【人気者になるだけでは続かない俳優・声優の世界】

「声優魂」から分かる声優業界の厳しさ

前回はこちら↓

【これが俳優・声優・芸能人を諦めてしまう理由】

今回は「人気者になれたとしても駄目な理由」というテーマで大塚明夫さんの著書「声優魂」をお供に書いていきます。

この部分では「決して自分は間違った事をしてたわけじゃないんだな」と思い直して本当に難しいと実感しました。

勘違いしないでほしい

僕の行き着いた考えとしてこの世界で売れる、稼ぐにはファンを増やせとこのブログでも主張してきました。

これがないと舞台に出演してもチケットは売れないし、実力を磨くだけに時間を費やしたのが馬鹿らしいみたいなニュアンスの文も書きました。

それにプラスして週に5日通う専門学校に行ってガッツリ演技を学ぶよりも、それより時間的、金銭的負担の軽い場所で週に一、二回演技を学びつつ、大学に行ったり、大きなチャンスが掴めるオーデションを受けるのが現実的に良いと。

演技の勉強、鍛錬にそこまで時間をかける必要はないと取れる事を書いてきましたが・・・、

だからと言って実力を、技術を磨かなくて良いというわけではないと捉えないでください!!

はい、だからこの世界で生涯に渡って続けていくのが難しいんですね・・・😭

人気も実力もどっちも必要と言えるわけですが、これを同時平行で遂行していくのはまぁ相当、大変ですよね。

普通ならまずはじっくりと実力、技術を磨いてから・・・というのが健全だと言えると思うのですが・・・。

実力があろうがなかろうが、人気さえあればとりあえず目先の仕事はくる。そういうものです。

と書いてあり、だったらコツコツと実力を磨くのは馬鹿らしいとなるのは仕方がないとも認めていますが、

しかし、「人気が出る」ということを一種の「出世」のようにとらえ、「人気キャラを演じて人気者にさえなれればその先も安泰だ」と考えるのは大間違いです。

これはまぁ、あの頃は人気あったけど今はもうすっかり見なくなって「あの人、どうしたんだろうね?」という人は声優に限らず、特に芸能人、お笑い芸人とかにたくさんいるでしょ?ってことですよね。

音楽でもあの小室哲哉さんでさえ絶頂期のころを考えれば様々なトラブルがあり、なかなかの転落ぶりだよなという印象を持っています。

今この瞬間の人気は、役者に対し何も約束はしてくれないからです。

そう、今が人気があるからと言ってこの先もその人気があるとは限らない、むしろこの人気を維持するためにはさらに己を磨いてグレードアップしなければならない、つまりは必ず実力、中身に比重が置かれる時がやってきます。

特に若くて、外見が良いから人気が出たような人ではいずれ歳を重ねれば、次の武器を持たないときつくなってくるんじゃないでしょうか?

女性なんかはそれが顕著じゃないでしょうかね〜若くて可愛い子なんて次々と出てくる、探せばSNSでたくさんいるので、年齢がある一定の歳を超えたら賞味期限が切れたように次の人に乗り換えられるなんて残酷な末路を辿らないためにもやはり実力、技術も若いうちから磨いておかないといけないと次のステージに上がれません。

「人気しかない」のと、「人気も技術もある」のとでは、セーフティの質がまったく違います。

そういう意味ではこのブログで本物の演技力が身に付く手順、知識というのを初心者から上級者にも対応したものを解説しているので是非ご活用ください。質問や疑問点にもコメントや問い合わせてくれたらできる限り答えますのでお気軽に。

大御所でもそれは変わらないらしい・・・

個人的な勝手なイメージとしてベテランの域になれば少ない出演数でも大きなお金が貰えるのかななんて思っておりましたが、そうでもないみたいですね。

声優として食えるレベルの三百脚の椅子に座るということは、すなわち声の仕事で「最前線」に立つということ。食っていき続けたいならそこを離れるわけにはいきません。

なんかもう十分に稼いだから50歳くらいになればプライベートを優先しようかな〜なんて思って仕事量を減らすのをミュージシャンで見るから、声優さんとかもそんな感じなのかなと思ったら、やっぱり自分で作品を作れる音楽家とは事情が違うんでしょうね〜CD出さないと印税でお金は入ってこないでしょうし。

この世界において重要なのは、今このとき、その役者に需要が——商品価値があるのかどうかのみ。芸歴が何十年あろうと、有名作品への出演数がいくら多かろうと、明日どうなるのかは誰にも分からないのです。

有名作品に出れたのは「運が良かった」というのもあるけど、その運が巡ってきた、掴めたのはその人に確かな実力もあったからでしょう。

そしてそれにあぐらをかくことなく己を磨き続けた人だけが今でも新しい仕事がやって来る、人気も衰えない。

昔は良かったでは駄目、今が最高と言わせないと。そんな声優になれる自信はあなたにはあるでしょうか?

では今回は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。

引用・参考にした著書。声優、俳優、芸能界を本気で目指す方は一読すべき本です↓

コメント

  1. […] 【人気者になるだけでは続かない俳優・声優の世界】 […]

  2. […] と言われています。そして歳を重ねてアイドル扱いされない年齢になってくると、今度は実力がないと厳しくなってくるとも別記事で書きました。(人気者になるだけでは続かない世界) […]

  3. […] あまり不労所得と言えるようなものを手に入れる事はできないんですね。だからどんなにベテランの域に達しても何かしら出演し続けなければいけないのは別冊「声優魂」で語った通り。 […]

  4. […] 書いたけど(人気者になるだけでは続かない声優の世界) […]

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