【声優専門学校の現実と闇】卒業生が語る体験談・実態

演劇コラム

コロナ禍とはいえ学生さんは夏休み。来年卒業の学生さんは進路先を決めるために体験入学、オープンキャンパスへ行く方も多いのではないでしょうか?

わたくしも高校時代のこの時期にたくさん声優の専門学校へ行きました。で、、、

検索エンジンで「声優 専門学校」と入力すると候補に、

「闇」とか「現実」が出てくる。

「声優専門学校の闇」「声優専門学校の現実」・・・、

あまり良い響きではないw

まぁ、実際に高い学費を払って行く価値のある場所ではないのは事実である😓

でも、それは他の学校でも言えて、この学校を選んだ理由をしっかり答えらる人はそんな多くないだろう。とりあえず卒業資格を得たいから、これが本音。

だがそんな理由でも大学なのか、一般的な職業で役立つスキルを学んだ専門学校なのかで大きくその後の将来が変わるのは間違いない。

声優の専門学校は最終学歴が大卒でもなければ、一般的に就ける職業にも役に立たない事しか学ばない、なんともリスキーな所なのである。

厳密に言えばコミュニケーション能力が人並み以上、相手にはっきりとした声で伝えられる、感情表現が豊かなど悪い印象は持たれないような人間にはなれるかもしれないが、なかなかそんな風に捉えてくれる会社もいないであろう。

そんな知らずのうちに実はかなりリスクある選択をしているのが「声優の専門学校に入る」という行為。が、それに気が付くのは入った後・・・そんな悲痛な声が読めるであろう記事が表示されるワードで検索してみたら・・・、

上位に表示される一つの記事がなかなかに面白かったwいや、高いお金を払ったにも関わらず得られるものがなかった人の体験談を笑ってはいけないのだが、書いた本人も笑わせようとする意図は少しはあるはずだ。それが伝わる。

声優専門学校の入学を止めろ!入学した僕の経験と末路を下に闇を語る

この記事とわたくしの体験を比べてみると共感できる部分よりも、えっそんなに酷いの!?と驚く事の方が多かったwもしかしたら自分は運が良かったのかなと思ってしまうよ。

共感できる部分。

生徒=金づる

これはまさにその通り。わたくしの学校はクラスが4つあったのだが、各クラスに2、3人は「お前なにしに来たの?」と言いたくなるくらいやる気のない人がいた。

しかもそのうち3人ほどが授業開始から一ヶ月も経たないうちに、早い人は一週間で不登校となり一年で辞めていく・・・。

こんな奴を入学させるなんて・・・そんな感想が漏れたので声優の専門学校とは可能性を感じる人を入学させている場所ではない、誰でも良いから願書出した人を片端から入れる、そこで一つ不信を抱くきっかけになりましたね。

という事はつまり・・・、

生徒の質が悪い

に繋がります。

アニメが好きだから

ゲームが好きだから

何となくで入学した

僕が言えた話じゃないが、本当にこんな奴らしか居なかった。

「アニメ好きの友達が多いし声優やれたら自慢できる!」
「進路希望無いし、とりあえずアニメ好きだから来た!」
「好きな声優さんとお近づきになりたいから声優やる!」

リンク先、ブログさんの引用になりますが9割5分がこんな人達でした💦

自己紹介の時に、

「水樹奈々さんと共演したくて声優を目指しました」

「小栗旬さんと・・・」

こんな自己紹介の数々を聞いて首を傾げました。そんなファンの延長みたいな動機で大丈夫なの?と。

このように本気でなりたいと思っている人ほどこの周りの意識の低さにショックを受けて、やる気を削がれます。

わたくしもやる気はあった方だと思っていますが運悪く、そんなやる気のない人と実演でペアを組む事になり全く稽古になりませんでした。

 

しかし、共感できた部分はこの部分だけで他の記述には、

「えっ・・・そんなひどいの?」と思わざるを得ませんでした。

共感できないというか、驚いた部分。

まず筆者の入学動機が検索かけて一ページ目に表示される学校に入学って・・・つまり説明会、オープンキャンパスに行かなかったってことですか?w

と思ったら最後にオープンキャンパスには行ったって書いてあるね。

でも、こんなあっさりと決められるのはある意味で羨ましい。わたくしはかなり慎重な人間なので夏休みを利用して、最大限、吟味しました。

そのおかげで、この学校はやめた方が良いと判断できた学校もありました。

なぜそう思ったかって在校生に「アニメ好きが目指す所として声優がある」と思っている人しかいないなと感じてそう判断しました。

「声優である前に俳優であれ」という野沢那智さんの言葉を受けてアニメ好きだけではダメだと考えを改めた上で声優を目指したので、このアニメ好きしか集まっていないような雰囲気にはどうも馴染めなかったのですよね。

そんな基準があったので、その中でもここならアニメ以外にも色んな事に興味を持っている先輩がいるということで、良さそうだと思って選んだのですが、それでも入学してみたらやはり同期にそういう人しかいなかったので難しいものです。

クラス内での揉め事

時間が経つとクラス内で仲良しグループができたというのはあるが、恋愛での揉め事?そ、そんなのは無かったと思うが・・・読んでみるとけっこうドロドロとしたものがあったのね・・・と思わざるを得ない。

いや、もしかしたら知らないところで人間関係のトラブルは起きていたかもしれないが、そんな大きな、表に出るほどのものはなかったと思う。

高校まではクラスの隅っこに居た人が同じ属性しかこの学校には居ないという事で勢力図が変わったとあるが、こっちはそういうクラスにはならなかった。

アニメオタクが多いのは間違いなかったが体格がめちゃくちゃ良い、過剰に自分の事をイケメンと思っている、あとは一般的に優等生とみなされるメガネをかけた真面目に取り組んでいる人と、キャラ的にはこの3つに別れてたかな〜絵に描いたようなオタクはもしかしたらいなかったかもしれない。

