【これが俳優・声優・芸能人の道を諦めてしまう理由】

「声優魂」から分かる声優業界の厳しさ

前回はこちら↓

【なぜ俳優・声優・芸能人は稼げないのか?】

今回はなぜ声優や俳優、芸能界の道に意を決して進むも多くの人が諦めてしまうのかその理由、原因を大塚明夫さんの著書「声優魂」に書いてある事を元に書いていきます。

僕もこんな状況に耐えられなくて身を退きました。ではそれは何なのか?早速中身に入っていきましょう。

ただじっと待つ事しかできない

声優は自分で仕事は作れません。

何が言いたいかというと声優に限らず俳優、芸能人も似たようなものでしょう。これらの人達は「台本」が無いと動く事ができないのです。

ではその「台本」は誰が作るのか?

それは作家や制作会社といった方達でしょう。少なくとも声優の仕事ではないのは間違いがない。

それらの台本を元に演者は最後の素材である「声」「演技」を提供するわけですが、その台本を貰うまでにどれだけの時間がかかる事でしょうか?

それは単に作家の書くスピードが遅いとかそういう問題ではありません。

台本が貰える=作品の出演が決まるという事とも言えますが、その出演が決まるまでにどれだけの時間がかかるのか?

前回は声優の人数に対して仕事の数があまりにも少なすぎると書きました。

ならもう自分が動き出すしかない!と気概のある人なら思いそうですが、残念ながら声優は自分で仕事を作る事ができないのです。

店の棚に陳列された商品のように、とにかく選んでもらわねば始まりません。

ただでさえ少ない仕事、それをいかに自分の手でもぎ取るか?と言っても「待つ」ことしか、誰かが企画をして台本を書いてもらい、では出演者を誰にしよう?という話にならなければ声優、俳優、芸能人には「仕事」を掴むチャンスすらやってこないのです。

こんな境遇を受け入れていたまま過ごしていたら気がつけば歳も30になっていた・・・なんていう人も多いのではないでしょうか?

その「待ち」時間を使ってボイストレーニングやダンス、歌のレッスンに通い自身を磨く事は重要です。それは特に新人なら必須条件でしょう。

ただこうした努力すら「仕事につながる可能性がある」だけで「必ずつながる」と言えないのがまた厳しいところです。

はい、そうなんです。どんなにいつでも演技ができる準備ができています!と胸を張って言えてもその磨かれた己が輝けるか否かは「運次第」だとこの本では書かれています。

いいですか皆さん?その努力が生かされるかは、

「運が良いか悪いか?と言っているのですよ。どれだけの時間を費やしたのか?どれだけ教えられた事が身に付いている、実力、技術力があるかではなく、

「運が良いか悪いか?」で決まる。

これでどう希望を持っていけと言うのですかと思わないでしょうか?

しかしこれが実情なのです。

本来、努力は裏切らない、必ず報われる時が来ると言われていますがこの世界で「稼ぐ」ために努力をしているのなら例外的に少なくともそれに見合ったものが返ってくる可能性の方が低いという非情な世界なのです。

私は時々、「声優になるくらいなら、漫画家とか漫画の原作者にでもなった方がいいよ」と話すのですが、

この部分を読んで「ですよね〜」と思わず部屋の中で叫んでしまいました 笑

かくいう私もこれだったら一人でも何か一つの作品を作り上げられるジャンルに移った方が良いと思い立ち文章を書くのが得意という事で「小説家」の道に方向転換しました。

小説家や漫画家も変わらず厳しい世界ですが声優や演者との大きな違いとして一人でも作品を、商品を作り上げる事ができるです。

この違いは大きいと大塚さんも言っております。

それに今だったら小説や漫画をネット上にUPして、見事にヒットしたらそれで新たな仕事のオファーがやって来るなんて事も十分にあり得ます。

ですが声優となるとそうはいきません。いくら個人がベストパフォーマンスをしても作品全体としてはいまいちで結局ヒットしないでワンクールで終了して忘れ去られる、なんていう事もあるでしょう。

長くこの世界で活躍している人の特徴としてやはりヒットしたアニメ、長寿作品に出ているというのは間違いなく言えます。

ドラゴンボール、ワンピース、名探偵コナン、大塚さんであればブラックジャックなど・・・。

これらの作品にレギュラーとして出演できたのもまさに「運が良かった」とも言えます。

先ずは原作者に作品を生み出してくれてありがとうと感謝しないといけませんし、始まりはそこからですからね。

このように声優とは作品制作の一部に協力したに過ぎず、もっと根幹的な部分は別の人が担っており、そこに関しては一切、介入できない「待ち」時間が長い存在というのを認識しておかなければなりませんね。

では今回は以上です、最後までお読み頂きありがとうございました。

引用、参考にした著書。この世界を目指すなら読んでおくべき本だと思います↓

コメント

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