しようとも嫉妬心を抱く事はありません。

例えばある子供がトレーディングカードのパックを開封して一枚1万円の価値がある超レアカードを引き当てて、飛び跳ねながら、絶叫しながら喜んだとしてもその父親はなんでこんなにも喜んでいるのか理解できないかもしれません。

大人というのは子供が欲しがる物に興味がない場合も多いので嫉妬なんてする事はないという事ですね。

このように嫉妬とは「自分が手に入れたいものを他者が手に入れた時」に生まれる感情なのです。関係のないものであれば嫉妬する事はありません。

嫉妬する事は別に悪いことではない。

勘違いしないでほしいのは「嫉妬」自体、決して悪い感情というわけではありません。こんなものは無意識にわき上がってしまうものなので、しないように心掛けたとしても出てきてしまうものです。

むしろ「自分が今、欲しいものが再認識できる」という風に捉えてみてはどうでしょうか?

問題なのはその「嫉妬」を抱いた時にどんな「行動」に出るか?です。

もう一度言うように悪いのは「嫉妬」を抱く事ではありません。その後にどんな「行動」に出るかによって、それは悪い事だと決まる事になります。

この「嫉妬」という感情をどう理解して上手く付き合っていくのかが重要になります。

それはこの感情を抱いた後にしっかりと取るべき行動を取っていれば成長に向かっていく事ができますし、取るべきではない行動に出てしまったらもちろん成長は望めません。いつまでも他人の足を引っ張って、上のステージに行こうとするのを邪魔するだけの哀れな人間になってしまいます。

取るべき「行動」と取るべきではない「行動」

なんとなく想像できると思いますけど大まかにこんな行動であると言っておきましょう。

・取るべき「行動」

「目標を達成した、欲しい物を手に入れた他者と共に喜ぶ、褒める」

「いつか自分も・・・と決意してそのイメージを鮮明にさせる」

・取るべきでない「行動」

「その他者を批判する、否定する」

「自分は現状に満足しているなどと思い、本心を偽る」

当たり前の事ですね。特に一番下の自分の本心を偽るというのが一番目標達成を遠ざける要因だと思っていますので自分の気持ちには正直にいましょう。

逆に他人の幸福を喜ぶ事ができるというのも簡単なようで難しい人もいます。そういう意味では「のび太」くんなんかはその行動が当たり前のようにできる人柄かもしれません。映画「のび太の結婚前夜」でのしずかちゃんのパパの名言が思い出されます。

あの青年は人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね。

個人的に思い出しただけで涙が流れる場面なのですが、先に進みたいと思いますw

マイナスの行動を取ってしまうがゆえに・・・

最初に書きましたが自分が「反応」してしまっている時点で、それが今、自分が欲しいと思っているものだという証明なのです。人間、興味がないものには反応しません。

未成年のうちに起業して個人だけで年収1億円稼いだ人が話題になり、

言葉では「その歳でそんなお金を手に入れてしまうと将来が不安だ」とか「なんかやましい手で稼いだのでは?」「お金が全てじゃない」などあまり肯定的な意見を述べていなくても、このように反応してしまっている時点で多少なりとも「羨ましい」とは思っているはずです。

そして本当はお金持ちになりたいと思っている自分に対して、興味がないと装う、それを手に入れた他者を認める事ができない限りは自分がその欲しているものを手に入れる事はできません。

嫉妬心からくる「批判」や「本心を偽る」このような行動は、欲しい物や叶えたい目標を遠ざける原因になってしまうのでやめましょう❌

ブラスの行動を取れば・・・

上記のようなマイナスの行動に出るのではなく、素直にその他者を認めて拍手を送るべきです。

そしてその自分が欲しいものを手に入れた他者をしっかりと「観察」して参考にできるところはどんどん取り入れていきましょう。

稼いだ人のインタビュー記事があるならその人の発言を読んで、どのような思考の下、達成に至ったかを分析するなど、無料で手に入る情報にもそのヒントはあるはずです。

何かを「参考」にせずに成功した人など今どきいないと思います。必ずこの本が、この人の生き様に刺激を受けた、恩師がいたからなどの存在があると思います。そのような他者から学ぶ姿勢を取る、そんな行動が自分も成功へと、欲しいものを手に入れる近道になるのです。

嫉妬を抱いた場合はその上で、一度冷静になりその後に取る「行動」には気をつけるようにしましょう。

もう一歩踏み込んだ発想。

最初にわたくしは俳優時代に大きな、立派な劇場に立てた事により同期から嫉妬の眼で見られたと書きました。

なぜ同期は嫉妬したのか?

それはもちろん「自分もこんな劇場の舞台に立って芝居をしたい」と思ったからだと思います。あとは養成所を出てまだ一年目なのに早くもこんな劇場の舞台に立つ事ができたというのもあるかもしれませんが。

しかし残念ながらそんな嫉妬の眼で見られたわたくしは結局、早々にこの世界から稼げないという事で身をひきました。

つまり「いくら大きな劇場に立ててもそれがこの世界でやっていける、稼げる」とは言えないのです。

そもそもそれって嫉妬を抱くほどのものなのか?

と言いたいのです。この自分を見た同期が「よし、俺もあんな劇場で立てるように頑張ろう」と奮起したところでそれが=この世界で稼げるという事に繋がらないのであれば「あれ?」と思うかもしれません。いっときの満足感は得られると思いますが、長期的に見てたとえこんな素晴らしい劇場の舞台に立ち続けたところで、それが収入面で必ずしも潤う事がないのであれば、それは人によって間違った努力をしてしまったとまで言えるかもしれません。大きな、立派な劇場に立つ事によって今後の俳優活動が大きく変わる、収入も得られると期待していたのならそう思うはずです。

このように嫉妬をしたとしても、本当にそれは心の底から欲しいものなのか?一瞬の満足を得るためだけではないのか?と考える、見極める事ができたら凄いですよね。

そこは本当に目指すべき場所なのか?

という発想です。それには自分の「軸」というものがないといけません。いっときの欲望に振り回される事なく、自分が最終的になりたい姿をしっかりとイメージできた上で取るべき「行動」に移していきましょう!

では今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。

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