【まとめ】俳優・声優の道を進む人が挫折する理由

このブログ内の特定カテゴリを読めば大体こういう理由だから、九割九分の人が挫折する、諦めるんだというのが分かるようになりました。

ここでその理由というのを簡潔に一つの記事にまとめてみましょう。

① 目指す動機が大甘

たとえば声優の専門学校に入学したものの激しく後悔した人の記事が今では検索すれば簡単に読めてしまいます。

卒業生が語る体験談の記事

が、この記事を読んでみて思ったのは「本気」で目指している人からしてみれば「挫折して当然」という感想が漏れます。この段階ではそもそも来てはいけなかった人達とさえ言えます。

厳しい、一握りの人しか成功しないって分かって来たんでしょ?なのに声優になりたいと思った動機が、

「アニメ好きが来る世界」

「とりあえず進路が決まっていなかったので来ました」

「普通に働くより楽しそうだから」

など、遊びみたいな感覚で稼げるのがこの世界だと言わんばかりの人が圧倒的に多いと体験者は語っています。わたくしの学校にも意識が低いと言わざるを得ない人の方が多かったです。

こんな人達はすぐに退学する人が多いみたいですね。或いは授業をまともに受けず普通の学生と同じく在学期間を遊んで過ごす。

ごく少数の「本気」で声優になりたいと思っている人は、

「こんなやつらと仲良くできない」とポロッと本音を呟いてました。

② 専門学校や養成所に入らないとなれないわけではない

こんなやる気のない人しかいないんだったらその「本気」でなりたいと思っている人には有利と思うかもしれません。闘う前から多くの脱落者が出ているようなものなのですから。

が、勘違いしてしまうのがこの世界「演技の勉強、訓練をした者だけが入れる世界」というわけではないのです。

やる気は誰よりもあるのだが認識が間違っている人がいました。

「在学中にデビューできないかな〜必死に授業でアピールしてオーディション情報とか貰えたら良いんだけど」

なるほど、野球やサッカーだったら将来有望な選手はいないかスカウトが学生の試合を視察する事はあるだろう。

しかし残念ながらこの世界は専門学校生にそこまでの期待は寄せていない😂

ぶっちゃけ本当に成功している人は専門学校には通わず、その未成年の段階からもう既に活躍している人もいるのがこの世界。

だからこの記事ではちゃんと勉強してきた人達を優遇するように「資格」というものを設けた方が良いのでは?と書きました。そういう真面目に実力を磨いてきた人でさえ報われないのがこの世界なのです・・・。

③ 人手は足りている、むしろ溢れている

じゃあなんで真面目に努力してきた人が報われないかというとこの世界は人手不足ではないからです。

むしろこんなにいてどうするの?って思っているかもしれません。

それだけ需要と供給のバランスがあまりにも悪く、大塚明夫さん曰く声優の世界は一万人の声優が三百の仕事枠を奪い合っているという状態だと言っています。(著書「声優魂」より。アマゾン販売サイトへ飛びます)

九千七百人の人はまともに仕事が来ないわけですね。俳優や芸能界という範囲を広げても、それは大きく変わらない事でしょう。

そんな倍率なら単に「やる気」や「努力」だけではどうしようもない壁がそびえ立ちます。その枠に入れるのはそれにプラスしてずば抜けた「才能」であったり飛び抜けた「容姿」希少な人材、あとは「コネ」があったりと、選ばれた人だけがこの世界で仕事を貰う事ができるのです。

人手は足りているから、ギャラが発生する仕事はそう簡単に来ない、これでなぜ多くの人はやがて挫折、諦めるのかの説明は十分だとも言えますが、この業界の事情ともう一つ、目指す側の認識が間違っているのも原因にあります。

