このブログでは「演劇×ビジネス」というテーマで記事を書いたりしています。
俳優・声優として「成功」するとは、言い換えれば「ビジネス」で成功する意味でもあるんだよというのを訴えているわけであります。
雇われている身であればそこまで考える必要はありませんが、
俳優・声優・芸能人は「個人事業主」という立場であるから、そういったビジネス思考も持ち合わせていなければならないのです。
この点を見落としている人が圧倒的に多いからこうしてわたくしが情報発信しているわけであります。
いち個人がまずやれる事は「雇われている従業員」という意識から脱却することです。
しかしだからと言って、ビジネスで成功するためには?
といくら自分一人で考えたところでなかなか良いアイディアも思い浮かばない事でしょう。
そこでビジネス初心者がするべき事は過去の成功事例を学ぶです。
ビジネスの歴史というのはもうかなり長いです。
ということは、それだけ失敗した例も、成功した例もたくさんあるわけです。
その歴史を学ぶ事で今の時代で成功するためには?というのも見えてくるかもしれません。
そこであまりお堅い感じになるのも、あれなのでここでは多くの人が幼少期、マリオやカービィ、ポケモンなど夢中になったゲームソフトも多いであろう、
「任天堂」の歴史から成功事例を学んでいってみましょう。
「任天堂」というゲーム会社は上手くいかなかった時もあるとはいえ常に革新的な試みをしてきていると言えます。
わたくしが幼少期、まず驚いたのは「ニンテンドウ64」の登場です。
あの見たことのないデザインのゲームコントローラーと新しい操作性、4つのコントローラーを挿しこめて4人同時に対戦できるというのは当時のゲーム業界では新しかったのは間違いありません。
今までの常識は、
コントローラーは2つまで、それが倍の4つに増えて、
操作性も十字キーからスティック式で、360度グリグリと回す事ができると新しい操作感覚が強調されました。
しかし・・・いくらハード、ゲーム機が斬新でも面白いゲームソフトが少なければあまり売れる事はないと思い知らされました。
このニンテンドウ64でも大ヒットしたゲームソフトは幾つかあるものの、ライバルであったプレステには敵わなかったという事で、この時代はプレステに軍配が上がる事になります。
ゲームの常識を変えたゲーム機
ニンテンドウ64からゲームキューブまで任天堂はゲーム業界のトップをソニーのプレイステーションに渡すことになります。
これでもう任天堂はソニーに勝つ事はないと思われたわけですが、遂に逆転劇が起きます。
それが「Wii」の登場です。
このWiiでも、さらに携帯ゲーム機のDSも今までの常識を覆しました。
それは「テレビゲームは子供がするもの」
または「テレビゲームは男性がするもの」
と言っても良いかもしれません。現に父親も子供と一緒になって遊んだ事がある家庭もあると思います。
その常識をこのゲーム機たちは打ち破り、
大人の女性、母親、さらにはお年寄りまで客層を広げていってしまったのです。
なぜそんな事が起きたのか?
それがこのゲーム機のゲームソフトを見ればわかるでしょう。
「Wii Fit」
「ニンテンドッグス」
などなど他にも歴史や漢字を学べたり、料理のレシピが収録されているソフトも出ましたね。
今までのゲームソフトといえば「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」などのRPGであったり、
「ストリートファイター」や「バーチャファイター」といった格闘ゲームだったり、
テニスや野球ができるゲームソフトもありますが、
WiiはそれをWiiリモコンでまるで公園でやっているかのような操作感を実現しました。
今まで特定の層にしか受け入れなれなかったラインナップから、大人の女性やお年寄り、家族みんなでもできるゲームソフトを充実させていったのです。
現にこれで母もDSが欲しいと言ってきました。
脳トレはボケ防止に良いかもしれないと思ったそうです。
こうして今までの常識を覆したことによって、任天堂は再びゲーム機のトップに躍り出ます。
ソニーはゲーム機の進化を追求していったのに対して、任天堂はゲームのグラフィックが実写のように綺麗でなくても面白いゲームは作れるとそこまで高性能にはこだわりませんでした。
その方針の違いも明暗を分けましたね。
「脳トレ」なんて壮大なRPGやアクションゲームと比べれば大したお金はかからず作れてしまうものだと思います。
なのに何千万本も売り上げたのですから、お金をかけなくても、綺麗な映像は無くてもヒット作は生まれると示した形になりました。
ビジネスを成功させるには何かが新しい、斬新であったからこそ成功すると言えます。
このような発想で、今この業界ではこれが常識になっているけど、これを打ち破ることはできれば面白いんじゃないか?
そんな風に考えてみるのも面白いと思います。
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