俳優・声優は副業から始めるもの

演劇コラム

俳優・声優の道を諦めるタイミング

↑この記事では俳優・声優という仕事を「副業」の位置付けにすれば何歳になっても諦める必要はないと書きました。

他の記事でも目指す段階から芸能関連の仕事だけで生活してみせる!などと意気込まず「副業」で、たまにこちら方面で仕事が来ればいいなという気持ちで目指すのが現実的だと書いてきたのですが、そう考えるとますますそっちの方が絶対に良い!と思えてきました 笑

この世界は多くは若い時に、高校卒業後に専門学校へ、もっと早い人は学校在学中にレッスンを受けたり、仕事をしている人がいるでしょう。

つまりは世間というもの、この世界はどういった場所なのか理解してないままの人が多いって事ですね。

誰もが目標、憧れている俳優・声優・芸能人というのはいると思います。その人はきっと専業としてやっていけている人でしょう。だから自分もそんな人になりたいと思うのは自然ですが、

その目標としている人でさえ現時点ではこの世界で活動できているだけで数年後に引退、或いはいつの間にか消えている可能性があると言えます。

音楽だって、武道館でライヴを成功させたバンドがその後に解散なんていう事はよくある話です。この場合は燃え尽き症候群など、次の目標、モチベーションが定まらず活動に迷いが生じて・・・なんていう理由もあるそうです。

この世界も似たようなもので、

生涯、このような世界で活動していくのは困難だということです。ましてや稼いでいくことなど。

売れていたわけではない、身をひくまで数回舞台に立っただけの自分でさえ、本番が終わって家に帰ってきたらその後3日間くらいはずーっとご飯とトイレ以外では立つ事ができないくらい疲れ果てて、しばらく舞台には立ちたくないという気持ちがあったのも事実です。

しかし売れている人であればそうはいかないでしょう。また次の仕事が間もなくやって来る、売れていない人からしてみれば羨ましい限りですが、これはこれでしんどいはずです。

これを人生の内の数年間という期間であればやれるかもしれないけど、40、50になってもやり続けられる覚悟はあるのか?というのが頭を過ぎると「う〜ん」と悩む人もいるでしょう。

でも、お芝居自体は好きというのは間違いないはずです。わたくしもしばらくしてから「また久しぶりにやってみたいな」という気持ちが芽生えました。

7年間は続ける事ができたという事実はあるので、好きであったのは断言できます。

ただ、これを生活費を稼ぐための収入源にしたいとなってくるといきなり辛くなります。辛いというか仕事の数が少ない、出演しても相応の報酬は見込めないのでほぼ無理なのですが😓

その現実的な考えをしないで、ただ理想を追い求めるばかりをして、いつまでもやりたくないアルバイトばかりをしている。

このままではその生活から抜け出せないとしっかりと認めた上で、せめてそのやりたくないアルバイトを別の仕事に変えて、お芝居を続けるという風にしてみたらどうでしょうかというのがこれからのあるべき姿だと思います。

かつては、売れない俳優・声優、芸能人はいつか売れる事を夢見て、アルバイトをしながら活動を続けている、

そこから・・・、

この世界での活動をまずは副業、趣味として捉えて、別の仕事で経済的には安定しながら活動を続ける。

この経済的に安定しているというのが肝だと思います。

従来のイメージではこのような立場の人は貧乏だというのがありましたが、そこを覆していこうという事です。

経済的安定を求めるとどうしてもそちらの仕事に時間を割かれて、スケジュールが不規則な芸能界では両立ができないというのがお決まりでした。

だから24時間営業のコンビニや飲食店でアルバイトしている人が多いのですが、

では、リンク先の記事の最後でも書いた通り「個人事業」で稼いでいきましょうというのがご提案になります。

あなたはこの芸能界という道を選んだというのは「個人事業主」としての道を選んだという事になるので、なら別の稼ぎ口も「個人事業」で稼いでいきましょうということです。

その知識やスキルを身につけた方が絶対に芸能活動の方にも生かされます。

このブログではそのようなビジネスのスキルや知識を身に付けて、事務所に頼らずネットから有名になっていこうというのもテーマにしているのですが、

ここでも現実的に考えて売っていく商品が「自分」で稼げるというのはやはり誰でもできるものではありません。

なら他の個人事業主さんと同じように別の商品を売っていきそちらで稼いで、年に何回かは舞台に立ったり、芸能活動もしていくと、そんなライフスタイルでも良いのではないでしょうか?

「個人事業」なので家でもできますしいつ働いて、いつ休むかも自由です。なんなら先月はたくさん稼いだから今月はそこまで働かなくてもいいかなーとそんな決定もできます。

その代わり稼げるまでもっていくのに相当時間はかかりますし、この作業をやっていれば決められた日に給料が振り込まれるという約束はないので、別の不安や大変さがやってきます。

しかしやり方や努力次第では今での生活から大きく変わる可能性がある道でもあります。

芸能界というのはどんなに努力をしても、そんなのはあまり関係なく報われるかは「運」によるところが大きいと言われています。

その「努力」よりも自分でコントロールできない「運」の比率が大きい所で頑張るよりも、個人の「努力」「やり方」次第では大きく成功する可能性の比率が高い所に時間を費やした方が良いとは思わないでしょうか?

努力すれば必ず報われると信じて、ひたむきに頑張っている人はたくさん見てきました。わたくしもそうでした。

が、実力さえ身につければ上手くいく世界ではない、それどころかその無垢な気持ちにつけ込んでお金を搾取する人さえいます。

演技だけの勉強をしていれば道は切り開ける、稼げるようになる世界ではありません。

それにプラスして必要なのは「個人事業主」としてやっていく知識とスキルです。

これを身につける事によって状況を大きく変えていく事ができます。

そんな常識がこの界隈でも広まってほしいと願い今、このように発信しております。

その過程で運良く自身が出演した作品がヒットして、こちらの仕事も増えてきたので今はこちらに活動の比重を置くなんていう事もできてしまえるんじゃないでしょうか。

コメント

  1. […] 参考記事「俳優・声優は副業から始めるもの」 […]

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