私がこの世界を目指して、その前と後では思っていたのと違った、勘違いしていたことを書いていこうと思います。
私はとにかく演技が上手くなれば道は開かれると信じていました。だから専門的な知識・技術が必要だと。
専門学校や養成所が日本各地にたくさんあり、先ずはそこで演技などの勉強をしようというのがこの界隈の一般的な流れになっているのでやっぱり俳優・声優は勉強、訓練しないと駄目なんだ!と思われておりますが厳密には違います。
正確には必ずしもそうする必要はありません。少なくとも専門学校と養成所で計3、4年間の訓練を経て満を持してデビュー、そこまでの時間をかけることもないよと今の私ならアドバイスしてあげたいです。
よくも考えてもみてください。事前にそれだけの年数をかけて勉強、訓練をしないとなれないならもはや医者並みの専門的な知識、技術が要求されそうなものですが、実際にこの世界で仕事が貰えている、現場に立てている人を見ると中にはそんな訓練期間を経ずとも活動をしている人はそんな珍しくないのではないでしょうか?
そりゃあそうです。このブログでは何度も申し上げてきましたがこの手の仕事をするのに取得するべき資格も最低、何年は勉強してきた人しかなれないなどの条件が一切ないので別に未経験でもいきなり仕事が選ばれたのなら出来てしまうものなのです。
なのになぜいきなり何百万、何十万という高いお金を払って勉強、訓練する必要性があるのか?
何もしてない人より必死に学んできた人の方が選ばれるんじゃないの?とも思われるかもしれませんが、実際にはそうでもないのが悲しいところです。
声優に関しては昔はこういう学校と養成所を卒業、修了してからデビューという人もそれなりにいて今でも活躍している人はいますが(そんな歴史が確かにあったのも原因かもしれませんね)
それはまだ声優という仕事が今ほど人気はなく、なりてが少なかったから育成していこうという意識がありましたが、もはや声優は「やりたい人〜」と呼び掛ければ一気に人が押し寄せてくるくらいの人気仕事になったので、いちいち時間をかけて育てるよりも元から才能、素質ある人を選べばいいとなっています。
そんな仕事の争奪戦を制しないといけなくなったので先ずはじっくりと勉強を・・・とそんな暇もなくなってしまったのではないでしょうか?
「声優になりたかったら滑舌が良くならないと!」
とか、
「しっかりとした発声法を身に付けないと!」
など、求められているものがそういう次元のレベルではないのです。
ということで結論から言うと・・・、
もはや基本的な技術、演技が上手いのは前提条件で、そこにプラスしてあなたは何をこちら側にもたらしてくれますか?と要求されています。
じゃあ、何があるかと言われたらやはり私は知名度があります、何かアクションを起こす度に話題になりますと自分を起用することがその作品の宣伝にも繋がることが求められたりします。
現役時代、素晴らしい実績を残した、活躍したスポーツ選手が引退後はよくCM出演したり、テレビに出られることも多いのはこの知名度は抜群だからなのでしょう。
声優も昔から活躍している声優さんはそこまで容姿が整っているわけではありませんでしたが、時代が変わっていくにつれてもはや容姿端麗なのは必須条件になっていますよね。
純粋に演技の上手さ、技術の高さだけが求められている現状ではない以上は、志望者は学校・養成所を卒業・修了するだけでは見向きもされないのです。
これは押さえておきましょう。もちろん今でも学校や養成所を経てデビュー、活躍している人はいます。ある特定の事務所に入りたければ直営の養成所に入って訓練を受けるのが必要な所もありますし。
ただ、絶対にこういう所に入らないと俳優・声優になれないと思って入るのと、決してそうする必要はない中で自分はこの選択をした、とではえらい違いです。
大切なのは自分の意志、軸でその道を選んでいるか否かです。それに沿って行動に移しているのであれば学校や養成所に入るのは悪いことではありませんのでそこはご注意を。
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