このブログの本テーマは俳優・声優志望者の方にも「ビジネス」で成功するための知識・スキルを身に付けてほしいです。
とはいえこんなことを言う人はわたくし以外に全くと言っていいほどいないので、ピンとくる人も少なかろうと思われます。
そこで先ずは、これまで正しいと思われていたやり方というのは俳優・声優として売れる、稼げるに繋がる行為では実はなかったというのを徹底的に訴えてきました。
それが、
俳優・声優になりたければ演技の勉強をしよう、
そして学校や養成所を出た後に事務所や劇団に所属、
あとはそこから貰える仕事、出演機会をこなしていき徐々にステップアップ・・・、
多くの俳優・声優志望者は主にこの3ステップを踏もうとするわけですが、この手順で売れるようになるのは余程の天才、イケメン、美人だけです。運も大きく関わってくるでしょう。
毎年、専門学校や養成所に入ってこの手の世界を目指す人が何百、何千人といるわけですがその人数のわりにはあまりにも門が狭すぎはしないか?
何が言いたいかというと、本気で俳優・声優としてやっていける人材を育てたいと願ってこのような施設を運営しているなら毎年何百人も入れる必要はないということです。
しかもその施設の数もそんなにいらない。特に専門学校なんてこんなにあってどうするの?と言われるくらいに都内を中心に乱立してしまいました。
なぜそう言えるかというと現状、声優・俳優、芸能界というのは人手不足ではなく、しばらく新人なんて来なくていいと思えるくらい人で溢れかえってしまっているからです。
なぜ人手不足ではない業界の人材を育成するとうたっている学校がそんなにあるのか?
これも全ては儲かるからです。
せっかく毎年一定数この世界に憧れる人が出てくるんだから「学校に入って勉強すればなれるかも!?」と期待させておいてお金を取らないのはもったいないと読んだ人がいるってことなんでしょうね。
ビジネスチャンスと見たのです。
こうして後に続くかのようにたくさんの所で声優・俳優学科というものができました。
もちろんもう一度言うように本当に凄い人がやって来たぞ、と思わせるような人材はこのやり方でもデビューできると思いますが、問題なのは多くの人が勘違いをさせられて間違ったところに多額のお金を払ってしまっているということなのです。
この業界で成功するには演技が上手いとかよりも、ビジネスとして利用価値があるのか?の方が大きいです。
主にこの人を出演させたら多くの人が観に来てくれる、話題になるなど集客力や注目度の度合いです。
そして事務所側もそんな価値があると見越した人にだけ仕事を振ります。
残念ながらここまでひたすら演技の勉強をしてきたというのはあまり考慮されません。
何年以上、演技の勉強をしてきた人だけが俳優・声優の仕事が出来るというルールがない以上は、それは一つの手段に過ぎません。絶対に演技の勉強をしなければならないというものでもないのです。
事務所に所属できたからといって売れるわけではないとはよく言われるのは、所属した後に何も自身の価値を高めるということをしていないのであれば、事務所が仕事を振ってくれるはずもないのです。
それを意識的にしていなくても売れている人というのは、他者から見ても「芸能人になった方がいいんじゃない?」と思わせるくらい何か、特別なオーラをまとっている人なんでしょう。向こうからオファー、スカウトされた人材ですね。
こればかりは努力で身に付くものではない、生まれもったものが素晴らしい、才能というやつです。
それが前提としてないとこの人は売れるか、売れないか?競争率が激しい世界で割って入ることはできるか?という話にもなりません。
結局この世界も才能がないと駄目なんだね、という結論で済ませてしまうのは簡単ですが、ではこの現状を踏まえてどうすれば良いのか?と考えた時に一つこういう行動に移せばもしかしたら・・・というのがあります。
前置きが長くなりましたが、ここで話は最初に戻り俳優・声優志望者にも演技の他にも「ビジネス」の勉強をしてほしいとなるわけです。
自分に価値があると認められるには一つに、この人が動けば、活動をすればお金も動くというのが一つの指標だと思います。
俳優・声優であればこの人が作品に出演すればです。
自分の名前って作品出演をきっかけに広まるものなんじゃないの?と思いがちですが、それはこの業界が人手が足りなければそれも期待しても良いかもしれませんが、もう一度言うように現状はやりたい人で溢れかえっています。
その中で敢えて無名の人を使うというのは、この人の顔、名前が広まれば必ず売れると見込まれた人材か、一言喋っただけで出番が終わるような端役だと思います。
そんな状況で大人しく出番が回ってくるのを待っていたら、気がつけば歳も30なんていうことはよくあることです。
そんな「待つ」しかない中で本当にただ待っているだけだったら、売れるものも売れませんのでその「待ち」時間を最大限利用して自身の名前を広める、宣伝していきましょうということです。
要は事務所の力は借りずに一人で売り出していきましょうというのを言っているわけですが、それは今の時代であればインターネット、SNSの普及で容易にできてしまうというのは何度もこのブログで書いた通り。
それに成功して有名芸能人と同等の地位を得た例がYouTuberという存在。
現在そのYouTuberとして名を馳せている人の中には従来の芸能人とはちょっと毛色の違う雰囲気を持った人も多くいるという印象はないでしょうか?