④ 就職する気持ちで目指す

これはわたくしもそうでして、「本気」でこの道を歩んだ人達、誰もがこの認識だったと思います。

演技の勉強をして、事務所や劇団に所属する、そうすれば後は来た仕事をこなすだけ。

実際にどこかしらの組織に所属していればオーディション情報はもらえて受けに行ってみてとマネージャーから言われると思います。

が、それで小さな仕事から始まっていずれは大きな仕事もやって来るとステップアップを期待しているのならそれもやはり大甘です。

上記の項目では仕事の数は少なすぎると書きました。ならば経験を積めばステップアップできるというのは一般的なサラリーマンの倫理です。

そういう人達は経験や年齢に応じて昇給や昇進をするでしょうが、この世界に身を置くというのは就職ではありません。

では何なのか? それは、このブログで一番伝えたい事である・・・

個人事業主にあたります。

事務所、劇団所属を就職先という認識が間違っているのです。就職するとはそこに入れば毎月給料が振り込まれると世の中の認識としてあると思いますがご存知この世界は成果報酬です。

仕事をオーディションや依頼を受けてもらって初めてお金が入ります。

このお金を得る流れは組織の中に属し、その中で上司の言われた業務をこなした対価としてお金を貰うという流れとは異なります。

これこそフリーランス、個人で働いている身の人がお金を貰う流れです。

そこそこ名のしれた所に所属していればまだ「信頼」という意味では違いが出ますが、基本は個人事業主というスタンスです。

ここを勘違いして「待ち」の姿勢になってしまう人が多数です。

それとあいまって繰り返し、仕事の枠が少なすぎるという事情から「おかしい、事務所に所属したのに仕事が来ない・・・」となるわけです。

なら、どういう姿勢で臨むべきなのか?

自分の道は自分で切り開くという強い意志

個人事業主なら誰もが自分で売る商品を考えて、その商品を宣伝して、販売までします。

ならその一連の流れを同じようにするしかないのです。

売る商品とはこの場合は自分自身です。その自分という人間はどこに強みがあるのかその分析から始めます。

そしてそれを宣伝、販売。

今ならSNSのおかげでそれが個人でも容易にできてしまいます。だからネット発の有名人が今ではたくさん出てきているのです。

これがネットが無かった昔なら埋もれていたであろう人もいたと思いますが、今は時代が変わりました。

どうしてもこの道を諦められない人はこの手段でいくしかありません。

仕事の枠は一部の人が独占してしまっているような状態なので、そこに割って入るにはネット、SNSを駆使て無視できないくらいの人気を獲得していくしかないでしょう。

それはそれで大変な事ですが、このやり方は本人の努力とやり方次第で結果がコントロールできる部分が大きいです。

従来のやり方だと「運」による要素が大きく、どれだけ実力を磨いたとかあまり関係がない事もあったのですが、この「個人事業主」という心構えでやればその「運」よりも「努力」の比率を上げる事ができますので実力が重視されるようになります。

それに少ない仕事枠を当てにすることもなくなるので「待ち」時間が無くなります。

パソコンやスマホで毎日のように自分の魅力を発信し続けることができるので、もどかしい気持ちにならず目標に向かって努力できようになるのです。

これを「面倒だ」と思うのならこの世界での成功は望めないので潔く諦めることもできるのではないでしょうか。成功するための方法はあるのにそれを実践できないのなら、あなたはこの世界での成功を本気で望んでいなく、やりたいことは別にあるということになるので、新しい道を模索しましょう。

現にしばらく経って、もしかしたら本当にやりたい事は俳優・声優ではなかったのかもしれないと気が付く人は多いです。

わたくしもやって楽しいのは間違いないが正直「稼げない」し「舞台なら年に2回くらい立てたら十分」と長い年月かけて、どんな条件でもやるだけの覚悟まではなかったと気がついたので、続けるとしても「趣味感覚」かなと関わり方を改めるようにしました。

「本気」だと思っていたものが実は心の底からやりたいものでもなかった、そんな事もあるのですから「自分の人生どう生きよう?」それを定めるのは難しいですね。

このように本当に自分のやりたい事ではなかった、少なくとも生涯かけて続けていくだけの覚悟はない、だから脱落していくので今一度、己の胸に手を当てて考えてみてください。

「本当にこの世界に人生を捧げたいのか?」と

 

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