今回は俳優や声優が作品出演に至るまでの流れ、その中でもコネクションというものはどれくらい重要なのか?について書いていきたいと思います。
結論から言わせてもらうとかなり重要だと思います。特に舞台出演なんかだと出演者の公募など行わず、演出家や企画者が使いたい俳優の中から決まるものも多いはずです。
そういうわたくしも、演出家と繋がりを持っていたから声をかけられました。
おそらくコンスタントに作品出演ができている俳優・声優というのはお得意様をいくつか抱えているからそれが可能なのだと思われます。
年間通して芸能関係のお仕事というのはかなり少ないというのはこのブログでも何度も触れていきました。
そんな環境の中で、舞台なら年に2、3本も立てれば上手く活動できている方だと思います。
しかし、その立てた舞台の出演は毎年全てオーディションで決まったという人はなかなかいないと思います。
そこで安定して出演機会を得るためには、出演者と企画者の間に信頼関係ができていることが重要なわけですね。
制作者側だってどういう人物なのか分からない人よりも、何度か一緒にお仕事をしていてこの人なら大丈夫と思っている人の方が使いやすいに決まっていますし、敢えて出演者を一から、オーディションなどで決めなければいけないよほどの理由がない限り、出演者というのは制作者側の交友範囲の中から決まってしまうものなのです。
それが顕著なのが劇団の公演です。
大きな劇団であれば外部の俳優を起用するなんてことは基本的にあり得ません。所属俳優の中から決めます。
この劇団の舞台に出演したいと思っても所属俳優ではないから叶わないわけです。
最初からチャンスがある人というのは絞られているのは間違いありません。
これは出演者に限らず、ある年の劇団の公演情報を見てみると演出家が毎回同じ人、さらには裏方、舞台監督や音響スタッフも同じ名前が連なっているなんてこともあります。
それにはっきりいって、新しい人を探すというのはそれだけでかなりの労力と時間を使います。
一度そういうチームが出来上がってしまって問題がないのであれば、余程のことがない限り人選を変えることはないんですね。病気や怪我で今は出来ないとか、そういう事情がない限りは。
これは何も芸能界に限った話ではなくあるプロジェクトを立ち上げたとして、それを成功させるには何人か協力者が必要となったら、
「誰か良い人いない?」
「僕の知り合いに適任と思われる人いますよ!」
こんな流れで声がかかって関わることになったという例はたくさんあるのは容易に想像できるのではないでしょうか?
この人が推しているなら間違いないだろう、やはり全くどういう人物なのか知らない人を起用するというのはリスクでもあるので、お仕事というのは人脈で決まるものなのです。
ですので、実力さえ磨けばいつかは・・・なんていうのは残念ながら見込みとしては甘いです。
たとえ確かな実力があったとしても、その存在を誰からも知られていないのなら意味がありません。
俳優・声優というのは演技だけの勉強をしていてもダメだというのはこのことからも言えるのですね。
要は他人から好かれるような存在にならないと駄目なので、実力よりもそういう人柄、人間性で出演が決まってしまうこともあるので、
この世界で自分はやっていけるのか?という一つの基準に、普段から自分は周りから好かれているのか?というのも気にしてみるのも良いかもしれません。
特に演技というのは一人では基本できませんので、この人と一緒にやりたくないなんて思われたらもうアウトなので、実力で黙らせるなんていうスタンスは通用しないと思った方が良いでしょう 笑
勝ち負けを決めるスポーツでもないので個人プレイでチームに貢献するなんてこともできません。
マネージャーが自分に出演機会を、オーディションを受けさせてくれたというのも応援したくなる、この世界で成功してほしいと思ってくれたからというのもあるはずです。
この世界での成功する秘訣といたしましては、関わった人に自分を使ってみたいと思わせる、好かれるようにするというのが一つあるのではないでしょうか?
コメント
[…] 前回の記事では→「コネは重要か?」人との繋がりで作品出演が決まる場合も多いということを書いていきました。 […]
[…] 「コネはどのくらい重要か?」 […]