ちょっと前にルパン三世のアニメキャラクター「次元大介」の声優が小林清志さんから大塚明夫さんに交代されましたね。
この交代自体は小林さんの年齢(88歳)からしても仕方がないと思えるし、その後任があの声優ファンなら誰もが実力を認める大塚明夫さんなのでそんな異論というものは出なかったと思う。
これで「ルパン三世」のオリジナルキャストが全て変わってしまった事になったのですが・・・、
ここで思うのはこれからもその時期が来れば声優を変えてまでそのアニメを続けていくのだろうか?という点。
長寿アニメの声優交代で最初に話題になったのは、
「ドラえもん」だと思う。
今まで考えたこともなかったけど確かに、
アニメキャラクターは歳を取らないけど、声優さんは生身の人間なので歳を取る、だからいずれ考えなければいけない問題だと気づかされました。
しかし、それで何が起きたかというと新声優陣への批判でした。
批判とまではいかなくても、周りにあの声は馴染めないからもうドラえもんは観ないという友達はいました。
これっておそらく別の分野に置き換えるなら、
バンドオリジナルメンバーが脱退して、新メンバーが加入したという現象だと思うんですよね。
バンドの楽曲というのはそれぞれのパートがそのメンバーの音、感性で出来上がっているからいくら楽譜通りに演奏したって、絶対になんか違うという感想が出てしまうのですよ。
それと同じで、このアニメキャラクターはこの声優さんの声と一体化してしまったから、別の人が演じると外見は同じでも、もはや別人に見えてしまうんですよね。
それで、このメンバー交代というのは、
かつてのファンが離れていくきっかけにもなります。
ドラえもんでも先述した通りそれなりにいたはずです。もう新しい声優さんのドラえもんは観ないと思ってしまった人は。
こうなってくるといくらここまで絶大な人気を誇っていたドラえもんでも、その人気に陰りが見え始めます。
それでもその声優交代からもう15年ほどが経ちまして、先代の声をあまり知らない新しい子供たちが今のドラえもんに親しみを覚えたりと、また徐々に受け入れられてきていると思います。
しかしですよ・・・!
まだかなり先の話ですが、当然またその時期が来れば声優交代を考えなければいけない時がやってきます・・・、
もしもこれからもずっとドラえもんを続けていくつもりなら。
こう考えた時に個人的にはこれを何度も、繰り返して無理してでも続けるのは賢くないと思います。
そう、もはや無理して続けていないか?とさえ思っています。
今までずっと続いてきたアニメ、その伝統を絶やさないためとか、なんとか理由を付けて。
その気持ちも分からなくもないが、
ドラえもんの原作者はもう随分前に他界しています。
その生みの親がいなくなっている時点でずっと続けていくのは無理があるんじゃない?と思いますし(新規の物語がもう出てこないという意味でも)
いつかどんなものにも終わりがあるのが世の中の法則だと思えば、今でも続いている長寿アニメと言われている作品でも、いつかピリオドを打つ日を考えても良いのではなかろうか?
もう一度言うようにアニメだとその期間が長ければ長いほど、慣れ親しんできた声優さんが変わるというのは相当ファンからしてみれば、仕方がないと理解していても、受け入れるのが難しいものだと思います。
だったらいっそのことそこで終わってしまった方がいいんじゃないかと思っている人もいるかもしれません。
他にも長く続いているアニメと言えば、
名探偵コナン、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃんなどがありますが、もう中には既に一部声優さんが変わってしまっている作品がありますよね。
特にしんちゃんの声優さん交代は大きなニュースになりました。
新しい声優さんの声を聞きましたが、頑張ってイメージを崩さないように演じているなとは思うも、やっぱりなんか違う・・・と感じてしまうのが正直なところです。
このようにアニメというのは漫画の原作者がいて、画を描く人、そしてキャラクターを演じる人など多くの人達がそれぞれの役割を担っているわけですが、
一番目立つ、一般人に注目される声優という存在はかなり大きく、ひとたび受け入れられたらもうそのキャラクターと声は一心同体になります。
その声が変わってしまうというのは繰り返し、ここまで応援してきたファンにとってはかなりショックな出来事なので、それを無視してまでも続ける理由が必ずしもあるとはわたくしは思いませんかね。
わたくしが生きている間に、幼少期から親しんできた数々のアニメ、漫画が遂に終わってしまうという未来を勝手ながら想像しているのですが、みなさんはどう思うでしょうか?
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