授業内容

月. 映画を見て感想文を書く(午前)

火. 歌のレッスン(午前・約90分)

水. 日本舞踊(午前)・身体作り(午後)

木. ジャズダンス&タップダンス(一日)

金. 演技指導(午後)

筆者いわく正確ではないとはいえ、個人的にこの時間割りをみて思ったのはダンスにどれだけ時間かけているの?ですかね〜。

あと映画を見て感想文を書くというのは夏休みの課題として出されましたが授業の一コマで使いますか。

曜日は忘れましたが行われた授業内容として、ダンスと歌は週に一回ありました。他にはラジオ番組、イベントを想定したフリートークの練習、洋画の吹き替え、ボイスサンプル、ラジオドラマ制作、俳優のための身体作り、発声練習、演技指導は講師を変えて週に2回ありました。

あとは前期限定で戯曲読解、後期限定のパントマイム。2年生になればアニメのアフレコ、洋画の吹き替えの時間が増えてより声優の専門学校らしい授業が増えましたかね。

質はともかく授業名としては大体やるべき事は一通り網羅していると思います。が、引用した時間割りはそもそも授業数が少なすぎでは?という印象。

殆ど午前か午後しか授業がないって・・・。こちらは午前から始まって夕方まで続く日が多く、午後から始まる日もありましたがその場合も夜まで授業は続く事が多かったですけどね。

これはいくらなんでもスッカスカの時間割りと言わざるを得ない。

専門学校はとりあえず生徒をスターの気にさせて、楽しいと思うような授業をたくさんやらせて気がつけば卒業の時期が来て、夢から覚めさせる、そんな場所だと思っておりましたが、これでは量もない。

本当にこんな内容で一週間を過ごさせたのかと疑いたくなるくらいですね。

講師陣による生徒の扱い

これに関してはやる気あるなと思わせたら、時間をかけて指導してくれるという人はいたが、それは許しても良いのではないだろうか。教える側だってやる気のない人よりもやる気あると思わせる生徒の方が熱が入るに決まっている。

けどこの記事を読む限り、こっちはよく分からない理由で差別を受けているようだ。少なくとも文章から授業を受ける姿勢には問題あるようには読めない。それでもダメ出しの内容としてツイッターの文字制限140字くらいで終わったとか・・・。

これはきついだろうな〜中学校時代に見た目が良い人にはフレンドリーに接して、そうでない人には冷たく当たるという露骨な先生が居たので、そんな先生を思い出してしまった。

先生に問題があるというケースは無くはないし、一人くらいは小中高の中で見かけると思うが、この声優専門学校ではそんな明らかに問題ある人はいなかったので、やはり自分は運が良い方なのかもしれない。

ただ言っていた内容が精神的なこと、抽象的なものが多く、具体性はなかったので教えるのが上手いと思えた人は少ない。

そしてパンフレットにでかでかと載っていた名のしれた声優さんが教えてくれる機会、時間というのも多くはなく、大体は名前は聞いた事がない人が教える授業の方が多かった。

そりゃあそうです。講師側だって声優、俳優関連の仕事だけで生活できるなら専門学校の講師なんてわざわざやらないでしょうから。

中には正直にここでの仕事がクビになったら生活が厳しくなるとポロっと言ってしまう人もいました。

教える側も生活していく上で必死なのです。そんな講師陣にも余裕がないくらい厳しい世界、どうして学校に入れば声優になれるなんて思えましょうか?

まとめ

個人的な考えとして声優の専門学校は本気で目指している人ほど2年間、高い学費を払ってまで行く価値はないと結論づけているが、それでも自分より悲惨な体験というか、ここまで酷いのか?と思うくらいの経験をしている人がいる事に驚いたというのが正直なところ。

「声優 専門学校 闇とか現実」で検索するとこの記事がトップに出てくるが、これはちょっとあまりにも酷い例で、もう少しマシなケースもあるよとは付け加えておきたいと思う。

それでもやめておいた方が良いという意見には賛同しますが 笑

同期とはたまに、年に一回くらいは会いますが、誰も声優になれた人はいませんでした。一人、小さな劇団に所属して舞台に立っている人はいますが。

このように悪くはなかったけど、高い学費を払って、2年かけただけの価値あるものは得られなかったというのが現実です。

一般的には学校で勉強すれば、卒業すれば就職しやすくなるというのが感覚としてはありますが、声優専門学校に限っていえばこの経歴は特別な視線では見られません。(厳しい試験、倍率を潜り抜けてきた人達ではないため)

それを頼りにしている人は考え直した方が良いと思いますね。

こんな感じで当ブログでは専門学校や養成所ではまず教えてくれないことを丁寧に解説しているブログになります。

その分、ネガティブな情報も多いですがこの道を進もうとしているなら絶対に事前に知っておいた方が良いものになりますので是非その他の記事にも目を通してみてくださいませ。

他にも『エンタメ・演劇×ビジネス』をテーマにこの世界をビジネス視点でも切り込んでいるのが最大の特徴でございます。

この手の学校に高い学費を払って通うということは大人になってからの仕事にしていきたいと思っているはずです。

ではこの世界で、声優として稼ぐとはどのくらい難しいものなのか?を具体的に、かつこの事実を踏まえた上でどうすれば良いのか?まで切り込んでいる新しい視点を声優志望者に与えております。

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