俳優・声優だけの仕事で食っていきたいという愚かさ

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今でも思い出すと声優の専門学校へ入学が決まった当時、

「絶対に声優として売れてみせる!」と意気込んでいました。

そこから俳優へと方向を変えたのですが、それでも俳優・声優として稼ぎを得て、生活できるようにすると変わらず思っておりました。

将来の仕事として選んだのですからその心意気は最もなのですが、俳優だけで、声優、声の仕事だけで稼いで生活するしてみせるという若き日に抱いた理想は実現不可能だと思い知った昨今。

だったら専門学校、養成所でそこは教えてよ!

と叫びたくなりました😓

もう色んな記事で書いていますがこの世界、仕事の枠がそれを求めている人数に対して少なすぎるのです。

一万人の仕事を求めている人がいたらその中から数百人しかその仕事を与える事ができないのです。9千人以上はまともに仕事にありつけないのですね。

そもそもどのくらいの量をこなせばその俳優・声優だけの仕事だけで生活できるくらいの稼ぎが得られるのか?と考えてみたら、より非現実的だと痛感しました。

例えば舞台というのは稽古開始から本番終了まで一ヶ月以上はかかります。しかもすんごい体力的にも精神的にもきついです。

経験した身として個人的には年に2回くらい立てれば満足、お腹いっぱいかな?と思うくらい色んな意味で濃密な時間を過ごせます。

各劇団もそんなもんです。年に2、3回くらいしか本公演は行っていません。じゃあ劇団に所属していたとして、その年に2、3回しかない舞台に毎年立てるか?と言われたらこれも難しい事でしょう。

じゃあ、たったの年2、3回、舞台に立っただけでその年は生活できるくらいの稼ぎが得られるのか?と言われたら余程、興行として成功が見込める舞台に立たない限り無理でしょうね。

千人単位の動員が見込めて、グッズ販売も行って、チケット代も良い席は万単位というそのくらい豪華な舞台でない限りは・・・。

 

声優はこのくらいの量の仕事があるなら普通に生活できるという指標を知っています。

3ヶ月毎に2、3本のアニメなどにメインキャストで出演できれば生活できると書きましたね(「構造を理解。意識改革」

毎週放送されるアニメ、その中から2、3本レギュラーで出演できれば良いという事です。一週間に2、3回、テレビから自分の声が流れるという事ですね。

この露出を年間通していくのが理想と考えたらこれも非常にハードルが高いです。それだけのスペシャルな、周りを圧倒するものを持っていないといけません。

 

一般的なサラリーマンは週に5日、一日8時間以上の労働をして月に2、30万前後のお金を得ているとしたら、俳優・声優という存在だってそれに見合った、価値あるものを、演技を提供しないと世の中の道理としておかしいです。時間はね、短くてもその短時間で、かけた時間の分だけお金をもらっている人と相応の、求められている仕事をしないといけません。

「楽しそうだから目指しました!」で通用するならみんなこちらの世界に来ていると思います。が、そうなると世の中は回らなくなります。

現にそんな感じの動機でこの世界に足を踏み入れる人は毎年いるのでしょうが、そこで中途半端な人材はこんな世界に来るより普通に働いていた方がマシだよという現実を見せつけられるから最後はその普通の、誰もが入る世界に戻ってしまうのでしょう。

世の中に基本「楽して稼げる」仕事なんて存在しません。アニメのキャラクター、台本の中の魅力的な人物を演じるというのは一見楽しそう、憧れる事はあるでしょうが、そんな仕事が貰えるという事は「非凡な才能、容姿を持ったスペシャルな人物だけ」というところに行き着き、その中途半端な実力、容姿ではお呼びではないということです↘️

そこを理解しないで、専門学校があるんだからここを卒業すれば可能性があると勘違いさせるのは、一人の人生を狂わせるとも言えるので大変、腹立だしいくもなります。まだ学校や養成所でその現実を教えてくれるのなら良いですが。

と、ようやく最近、10年目にしてこの世界が厳しいとは言われるけど、どんな風な厳しさなのかくっきりと見えてきたので、この事が一人でも多くの人に伝われば良いと願いますね。

実力がないから退場を余儀さなくされるではなく、そもそも門を叩いても求められていない、門前払いというのが正しいと思います。

 

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