コロナ禍をきっかけに一時期、撮影、収録ができない事態になりましたね。
それでその穴を埋めるために過去のテレビドラマが再放送されるなんてこともあったのですが・・・、
これを機にもっと昔のドラマも再放送してほしいとか、それでなくても前からテレビは視聴率を取りたければ昔の名作ドラマやアニメを放送した方が良いなんて声も聞かれました。
が!
そうしたくても、できない事情があると最近知ってしまいました。
主な理由として、
「過激ないじめの描写などが、コンプライアンス的な観点から地上波での放送が難しいといわれています。赤井英和主演の『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』(TBS系)も、いじめが原因で堂本剛が命を落とすなど過激な描写があり、地上波では再放送しにくい。『家なき子』も『人間・失格〜』も野島伸司さんの作品ですが、彼のヒットドラマは、地上波再放送のハードルが高いものが多いと思います」
参考記事(週刊女性)→「地上波では絶対に再放送できない人気作品」
あぁ〜これは仕方がないよね・・・と思うのだが、もう一つの理由に、
著作権の法律で、ドラマを再放送など二次利用する場合は出演者に許可を取らないといけないそうで、
そうなると昔の作品であればあるほど出演者の中には芸能界を引退したから連絡先が分からない、消息が掴めない人も大勢いて再放送を見送るケースもあるそうです。
俳優や声優の世界はいくらヒット作に出ても、それだけでは長く生き残れる理由にはならないってこの記事でも書いたけど(人気者になるだけでは続かない声優の世界)
そうやって無念にも去っていくと、このような弊害が生まれるのか〜。
この業界、未だに契約書を交わさないで仕事を依頼したり、引き受けるそうだし、
昔、声優や俳優の待遇が悪いから作品を再放送したり映像ソフト化された際はその二次使用料を、と訴えた歴史もあるから、そういう規定ができたのは最近なんだろうけど、
最初から権利を一部の所が独占しないで、そういう気遣いを見せていたらこんな事にはならなかったんじゃないかな〜。
出演が決まった時に、
もしも再放送する事が決まれば使用料払いますので、よろしいでしょうか?
って契約を交わしていれば、今でも過去の名作がたまに観れたのではなかろうか?
出演者だってもしかしたらたまに、過去に自分が出演した作品のおかげで収入が入ってくるかもしれないって知っていれば、連絡先は変わってもしっかり教えていただろうし。
こういうドラマ、映画、アニメは名作であればたまに観たくなる、何十年経っても愛されるいわば「資産」ですよ。
繰り返し再放送されても、視聴率が取れるジブリアニメとかみればその強みが理解できると思います。
それが埋もれてしまうような状況になっているのを知ると、あんまり商売が上手くないですねって言いたくなりますね。
一作、超ヒット作を生み出せばそれだけでしばらく生活できるくらいの収入が入ってくる可能性を秘めている仕事なんだから、そのあたりをこれかしっかりして作品を作っていってほしいです。
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