以前にもちょこっと話題になってまた耳にした、
『SLAM DUNK』映画化の話。
監督・脚本は原作者の井上雄彦氏が担当するようなので下手な作品にはならないだろうと思うも、ここでちょっと不安なのが・・・、
声優問題。
こういう国民的、世界的にも人気のあるアニメが再始動したりすると声優ファンの間で不安になるのがまともな人をキャスティングしてくれるのか?という問題があったりする。
まともな人、というのはもちろん人間的に問題ある人がキャスティングされるのではなく、確かな演技力がある人がちゃんと起用されるのか?という意味。
アニメや映画を数多くみれば何度か遭遇する演技が「微妙」な人。そういう人というのは大体、普段は声優活動をいしていない芸能人なのでそれを見る度に視聴者は辟易するものである。
しかもそれがメインキャストだとなお・・・。
このことからたまにちゃんしたと「声優」を起用しろ!という声は聞かれる。
なんで「声優」として活動している人を使わないの?と疑問に思う人もいるだろうが、そこは「声優」というのは「資格」がないとできない仕事ではないからなので話題性のある作品にうちのタレントを・・・なんていう未熟な人もゴリ押しができてしまうのである。
こんな現状もあるからこの記事を書いたのだが、合格基準を考えるのが難しいという事でわたくしもあった方が良いとは思うが、う〜ん・・・という感じである。(「声優にも資格があった方が良いのか?」)
しかし今回の場合はもう過去の作品なので、既にメインキャストは決まっているのだから当時の声優さんをそのまま使うのが望ましいはずだと、誰もが思っているが、
(他の新しいキャラクターが出る場合はわからないが)
が!
今回の問題はここで、当時の声優さんがどれだけ集められるのか問題が、本記事の本題である。
今までそんな事を考えた事がなかったけど、こういう一度終わってから20年以上経っている作品がまた新作が作られる場合、当時のファンからすれば当然、オリジナルキャストが良いと思うに決まってるのだが、その当時の人、声優さんは今なにをしているのだろう?と考えてしまった時に、素直にこの人気作の新作発表を喜べない自分がいる事に気がついた。
亡くなっている人がいるかもしれない・・・。
もうこの世界から身をひいている可能性もあり・・・。
と、懸念点は主にこの二つだと思うが、当サイトではこの声優・俳優・芸能界で長く生き残っていくのはいかに難しいかも詳しく解説しているので後者も十分に考えられるのである。
音楽番組で過去映像、ヒット曲がたまに流れるが、その歌っている人は今なにをしているのだろうと調べてみるとやはりもう活動していない、引退している人というのも多い。この世界もそれと同じ世界である。
幸いにもスラムダンクの場合は桜木花道役の草尾毅さんや流川楓役の緑川光さんなど湘北のバスケ部員は今でも多くは活動していて、根強い人気がある人が多いので、集められそうな気がするのだが、それでもまた新たなこの仕事の大変さが浮かび上がってきた・・・。
年齢を見るともう大体は50代、60代の人もいる・・・。普通に考えればこの歳の声優が高校生の役をやるのはあり得ないのである・・・😓
実写の俳優であればもう視覚的にきついので、回ってくる役も歳を重ねると共に変化していくものだが、顔出ししていない声優だとそうはいかない場合もあるから大変だなと思う。
というか未だに放送されているたとえば「名探偵コナン」長寿アニメに出演できて羨ましいと思う一方、アニメキャラクターは歳を基本とらないという事で未だに小学生の役を演じなければいけないというのも、それはそれで大変な苦労があるだろう・・・。
そんな演技、声の維持が難しいという意味で有名な話といえば「クレヨンしんちゃん」野原しんのすけ役を矢島晶子さんが降りた理由がまさにこれでした。
27年間、春我部の「嵐を呼ぶ5才児」と一緒に過ごして参りましたが、この度、野原家から離れることに致しました。
理由は、しんのすけの声を保ち続ける事が難しくなった為です。キャラクターの声を作る作業に意識が集中し、役としての自然な表現が出来にくくなってしまった為です。
長い間、皆様に親しんで頂き、本当に感謝しております。
「しんのすけ」というキャラクターとは離れますが、声の仕事には関わっていきます。また別の機会に他のキャラクターでの私の演技を受け取って頂けましたら幸いです。
27年間、ありがとうございました。
あの声は確かに維持するのは大変そうだと納得しましたが、自分のキャリアとして、輝かしい役が見方を変えれば重荷になっているという良い例でしたね。
子供の頃は無邪気に憧れていましたし、アニメの歴史に名を残す作品に出演している声優さんはさぞ幸せだろうと勝手に思っていましたが決してそんな事はないんですよね。
と、大人になってから世の中の厳しさ、理不尽さを知るように、この世界でも大人になってから気がついた大変さ、難しさというものを知ることができて、やっぱり安易に目指すべき場所ではなかったなと痛感しております。
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