【俳優・声優志望者の認識と実態の乖離】自分の立ち位置を正しく測れない?

俳優・声優として売れたい・・・こう思っている人はたくさんいらっしゃるとことでしょうが、

では、どのような状態になればその夢に大きく近づいていくのか?

その基準というものを正しく志望者の皆さんは認識しておらず行動に移すのはかなり問題であり、同じ道を志した者として改善してほしいと願っております。

きっと志望者の方は、

演技の勉強・訓練をして事務所に正式に所属できればその後はなんとかなる、ここまでしか頭にないような気が当時の私は思いました。実際に私もそれを念頭に行動を開始しました。

が、実態は演技の勉強を学校や養成所で何年しようが、事務所に正式に所属できようがその時点ではまだあなたがこの世界で活躍できるのかは不明です。

厳しい言い方だとまだ激しい競争の中にすら入っていないと言うこともできるかもしれません。

必要な知識、技術を身に付けたのに、芸能事務所と言われる所に所属できたのに、それでも駄目だというのは一般的な感覚では理解できませんよね。

でもその一般的な感覚が通用しないのが芸能界という特殊な世界なのです。

・作品出演をしても、主役になっても?

この作品出演をきっかけに、ましてや主役だったら、これを機にコンスタントに仕事が来るようになったらいいな、と思っている方もいるでしょうが、これでもまだ足りません。

もちろん作品出演をすれば自分の顔、名前は以前より広まるでしょうが・・・だからと言ってなんでも良いわけではありません。

全ては自分の出演した作品が大ヒットしたのか?莫大な予算と人手をかけて作られた作品に出演できたのか?

これで全てが決まると言っていいと思います。

観客動員数何百人突破、興業収入何十億、あの大人気漫画・小説が原作の作品に出演できた・・・いわゆる商業ベースの作品に自分が入り込まないと理想としているような状態にはならないと思います。

逆にそれさえ達成すれば演技の勉強をしていなくても、事務所に所属している必要もありません。

逆説的にそのような手順を踏んでなくても、誰もが羨む作品に出演できたのであればあなたにはそれだけの価値、光るものがあったと言うことができるのでさほど問題にされることもありません。

演技の上手い下手よりも人気があるなしが優先されるのはおかしい!、こんな意見を耳にすることもありますがこれも同じようなことが言えると思います。

たとえ演技がそこまで上手くなくても、お客さんを何百人と呼べるような存在であるなら別の所で人々を惹きつける何かしらの魅力を持っている、そんな人物はステージに立つに相応しいはずだと、こんな風に捉えることもできるわけです。

特に日本は高校野球、サッカーなどアマチュア界隈も注目されている国です。実力はまだ未熟でも必死に頑張っている姿を見るだけでも、お金を払ってくれる土壌があるのです。

よく志望者が諦め切れない理由に、

せっかく演技の勉強・訓練を高いお金を払ってしたのにこれを生かせないのは勿体無い・・・、

みたいに言う人がいますが、このようにそもそもこの世界で売れるための手段として必ずしも演技の勉強をするは入っていない、それどころか目指すべき目標は一つ、商業ベースの作品・大ヒットする作品に出演することなのでそれさえ達成できればどんな手段だって良いわけです。

・演技経験ある、事務所に所属できたが売れるための条件ではない、

・作品出演しても、主役に選ばれても商業作品でなければ売れることは稀、

目指すべきは頂点、今であれば映画「六人の嘘つきな大学生」くらい原作も売れていて、世間から注目されている作品に出演できてようやく今後も活躍できるかもしれないと期待を持つことができるのです。

事務所に所属していても毎週のように、休みがないくらい仕事がないのであればあなたはこの世界で認識されていないも同然です。

自分のこの世界での立ち位置を誰も明確に教えてくれない、どんな基準で測ればいいのかも分からない状態なのは問題であり、このような共通認識が広まる、修正する必要があると私は思っています。

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