皆さんは何がきっかけで俳優や声優になりたいと思ったでしょうか?
俳優だったら学生時代に演劇部に入ったのをきっかけに演技の魅力にとりつかれたから、名作映画やドラマに感動したから、
声優だったら幼い頃からアニメやゲームに親しんできて、自分もキャラクターに声をあてたいと思ったから、などあると思いますが・・・。
では現実的に考えてもしも俳優・声優を目指して、この手の分野の仕事で稼いでいきたいと思うのならどの仕事がギャラが良いのか?
そんなテーマで書いていきたいと思います。
先ずはこう言えると思います。
つまりいきなり夢を壊すようなことを言いますが、誰もがこの世界に入りたいと思うきっかけとなる仕事、
舞台、映画、アニメ、ゲームのキャラクターボイスというのは残念ながらギャラが低いものが多いです・・・😓
この記事でも書きましたが→「俳優・声優の仕事だけで生活するにはどのくらいの量をこなす必要がある?」
声優であればランクというものがあり、ギャラというのはある程度固定されています。
いくらアニメの主役を演じても、たくさんの台詞を喋ってもそれがギャラに反映されることは基本ありません、ランクが一番低いのであれば一話あたり一万五千円となります。
一つの作品で主役を演じてワンクール分出演すれば月収換算で六万円とも書きました。
これならコンビニやスーパーでフルタイムで働いた方が給料だけを見れば多く稼げます。
声優志望者で誰もがやりたいと思うのはアニメだと思いますが、現実はアニメだけの仕事で生活していこうなどと思うのはかなり見込みが甘いと言わざるを得ません。
俳優はランク制というものはないものの、最低賃金すら設定されていないが故にノーギャラなんていうのも珍しくありません・・・。
基本給は無しとして有名なのは舞台です。が、舞台というのも俳優を目指す者であれば誰もがしたい仕事の一つだと思いますが現実はこれです・・・。
これも上記のリンク記事で書きましたが、チケットを売った枚数に応じてその何割かを出演者に還元するというシステムが採用されています。
「ファン」という存在がたくさん居る俳優なら報酬は入りますが、そもそも例えばキャパシティが150人ほどの劇場で一公演がある一人の俳優目当てのお客さんで席は埋まるほどの集客力があるのなら、最初からその俳優さんを主役にした舞台が企画されると思います。
このことからお客さんを呼べない俳優だからギャラは無い、良い役は貰えないと言えて、演技の勉強ばかりしても駄目だとここで痛感するわけですね😓
その一つに企業が企画するCMが挙げられます。
というのも、今まで来た仕事で一番報酬が良かった仕事がこのCM撮影でした。日給二万円で撮影時間は6時間前後だったはずなので時給換算で三千円ほどでした。
なぜこんなに高いのかは簡単です。企画者側に資金力があったからです。
このCM撮影の依頼者は誰もが名前くらいは聞いたことある大手食品メーカー、その宣伝する商品も自分は食べたことありました。
当然、年に億単位と稼いでいる会社です。広告、宣伝費としての予算というのも組まれることでしょう。だから脇役の俳優にも常識的な報酬が支払われるのです。(ただ衣装はイメージが伝えられて自分で用意してくださいと言われました)
・・・ただ、ぶっちゃけやり甲斐という意味ではノーギャラの舞台の方が俳優としては充実した時間を過ごせていたなと振り返ります 笑
そうなんです、果たしてある会社のCMをみて自分も出演したいなんて思って芸能界を目指すでしょうか?w このCMが流れている時間はトイレ休憩など関心を示さない人も多いと思います。
何度かCM撮影も経験しましたが、何度も色々と調整したりして撮り直すのですが途中から飽きてくるんですよねw
まぁ、メインのタレントさんはそんなことは思っていないでしょうけど、自分はどれだけ映っているのか不透明なバックの俳優はねw
しかしギャラの良い仕事の一つであるのは間違いありません。これは声優も同じくCMのナレーション収録が良いと言われています。なぜならCMは収録時間が僅かで拘束時間が短いので、1時間以内に終わったのに報酬は一万五千円以上なわけですから。
要は企画者にどれだけ資金力があるのか?スポンサーは付いているのか?などの要素が重要になってくるわけです。
そうなってくると必然的にお金があるのはテレビやネット上に流すためのCMが作れる資金力がある会社、
食品、家電、飲料、化粧品、自動車、携帯電話会社など生活する上で欠かせない商品を販売している会社が企画する、携わっているものになってくるわけです。
そんな商品を宣伝するためのイメージキャラクター、ボイスとして活動するよりも舞台や映画、アニメや洋画に出演した方がやはり俳優・声優としては大きく成長できると思います。
特に舞台は稽古に一ヶ月以上かけるので、そこまで濃密な、芝居漬けの時間を過ごせば成長は凄まじいものがあると思います。
だから、ベテラン声優さんを中心に声優も舞台を経験したした方が演技に深みが出るのでやった方が良いと勧めるのです。
が、先に書いたように舞台は一番儲からない仕事だと言われています。
経験すれば大きく成長できるとはいえ拘束時間が長いので、この期間中は他の仕事はほとんどできません。
だから売れている人ほど舞台という仕事は嫌います。
さらに舞台を上演することによって得られる収入という面においても、他の映画やドラマと比べるとはるかに劣ります。
映画は全国の映画館で上演されます。公開後も映像ソフトとして販売されるでしょうし、いずれは有料映画チャンネル、地上波でも放送されるかもしれません。
ドラマも同じく地上波で放送されるのなら全国民に触れられるチャンスがありますし、映像ソフトでも出ることでしょう。
そう、何よりこの両者に共通しているのは映像として残っていることです。
これにより名作であれば資産と言えるものが完成します。何年経っても多くの人が何度も観てくれるということですね。
出演者としても映像として残っているということはいわば一度出演してしまえばその後、末永く出演俳優の宣伝装置として機能することになります。
有名人が映画やドラマの出演に積極的なのは自身の宣伝としては適しているからなんですね。
地上波で再放送、映像ソフト購入、有料チャンネルで配信、主にこれらのおかげで何年経っても一般の人の目に触れられる機会があるわけなので。
一方、舞台はそういう意味では非常に期間が短い、場所も限定されている、映像として残すものでは基本ないので、お金がかかる、稽古時間も含めて拘束期間が長いわりにはそれに見合った収入が入ることはない非常に儲からないコンテンツなのです・・・💧
だからいくら有名俳優を出演させても赤字なんてこともあるでしょう・・・。
それでも俳優として一番充実した時間が過ごせるのは間違いありません。儲からないけどという注釈付きでw
ちなみに映画でも全国に配給されないのであれば、期待されている映画というわけではないので資金面で難があるでしょうし、ドラマも同じくそんな資金がある所の方が少ないですし、場合によっては舞台以上に完成するまでに時間がかかりますので映像として残るとはいえ、必ずしも良いというわけでないのでご注意を。
※そんな中でも口コミで評判が良く全国まで公開範囲を広めて最終的に大ヒットしたのが映画「カメラを止めるな!」
内容が本当に面白いのであれば出演者は無名でも今はSNSで直ぐに広まりますので、勇気をもらえる例もあるにはありますが・・・、
基本的には高い演技力が求められる、時間もたくさん費やす舞台やアニメ、映画はあまり儲かることはなく、
少ない時間で、そこまで突き詰めた役作りを求められないCM、ナレーションなどの仕事ほどギャラが良いのがこの芸能界という世界なのです・・・。
理由としては資金力がある会社はアニメや舞台、映画制作にはあまり関わらないため。
では今回は以上になります。ありがとうございました。
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