エンタメ業界における『先行優位性』の例を考えてみた

ビジネス思考

ビジネス用語には、
『先行優位性』または『先発優位性』

なんて言葉があります

先発優位とは、新しい市場に早期参入することで持つことができる優位性のことです。大きなメリットとしては、以下のポイントから、先発企業は後発企業よりも、その市場において有利なポジションに位置することができます。

新製品を受け入れる消費者は価格を気にしない新しいもの好き、所謂イノベーターと考えられ、企業側からみるとうまみがある

最初であることで、その製品カテゴリーの代名詞となることができ、後発に対して心理的な参入障壁を形成することができる

経験効果により生産面では有利なコスト競争が可能となる。

JMR生活総合研究所』より引用

ビジネスをする上では当然、競争相手は少ない方が良いわけです。なのでまだ開拓されていないであろう所を探し出して、いち早く市場を築いてしまおうという戦略と言ってもいいでしょう。

これによって、ようやくそのブームが来た時にはもちろん最初にお客さんが自社を選択してくれる可能性が高い上に、そこで満足させることが出来れば新たに参入してきたライバル会社に移る、試す必要なんてないと思わせることもできるかもしれません。

この言葉を知った時に『エンタメ』の世界でも起こっていることだなと思いました。

例えば、

『YouTuber』

まだYouTuberなんて言葉が知られていなかった頃から定期的に動画を上げていた人はその恩恵を存分に受けたであろうと思われます。

第一に、動画が再生数などに応じて広告収入が入るようにするためには今では一定の条件を満たさないといけませんが当初はもうやりたいと思えば手続き通りにクリックするだけでそれは可能でした。

さらに動画形態も投稿者本人が顔出しどころか、声のみの出演さえしていなく文字や画像を組み合わせた内容だけでも広告収入を得ることはできました。

こんな事を聞くと今からYouTubeで少しでも収入を得たいと思っている人はなんて羨ましいんだろうと思うことでしょうね。

『声優』

私も若い時に目指した、今でも一定の人気があるお仕事、声優もそんな時代がありました。

40年ほど前であればやりたいと手を上げればやらせてもらえるくらいハードルは低かったと言われています。

しかも、顔出しはしないので容姿は求められなかった、歌が上手くなくても良い、踊れなくても良い、フリートークも出来なくて良い、求められていたのは上手い演技だけ。

それが今ではどうでしょうか?😓

容姿、歌唱力、運動神経、キャラクターなど特技や強みがあればあるほど良いと言われて、もはや何でもこなせる万能人間でもないと成功は難しいと言われるくらいハードルは跳ね上がりました・・・。

音楽』でもCD全盛期と言われる1990年代に活動を開始した歌手、バンドと2000年以降に活動を始めた者では、たとえ双方共に大きな人気を得ていたとしてもCDの売り上げに大きな差があることでしょう。

ミリオンヒットがバンバン出た時代と、10万枚売れたら凄いと言われる時代ではCDによる収入は桁違いです。

他にもテレビ全盛期の時代でもありました。音楽番組に出れば多くの国民に知れ渡る時代と、テレビに出ても思ったより知名度は上がらない時代では宣伝のやり方にも苦労することでしょう。

こうしてみると早く参入すればするほどエンタメ業界は有利なのかな〜と思います。

YouTubeはHIKAKINさんが日本でトップになることができたのも昔から絶え間なく活動していたからという要素も助けになっていたはずだし、声優もベテランの域に達してレジェンドと崇められている方が10年でも生まれるのが遅かったら全然、芽が出ずに消えていった可能性すらある。

逆にもっと早く生まれていればある人はデビューできたかもしれないとも言える。

いつ、どの時代に生まれるかによって結果が大きく変わることもあるとは意識する必要はあると思いました。

こうして考えてみるとメリットばかりが目立ちましたが、ではデメリットというか先駆者だからこそ大変なことは何なのか?も考えてみました。

長く続けること自体が大変、過酷。

これは時代に関係なく共通することですね 笑

そのテレビ、CD全盛期に活動を開始して、今でも活動を続けている歌手、バンドは少数です。

最近の音楽番組はよく昔の映像を引っ張り出して懐かしさに浸っていることもありますが多くはもう解散、引退していることに気が付くと思います。

なんとか続けられている人もあの頃、解散の危機に直面していた、辞めようと思っていたとはインタビューでよく聞く言葉ですよね。

早めに参入した、よしあとはコンスタントに活動をしてファンに素晴らしい楽曲とライブを届けるだけだ!

