【俳優・声優・芸能人になりたいと思う人はバカである】

「声優魂」から分かる声優業界の厳しさ

前回はこちら↓

【俳優・声優になるためには才能は必要か?】

個人的には成功すれば「でかい」という認識であったのだが、まぁ、多くの人にとってはそうなのであろうなと今なら思う。

ここまで全ての記事を読んで頂けたらなもうここら辺でまともな神経を持っている人なら「やめておこう」と思う人も多いと思います💦

わたくしも記事を一つ書き終える度に「なんでこんな世界を目指そうと思ったのだろう・・・」と寝込んでしまいたい気持ちになります😓

学費を払ってくれた親には申し訳ないと一言、言いたくもなりますね。

ここまでをまとめると・・・、

声優を目指すにしても「この職業を選んだとは言えない」実際にこの仕事で生活をしている人はいるので勘違いをしますが試験に合格して資格を得てなれるという類いのものではないので、社会的には認められていないに等しいです。

仕事の枠がそれを求めている人に対してあまりにも少ない。そうなると必然的にピラミッド上位の中のさらに上に位置するようなスペシャルな人物にしか、またはコネがある人にしか仕事が来ないのは当然です。

どんなに学校で、養成所で勉強、訓練を積んで実力、技術を磨いてもそれでそんな人が優先されて、仕事が得やすくなるというものでもない。最悪、容姿は抜群の演技未経験者にオーデイションで負ける事も大いにあり得る話。

しかも自分の力でやれる事はごく限られていてただじっと待っているしかできない。

その待ち時間に色んなレッスンを受けるが、そのかけたお金に対してその甲斐があったと、いつかその分が何かしらの形で返ってくる可能性はほぼ無い世界です。

いわゆる「無理ゲー」というやつですね。

はい、その通りですw

そうと分かって手を出すならまだしも、クリアさせる気のない仕組みとしか思えない「クソゲー」なのに万人に受け入れられている名作ゲームと勘違いして、満面の笑みでプレイしてしまう人が続出なのが余計たち悪いですw

いや、わたくしは難易度は高いという認識はちゃんとありましたけどねw

でもどんな難易度高いゲームでも何度もやり直して、必死にやればいつかクリアできるじゃないですか。

この場合はシステム的にクリアできないとプレイヤーではどうしようもないバグがあって諦めるしかないというレベルですw

改めて不思議に思います。これほどまでにハイリスク・ローリターンな世界なのに、なぜ大勢の人がこちらに来たがるのかと。

いや、本当にこの世界に足を踏み入れるにしても全身全霊で飛び込まないで「趣味」「副業」感覚で関わるのが無難です。

前の記事でも書きましたが安定して収入が得られる仕事を軸にたまに声の仕事が入ってくる、最初からそんな形を目指せば精神的にもだいぶ楽にやっていけると思います。

高校生、未成年の内からはなかなか難しいかもしれませんが、声優、俳優、芸能界を目指すとは相当リスクある行為なので長期的な眼も持つ必要があります。

専門学校の同期には自分は声優になれると信じて疑わないという姿勢の人がいましたが、そんなポジティブな考えを持つのも大いにけっこうですがネガティブな想定もしっかりしておきましょう。

もしも諦める場合の事を考えた時・・・、

よく陥るのは専門、養成所を出るも所属先が決まらず無所属。それでも諦めきれずバイトをしながら数年間オーディションを受けるがどこも受からない、

または所属先は決まってほっと一安心。がその後、数年間、一度も仕事は自分にやって来なくて焦り始める・・・それでも、

ここまで時間とお金をかけて芝居を勉強してきたのだから今更ひくわけにはいかない・・・、

と思ってさらに数年の月日が経ちチャンスがあるのを信じるわけですが多くの場合、奇跡は起きません。

これでもう歳も30近くなるんじゃないでしょうか。この歳になると年齢を理由に受けられないオーディションもたくさん出てきます。基本この世界もなんやかんや若い人が有利です。

それで、中には声の仕事に拘らず舞台に出演するなんていう人もいるかもしれません。舞台であれば声の仕事よりもどこかしら出られる事はあるのですが、それでもギャラは出ませんという所がほとんどです。酷い所だとチケットノルマが課せられて、達成できない場合はその分、自腹です・・・。

ここで地味に重要なのはただでさえ少ない芸能という仕事枠をさらに「声の仕事」に絞って演じる機会を自ら制限している人もいるという点です。

そういう意味では「声優」に拘らず「俳優」というもう一段、広い範囲で活動する事にした方がまだ出演機会は増えます。

これでわたくしはCMや企業のプロモーション映像の撮影と映像の仕事も何度か経験する事ができました。

また強調しますが「声優」だけの仕事で稼ぎたいなどというのは相当、選択肢を狭めた状態だと認識してください。

声優の養成所や専門学校で俳優の、舞台稽古を学ばせるのは当たり前にはなっていますが、そんな事をさせるのも、

「声優という仕事は俳優の一部」だからだと思います。

こういうのも学んでおいて損はないというそんな甘い認識ではなく、声優だけの仕事ではあまりにも数が少ないから、もっとできる範囲を広げておいた方が良いという生存戦略として当然の事なのです。

そんな風に教えている学校などはおそらくないと思いますが、声優だけの仕事で・・・という希望はあまりにも非現実的なのでやはり多くの偉大な先輩方が言っている通り、声優も俳優の経験はするべきです。

 

と、話を戻してこのように本音を言えばもう身をひきたいけど今更、就職する気になれなかったり、この歳で就職なんてかなり選択肢は限られるから一発逆転の可能性があるこの世界に・・・などと未だに現実を受け入れられず留まる人もいます・・・。

ちなみにわたくしはなんとか一度目の、20代後半になろうとしているところでやめた方がいいかもと思えました。

で、今更に赤い線を引きましたがこの今更・・・という気持ちになり諦めないという判断をしたおかげでどんどん傷口が広がっていくというのが多くの人が陥るパターンです。

こんな想定をした時にどうすれば良いか?

そもそもの認識として自分に実力がないとか、それ以前にこの世界は常に満席で人手は足りているから門前払いさせられる、仕事の話がバイト探しみたいに気軽に得られないのは当然の事なのです。

じゃあ大学はしっかり行って別の勉強もしつつ、演技の勉強は週に一回くらいのペースでやる。その過程でオーデイション受けたりしてチャンスを伺い、でも保険として就職はするのが良いのか?と簡単に言うが・・・

就職をして、働きながら活動は可能なのか?と言われたら難しい場合も多いでしょう。

だから、やっぱり最初から立ち入らない、趣味で留まらせた方が人生楽しく生きられると思います 笑

以上!

コメント

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