つまりは、失礼ながらインターネットが無い時代だったら有名になれなかっただろうなと思えてしまう人です。
昔ながらの芸能オーディションを受けても書類審査で落とされるような人が、現代ではその人に確かな魅力があればインターネットを活用して自身のメディアを持ち、発信し続けることによって有名になれてしまえるのです。
その手法として「ダイレクト・レスポンス・マーケティング」が適していると別記事でも何度か書きましたが、改めてインターネット・SNSを活用した大まかなやり方というのを解説していきます。
これまでの参考記事↓
上記の記事では俳優・声優というのは舞台の出演が決まった時に携帯電話に登録されているメールアドレスに「出演する舞台を観に来てくれませんか?」と宣伝メールを送ると思いますが、これはビジネス用語で「リストビジネス」と言います。
しかし、ただ宣伝メールだけを送るだけは売れるわけがないと断言しました。
いきなりその宣伝メールを送るのではなく間に「レスポンス」反応を得る、うかがってからにしないとただ嫌われるだけだと。
だから「ダイレクト(D)レスポンス(R)マーケティング(M)」というわけです。
以下この頭文字をとってDRMと表記していきます。
上のリンク記事では主に友達、知り合いなどのメールアドレスを対象にしたやり方でしたが、普通に生活をしていて連絡先を交換した仲の人だけではあまりにも範囲が狭いので、ビジネスとして成功させるためには顔も名前も知らない人も虜にしてしまうような価値を提供しなければなりません。
だから手軽にそんな人と繋がれるインターネット、SNSを活用していきましょうとなるわけです。
では、そのDRMの全体像というものを改めて見ていきましょう。
①集客→②教育→③販売
この3ステップを踏むことによって「ファン」を獲得、時にはチケットを買ってもらうような関係性になることを目指します。
簡単に説明するとお客さんを集めて、その人に対して教育をしていく、その後に販売を仕掛けるという流れになります。
なぜこのやり方が俳優・声優の方達に適したやり方なのか?と言いますと、
その名の通りダイレクトにやり取りをして、反応を見つつ、販売をしていくことになるので仲介業者というのを挟まないからです。
このやり方こそ「個人事業主」という括りに入る俳優・声優を仕事にしている方にも応用が可能だということですね。
少しでも理解をしてくれましたらここからは、この3ステップの内容を一つずつ説明していきます。
最初のステップである集客の目的は、
「見込み客に興味を持ってもらう」
です。リンク記事でも書いたようになぜ舞台の宣伝メールを送っても誰も買ってくれない、行けないという返事すら返ってこないかとその原因を考えると、教育ステップを飛ばしていきなり販売をしているというのもそうですが、その送った相手とは見込み客なのか?という根本的な原因もあると思います。
・その人は演劇、お芝居に興味があるのか?
・自分の演劇活動を応援してくれている存在なのか?
中には中学生、高校生時代の友達以上の関係性はないという人もいるのではないでしょうか?しかも最近は会っていない、連絡を取り合っていないというおまけ付きで 笑
そういう関係性の人にいきなりチケット代と交通費を払って自分が出演する舞台を観に来てと言われても気が進むはずがないのです。
だから新たな顧客開拓をしないといけないと言えるのですね。今まで知り合ってきた範囲の中だけではそういう関係性では必ずしもないので厳しいということで。
その見込み客を集める、集客するというのもインターネット、SNSの登場でやり易くなったわけです。
どうやって集めるかは先ずは自分の魅力を発信しているメディアを持たないことには始まりません。
これに関しては自分が描くビジョン、活動方針に適したのを選んでくださいとしか言えないので特にこれだという指定はありませんが代表的なものといえば、
ブログ(ホームページ)、ツイッター、インスタグラム、YouTubeがありますよね。
いくらなんでも良いと言っても利用者が多くない、メジャーではない媒体だとなかなか集まりにくい場合もあるので、今の時代に流行っているものというものも考慮する必要があるでしょう。
もちろん一つだけと言わず、それぞれで持っている強みというのも異なるので二つは作って足りない部分をカバーしていきましょう。
ちなみにこれらの媒体を利用しなくても有料広告をうつことによって集客を行うという手もあります。
こんな感じでそのメディアに見込み客にとって有益な、受ける情報を投稿することによって、通りかかった人の足を自分の店の前で止めてもらうようなイメージで集客していきます。
そのような投稿を続けると中には、
「この投稿をした人ってどんな人なんだろう?」
アクセスした投稿内容からさらにその先の、投稿者自身にも興味が湧くことが出てくるはずです。或いは「他にはどんな内容を発信しているのだろう?」これでも良いですよね。
こうなればこの人はさらに店の奥深くへと入っていきます。
このためにも備えてプロフィール欄というのは手を抜かない方が良いです。せめて何者なのか、どんな活動をしている人なのかはわかるようなプロフィールにしましょう。
ここまで興味を持ってくれたら一つの投稿に対して「いいね!」の一つはしてくれると思います。
このような小さな反応からあるのか、ないかで今、投稿している内容は見込み客にとって本当にためになっているのか?、一つの指標になってくるので反応、レスポンスがないのなら定期的に見直してみて修正をする必要もあることでしょう。
集客でやる、目指すべきことはこんなところです。
自身のメディアを持ち、見込み客にとってためになる内容を投稿する、これを心がけていきましょう!
