前回の記事→「声優志望者の心構え」では、
これから声優を目指す方にはこのような意識を持って臨んでほしいと書いたわけですが、これだけを読んで納得する事はないかもしれない・・・、
と思ったのでさらに一つひとつ詳しく解説していきたいと思います。
これを読む事によってなるべくリスクを減らした上で目指すことができると思いますので是非、このサイトにアクセスしてくれた方は知っていってほしいと思います。
声優を目指すとはかなりリスクある行為
冒頭で「リスク」と書きましたが、これを肝に銘じておいてください。
なぜならこの声優や俳優、芸能界と言われる所を目指す人というのは多くは未成年、学生の内から目指すと思いますが、
その貴重な若い時期を成功する可能性が非常に低い分野に時間と労力、お金も注ぎこもうとしているのですから。
一番きつい状況になるのは高校卒業後、この手の専門学校へ入ってしまう事です。
だからリンク先の記事では専門学校に入る事を勧めてはいないのです。
この法人化された専門学校という存在が、そのリスクを隠してしまっているのかもしれませんが、このような声優の、演技が学べる専門学校へ行っても、
その年に入学した学生が100人いたとしたら99人はその学校で学んだことを生かせる、演劇に関する仕事には就く事はできません。
絶対とは言い切れないので、100とはしませんでしたが、ほぼ100パーセントと言っても良いです。
ちなみにわたくしの同期で、知る限りでは小さな劇場に立ってお芝居を続けている人は一人知っていますが、それでも稼ぐのは二の次といった感じで、趣味でやっているに近いです。
少なくとも学校で勉強した事を生かした仕事で生活できている人は一人もいないと言ってよいでしょう。
この現実が専門学校は勧めない理由です。
この業界で専門学校で勉強して卒業したという経歴は全くと言ってよいほど役に立たないのです。
だったら大学に行って最終学歴を大卒にした方が、まだもしもの時のための保険としてはよいです。
万が一諦めて就職する場合は大卒の方が選択肢は広がりますからね。
行く価値がある学校というのは勉強した人じゃないと、資格がある人じゃないとできない職業の場合のみです。
声優・俳優というのはこの仕事をするために必要な資格が特に必要ない、だから時には今まで全く演技というものをしてこなかった人でも主役に抜擢されるというのは前回の記事でも書いた通りです。
このことから年間何百万円という学費と2年間という時間を費やす価値はないのです。
しかし、この事は前回の記事では書きませんでしたが現実問題、声優や俳優になりたければ演技の勉強を全くしないわけにもいかないので、
大学に通いながら、或いは仕事をしながらでも演技を学べる所へ行く、頻度として週に一、二回程度の所から通いましょう。
別記事でも紹介しましたが、
「日本ナレーション演技研究所」なんかはそのようなスタンスで声優を目指していきましょうという所です。
他にも事務所が経営している養成所へ行き、修了後はその事務所に所属できる可能性がある所も良いですね。
このサイトでも演技が上手くなるための記事というものを、カテゴリに分けて掲載しています。
このサイトはそんな人達を応援するサイトで、知識だけでも無料で知れるようにはなっています。是非ご活用ください。
演技の勉強を全くしなくて良いわけではないけど、まだ自分がこの世界でやっていける素質はあるのか、誰かの目に止まって自分を使ってみたいと思ってくれる人はいるのか分からない不透明な状態の時から、そこまで必死になって勉強する必要はないとは言えます。
理想は事務所などに可能性を感じてもらえて、将来スターになるためにあなたを磨く、売り込んでいきますので頑張っていきましょうなど認められた時からで良いと思います。
そう見込まれたら、事務所がレッスンの場を設けさせれくれたりと、それなりの待遇を用意してくれる場合もありますので、そんな状態になってからがむしゃらに勉強する価値があると言えるわけですね。
ここまでをまとめると・・・、
とにかくいきなり演技が上手くなる事に全神経を集中させるのはやめましょう。
最初のうちは時間的拘束やお金がなるべくかからない所で学ぶ、これが賢明です。
じゃあ、他に何をすれば良いの?
