上記の記事では声優の専門学校へ入学してくる人の大半は安易な見通しで入ってきた、この業界の厳しさを理解せずに本気で声優になりたいとは思っていない人達だと他の人の記事も交えてご紹介しました。
本気で声優になりたいと思って入ってくる人はごく僅か、全体の一割以下と言ってもよいです。
なら最初からライバルが少なくてチャンスだという見方もできますがここは学校という場で、2年間、集団で過ごさなければいけないのであるものとも闘う必要があります。
それが「孤独」です。
ほとんどの人は高校卒業後に専門学校へ入ってくると思います。では、これまでの学校生活で多くの人はどのようにして友達を作ってきたか?
簡単に言えばクラスの中、同じ学年の中で気が合う人や同じ趣味を持っている人と「友達」という関係になるはずです。
この、気が合う、話が合うというのを別の言い方をすれば、同じ意識を持った者同士が惹かれ合うという言い方もできるかもしれません。
しかし、高校を卒業して声優の専門学校という、何の目的でここへ来たのかはっきりしている所に場所が移ると違和感を覚える人がいます。
「あれ、ここって本気で声優になりたい人達が集まる場所だよね?なんでみんなこんなヘラヘラしているの?」
本気で声優になりたくて、どれだけこの世界は厳しいのか自分なりに最大限理解している人ほどこう思います。
それ以前の場では義務教育だから、自分の学力で入れそうな高校を選んだなど、強い意志を持って集まってきた人ではないから受け入れられるものがありました。
しかしそこからステージは変わって、将来がかかった、何の目的でここへ来たのか具体的になっている場所へ変わると、気が合いそうな、友達になれそうな人がいないかもしれないと咄嗟に思ってしまいます。
ステージが変わる、今までのお気楽であった学生生活から自分の目標を達成するために必死になって努力する場、そんなところへ移ってきたのです。
もっと前でいえば中学校の時は難関校合格のため一年生の時から必死になって勉強している人と、高校受験の事はギリギリまで頭にない人では当然、見据えているものが違うので話が合わないし、その日のスケジュールも塾や勉強漬けの日々でしょうから遊びの誘いにも乗れない、合わないのは無理もありません。
ここでも仲良くなれる人というのは同じステージにいる人と言えるわけです。
人間、同じステージに居る人と仲良くなれる
と、言えるわけです。
こうなってくると本気で声優になりたい人は、もう一度言うように、
「孤独」
と闘う必要が出てくるのです。
「孤独」に対するマイナスイメージ。
世間一般的にはこの「孤独」に対してマイナスイメージを持っています。学校生活を送る中でみんな誰かしらと絡んでいるのに、自分だけ誰も話せる相手がいないという状況を苦痛と感じた人は多いはずです。
またアニメなどのイベントへ行く時も一人ぼっちというのは多少なりとも居心地が悪くなるものです。
日本人は個を大事にする民族ではなく、集団で行動する民族と言われているので余計にこの「一人」という状況には耐えられないのも一因にあります。
だから無理してでもどこかのグループに属して、そこで行われる集まりに参加してその孤独を紛らわせようとする人もいるのです。
しかし!
「成功」する人間というのは必然的に「孤独」になってしまうものだということを覚えておきましょう。
その「孤独」に耐えられず無理して意識の低い集団に合わせる必要はありません。そこに時間を割いていたら実力が上がるスピードも鈍ってしまいます。
表面的な楽しさばかりを追い求めず自分の正しいと思う「軸」に沿って行動するべきです。その「軸」を元に判断できればいつまでもこんな風に騒いでるだけじゃ駄目だと思うはずです。
「成功」できる人間というのはそう多くはありません。つまり同じステージに居る人間というのも多くはないということになります。
人間というのはその同じステージに居る人と仲良くできるのだというのに当てはめれば気が合う、仲良くなれる人というのも少なくなってしまうものなのです。
今回の場合は、
「本気で声優になりたいと思っている人」と、
「高校生のノリが抜けず、安易な気持ちで専門学校へ来てしまった人」
では同じステージに居ないので気が合う、仲良くなれるはずがない、遠慮なくこの人とは合わないということで積極的に関わる必要はないと思います。
それよりも一人で今日、教わった事を自分なりに整理してみたり、ボイストレーニングにあてた方が有意義です。
その「孤独」な時間を目標達成のための勉強、訓練に使うことによって、1年後には他と圧倒的な差が生まれて、ちゃんと見てくれている講師の方であればそんな人に修了公演があれば主役を与えてくれるはずです。
成功する人というのはこの一人の時間を大事にしているということもおさえておいてください。
声優や俳優、芸能界で本当に成功している人といのはこのように周りと合わず「孤独」な時間というのを絶対に過ごしているはずです。
なぜ孤独なのか、それは何事でも成功できる人というのは極限られた人しかいないからです。
あなたがもしも切磋琢磨する場で「孤独」と感じるのであればそれは周りとの意識の違いから生まれるもので、
あなたは「成功」する可能性を秘めてるとも言えます。
実際にわたくしが通った専門学校にも居ました。授業が始まる前、みんな雑談している中で一人だけ台本を読んでいたり、終わった後も居残り練習している人が。
その人は見事に正確な事務所は覚えていないのですが、(賢プロダクションとか青二とか声優を目指す人であれば誰もが入りたいと思う所です)そんな有名事務所の養成所に合格して、同期で数少ない希望通りの進路へ進みました。
そういうわたくしもこの同期ほどは努力していなかったのですが😓 講師の方の推薦をもらいなんとか第一希望の養成所へ進みました☆
ここへなにしに来たか?というのを考えればこの、
「孤独」
というのも受け入れていきましょう!
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