前回の記事では声優もキャラソンという形で歌い始めた、さらにはステージに立って音楽ライブも。
声優アイドル化の波が来たという内容でした。
時は少し遡り、アニメと音楽という組み合わせではもう一つ異例の現象が起きました。
それが「めざせポケモンマスター」の躍進です。
発売から約1か月半後(8月4日付)にオリコン週間チャートでTOP20入り、その後2か月間(8月11日付 – 9月29日付)10位 – 20位台を維持し続け、10月20日付に初のTOP10入り(前週の26位から急上昇)、翌年の1月12日付で最高位である7位を記録する。
最初の記事では、おはスタ放送開始当初からポケモンの人気がすごいと書きました。
その人気を表したのがこの主題歌が徐々に、徐々に売り上げを伸ばして、ついにはオリコンTOP10入りを果たしたという出来事でしょう。
発売されたのは日本音楽の盛り上がりが最高潮と言われていた90年代後半の97年です。
この時期に発売された曲には今でもいいよねと語り継がれている曲はたくさんあるし、人気の波に乗った歌手、バンドはCDを出せば飛ぶように売れる、そんな時代だったと表現しています。
ライヴでもGLAYなどが今では考えられない一日で10万人以上を動員したライブなんかも達成されました。
そんな時代にアニメソングが、名曲たちに混じってランクインしたのです。
わたくしも覚えています。土曜日のお昼に音楽番組「カウントダウンTV」を観る習慣があったのですが、
最初は確か100位〜50位の間でのランクインで、
「こんなもんか」
程度しか思わなかったのですが、
しかし日常生活、学校でもポケモンの話題で持ちきりで、家に帰っても「マリオスタジアム」という今では珍しいゲームソフト情報番組でもポケモンの対戦大会が放送されて、「おはスタ」の存在ももちろんありました。
朝は「おはスタ」で、夜は「マリオスタジアム」、
アニメも放送開始されましたし、子供向け漫画雑誌のコロコロコミックでもポケモンは中心にあります。
思うとここまで主要メディアを使って子供達を包囲すれば「ポケモン」を好きにならないはずありませんよね〜笑
その勢いはやはりある日のカウントダウンTVで実感しました。いくら人気だと言っても音楽ではさすがに無理があるのかなとも思っていたのですが・・・、
「うそ!」
そんな、大きな声を上げたのがWikipediaによると発売から一ヶ月半後の8月でいいんでしょうね。
いきなり順位が20位前後と跳ね上がって、
他の曲は歌手の歌う映像が流されている中で、いきなりアニメーションが映るのもちょっと異様な光景だったかもしれません。
子供の世界だけで流行っていたと思っていたものが、いつの間にかその外へ飛び出していたという感覚になりました。
父親も「これはもっと伸びるんじゃないか」とほぼ確信していたような口調でした。そういう父もはまっていたので、この時から大人も楽しんでいた家庭があったはずです。
最高で13位くらいまでランクインしたのを覚えているのですが、そのトップ10入り、最高順位7位を果たした時の映像は達成したのが遅かったからなのかみた記憶がないんですよね。
この半年かけて順位を伸ばし続けた、ミリオン達成したのがネットの無かった時代らしいです。
ネットがあったら半年以上もかからず、2ヶ月とかでミリオンを達成した可能性すらあります。
声優歌手でミリオン達成したのはどうやら今でもこの曲だけみたいですね。時代が味方したというのはまさにこの事でしょう。
純粋に音楽としてのクオリティだったらこれ以降でも、負けない曲たちは出ているはずですが。
で、忘れてはならないのが同時収録の
「ポケモン言えるかな?」
の方が子供達の間では歌われていたという事実ですw
かけ算を覚えられないのに、なんで151匹のポケモンの名前は覚えられるんだと親から言われたものですw
あとMステでもこのPVがランキングを通して流れてたはず。
売れている以上は取り上げないわけにはいかないけど、タモリさんもなんともいえないようなコメントしていたようなw
アニメやゲームといえば子供が観るもの、遊ぶものという時代に、このポケットモンスターの人気は一線を画していたと思う。
それこそ大人も巻き込んだ社会現象。
多分、任天堂ですらここまでの人気を予想していなかったと思う。
今ではこの時代を生きた子供たちは大人になっています。
アニメ、テレビゲームに親しんでいた世代ともいえます。
その人達が今度は親となり、その子もポケモンを好きになる、世代を越えて、世界中から愛されている存在になりました。
アニメ、テレビゲームというのが昔と比べて、格上げされたと言いましょうか、
これらが漫画と合わせて日本を象徴する存在になった、そうだと胸を張って言える一つの作品にこの、
「ポケットモンスター」があるのではないでしょうか?
声優という存在が目立ち始めるようになったと同時に、アニメやゲームも日本中を席巻し始めたのです。
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