そう上手くいくわけないだろう!というのがこのエンタメの世界だと思います。

さすがにファンもライブで毎回、同じ曲ばかりの演奏だと飽きてきます。だから数年に一回のペースくらいで新曲、アルバムを出すのが理想なのでしょうが、そんな一定のペースで新作を出すってどれだけ大変だってことですよね。

たとえ出せていたとしても新鮮味がない、前作と似たような作品、これでも飽きられてきます。

これだときっと全盛期の人気から大きく落ち込み、小さな会場でしかライブが出来なくなることでしょう。

いくら昔から活動をしていたとしても、コンスタントに活動をしてかつ常にファンに驚きを、新しいものを見せてくれないとあっという間にファンは離れていくのです。

それを十年、二十年と続けられるかと言われたら殆どの人が折れる日が来ると思います。

要は「あの頃は凄かったんだ」と一時的な人気に終わり大多数は消えていくってことですね。

このように時代に関係なく多くは5年以内くらいで姿を消していくと考えれば、その時代に合ったアーティストが定期的に入る込める余地はあるはずです。

とはいえ、その荒波、障壁を越えて今でも活動をしている人達は本物です。今はインターネットでいくらでも昔の情報は入るので、自分が生まれる前の人の曲を聴くなんてことは珍しくありません。

現在、高校生の人が30年前から活動しているバンドのファンだと言われたら、これはもう長年に渡って活動している人しか持てない強みです。

最近、活動を開始した人はこういった大物とも渡り合わなければいけないとは認識するべきでしょう。

将来に不安があるまま活動をしないといけない

声優なんて特にそうでしょうが、当初はとんでもない安いギャラでやらされていました。

今でさえ最低が一万五千円で、それでも安すぎると言われているので昔は一万円以下だったであろうと想像できます。

もはや声優だけの仕事で生活させてあげるつもりはないと言わんばかりの安さです。こんな環境で仕事をしていて将来に不安を覚えないはずはありません💦

先行優位性」の恩恵を受けられるということは、言い換えればまだ誰もその分野で売れる、儲かるとは思われていなかった所で活動をしていたことでもあります。

もちろん本当に後に急成長を遂げる保証など当時の人は誰も知り得ません。

活動していても、成功のイメージが描けないのであればなかなかモチベーションを保つのは難しいです。それでも地道に活動を続けていた人にだけ勝利の女神は微笑むのです。

現在、60代、70代で活動をしている声優さんはほんと一度、声を聞いたら忘れられない人達ばかりです。これも先駆者だからこそ誰の真似でもなく、自分独自のスタイルを築き上げてきた結果だと思います。

やはり先駆者の中から生き残った人は本物です。

YouTuberもまさか動画を配信するだけで生活できるだけのお金が得られる時代が来るなんて思ってもみなかった人も多いはずです。

そんな疑いの目もあった中で、これは凄いかもしれないと目に止まっていち早く手を出した人の嗅覚は褒められるべきでしょう。

広告収入を得られる話なんてなかった時代から動画を投稿していた人も同様で、お金になんてならないけど好きだから続けている人しかいなかったはずです。

そんな人達が運や時代も味方して報われたのです。

総じて先行者の大変なところは、いまいち盛り上がっていない分野で孤独を感じながらも固い信念や意志によって根気よく続けられる忍耐力が相当、求められることでしょうかね?

最初の頃に活動していた人が凄いと言われる理由は稼げるからとか下心なく続けていた人だからなんでしょう!

では今回は以上になります。ありがとうございました。

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