「教育」という言葉にはいまいちピンと来ない人もいると思います。これに関してはやり方によっては様々な表現があると思うのですが、ここでは訪れて来てくれたお客さんに「この人はすごい!」「なんだか応援したくなる!」等と思わせることが目指すべきところだと表現しましょう。
前のステップである集客の段階で、さらに深く足を踏み入れてくれた、要は看板を見て店の中に入ってくれたのです。
そうなるとその人は店内を見回る、その時に分かりやすいイメージとしてその人にとって、とても魅力的なコンテンツが並べられてあれば良いのです。
例えば一つのYouTube動画をきっかけにそのチャンネルのホーム画面へと移ってくれて、動画一覧を見た時に他の動画も観たくなると思わせるのです。
一つの動画をきっかけに、次から次へと別の動画を再生してしまったという経験は一度くらいはあると思います。そのくらいまでにのめり込ませて、自分が発信する内容をみてその人が影響を受けて、変わるというのが目指すべきところです。
つまり内容もさることながら高いクオリティのあるコンテンツがある程度の数、必要になってくるということなのです。
教育ステップの段階で、あなたの発信する情報をチェックするのが習慣になってしまった、この人の活動には目が離せない、そこまで思ってくれた人に対してのみ「販売」すなわち、舞台に出るのでチケット買ってくれませんか?などのセールスを仕掛けてください。
そういう人であればツイッターがあればフォローしているはずですのでツイッターで告知するのも良いですが、ここでさらに「濃いファン」リストというものを作るやり方をご紹介しましょう。
それが公式LINEアカウントを作って友達に追加してもらう、またはメールアドレスの登録を促すです。
あなたのメディアをチェックしてくれる人が増えても、その中でもどのくらいの熱量で見てくれるかは人それぞれだと思います。中には「ふーん、一応覚えておこう」くらいの人もいることでしょう。
そこで、よりあなたに熱い視線を注いでいる人を炙り出すためにLINEで友達に追加、メールアドレスをご登録してくれた人限定のコンテンツをプレゼントなど特典を付けて、登録を勧めるのです。プレゼントという形ではなくても登録者にしか公開しないコンテンツを不定期で配信しているでも良いと思います。
これは分かりやすく言えば一つ、限られた人しか入ることのできない空間を用意するというイメージですね。
このように最初は入り口を広く構えて、どんどん深い所へと誘い込む、このような狙いを「マーケティング・ファネル」というのですが、これについてはまた次の機会に書いていきましょう。
と、ここまで深い所までやって来てくれた人こそ、まさにあなたの「コアなファン」だと言っても良いのではないでしょうか?
販売メールを送ったら喜んで買ってくれるような存在です。
ということで、これがDRMという手法の大まかな流れでした!
初めてお客さんに商品を買ってもらうまでの流れというのを聞いた人には、ちょっとある種の独特と言いますか、個人事業主ならではのやり方なんだなという風に捉える人もいるかもしれませんが、このやり方は商売をやっている人であれば本質的にはどこも同じことをやっています。
一人でやる商売をする場合はインターネット、SNSを主戦場にした方が資金も少額で済むので、そこで発信するコンテンツの質、量で勝負するわけですが資金のある、インターネットが普及する前から商売をしている会社も手段は違えど同じような意識でやっているのです。
例えば服屋が季節の変わり目にセールするとなった時に最初に何をするかというと・・・、
① セールすることを知ってもらおうとします。
そのために近隣住人に配達されている新聞にセールをしますと知らせるチラシを挟んでもらう。これが「集客」ですね。
② そのチラシに興味を持った人は来店します。
チラシをきっかけに来店して来た人が、店内を回り商品を手に触ったり、試着をすることでしょう。時には店員に質問したりするかもしれません。この過程や特に店員とのやり取りが「教育」ステップと言って良いでしょう。
③ 検討を重ねた結果、商品を買ってくれるお客さんも出てくる。
値段が安いはもちろん、店員さんの接客態度がもの凄く良かった、ある人にとってはもの凄く突き刺さるデザインの服があったなど様々な要素があって購入をするとは思いますが、これも店自体が見込み客をある程度定めて、それに沿った商品を用意すれば買ってくれる人が一定数いるとプランがあってこそです。
これと同じようなことを今度はインターネット上でやってくださいと言っているのです。
① 様々なメディアを使って存在を知ってもらう(集客)
② 興味を持って来てくれた人に質の高いコンテンツを提供する(教育)
③ この教育ステップで特に共感してくれた人が用意した商品を買ってくれる(販売)
実店舗、ネット上という大きな違いがあるので見えにくいかもしれませんが基本的には同じことをやっているということを覚えておいてください。
では今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。
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