演技の勉強は後回しで良い、なら他に何をするべきなのか?と疑問に思うでしょう。
現在、ある程度の成功を収めている方、アニメや映画で主役を演じている方、一般人の前に多く露出している方の経歴を見るとですね・・・、
大体は大きな新人発掘オーディションであったり、雑誌のモデルオーディションに合格してそこから活動の幅が広がった、他には街中でスカウトされたなど・・・最低でも養成所を出た後にそのままそこの事務所へ所属したという人ばかりです。
しかも年齢もまだ未成年、20は超えても22歳以下。
この歳でも既に見出されて、直近の将来が約束されている人がいるのです。
専門学校で2年間、演技の勉強した人なんていません!w
まぁ、このような例はちょっと多くの人にとって縁のない、幸運を手繰り寄せているのですが・・・😓
でも、このくらいの運と、関門を容易く潜り抜けた人じゃないとこの世界では居場所がないと言っても良いのかもしれませんね〜。
前の記事も書いたようにこの世界の年間の仕事数というのは非常に少ないのです。(300/10000、1万人の仕事を求めている人がいるなら枠は300しかない)
これだけ少ないのなら、そんなスペシャルな人材だけでもあっという間に埋まってしまうと思います。
こんな世界だから厳しいと言われているわけですが・・・受けてみないと分からないので、このような大きなチャンスを掴めるオーディションは受けてみるべきだと思います。
落ちたとしても、これに関しては特にリスクはありませんしね。
これともう一つやるべきこと
ここからがおそらくここでしか提案、推奨していない事です。
ということは重要な事を言います。
前回の記事でも強調したように、
この認識が浸透するまで何度でも叫びたいのですが、何よりこの世界を目指すという事は、
個人事業主として働くということを意味します。
個人事業主とは、
自分で売る商品を考えて、自分で宣伝して、自分で売る、人の事を指します。
しかし当人にその意識がないのは、
その売り込みを事務所、マネージャーにお願いするつもりだからでしょうが、
そのような待遇を受けられるのは上記のようにスペシャルな人材だけです。
これも多くの人は、そんなわざわざ他人がこの子を使ってください、お願いします!と必死に頼み込む事なんてしてくれません。
厳しい事を言えばそこまでの価値があると思われない以上は。
だから自分のことは自分で売り込むしかないのです。
自分で自分を売り込む、個人事業主という自覚を持ちやっていく・・・、
これすなわち、ビジネスとして成功する事を目指すとも言えるわけです。
声優や俳優を目指す人というのは演技の他にもビジネスの勉強もしないといけない、
果たしてこんなことを言われたことがあるでしょうか?
ピンとこない人が多いでしょうが、でも必要であるのは間違いないと断言できます。
特に事務所や劇団に所属できたけど仕事がなかなか来ない、そもそもどこにも所属できていない人ほど必修科目と言っても良いです。
そんなエリートコースから外れた人でも、芸能人並の人気、知名度を獲得した代表的な存在がYouTuberです。
昔と違うのは今はインターネットがあるので、これを駆使すれば個人事業を立ち上げて商品を売るというのは容易になりました。
YouTuber達は自分で考えたコンテツをたくさん発信して、受け入れられて、人気だけではなく大きなお金も手にしました。
これと本質的には同じことをすれば良いのです。
この世界、人気と知名度さえあれば仕事の依頼は来ます。現にそれでテレビに出られたYouTuberもいますよね。
が、今はもうそのYouTuberという存在が世間一般的に知れ渡って、同じようなことを考えている人はたくさんいて、競争が激化しています。
そんな中でも差をつける、勝ち抜くにはただ闇雲に発信するよりはビジネス界の知識を取り入れて、それを基に発信していく方が成功する可能性がグンと上がります。
インターネットを使ってビジネスを展開していく、成功させたいという方は一定数いるので、その成功するためのノウハウなんかもいち早く研究、実践した方がいて、そのやり方だったりが広まっていますので、今やネットで調べるだけでも導入部分は知ることができたりします。
このサイトでもそのような知識を一部、カテゴリに分けて書いていますのでそちらにも目を通してみてください。
このようにここでは演技が上手くなるための知識だけではなく、売れるために、個人事業主という自覚を持って取り組んでいってほしいというのを、繰り返し発信しているサイトでございますので、色んな記事を読んで、この世界で成功していくための知識を身につけていってほしいと思います!
では今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございます。
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