『声優志望者 末路』より悲惨なパターン

声優専門学校」に関するネガティブ検索キーワードには「現実」や「」があると以前の記事で書いたことがありますが、

この場合は専門学校に入って勉強して卒業しても殆どの人は声優にはなれない、それが「現実」このようなニュアンスから生まれた組み合わせだと思います。

他にもだったら何のために学校があるの?普通に考えたら高い学費を払って入学しても学んだことに関する仕事に就けないって有り得ないよ、単になるお金儲けじゃん「闇が深いね」なんて意見もあることから「」なんてワードも出てくるのでしょう。

このことから多くの声優志望者は、数年間を費やして演技の勉強をしてきたのに希望する仕事でお金を稼ぐことはできないのでどこかで人生の軌道修正を求められます。

一応、専門学校を擁護する意見として学校側はちゃんとやるべきことをやっているけど、この世界の厳しさをよく調べずに安易な気持ちで目指してしまう人が多すぎるだけ、と聞いたことがありますが、その「安易な気持ちで目指す人」が全くいなくなったら多くの学校が生徒が集まらず潰れてしまうだろうと思うのであんまり納得のいく意見ではないと思います。

そして、そんな人達の行き着く境遇は大体あまり良いものではないことから「声優志望者 末路」なんてネガティブ検索ワードもあるようです😓

確かに声優志望者の多くは最終学歴が大卒でもなければ一般的に需要のある仕事のスキルを身に付けたわけでもないので基本的に人手不足が慢性化している職種でしか働けないパターンが多いです。

さらに歳も20代後半になろうとしている或いは、30代になろうとしているのにアルバイト以外の職務経験なしはなかなかきついです。

要は学校を卒業したと同時に真っ当な職業に就職した人、ちゃんと勉強してきた人達が優遇される世界を目指した人と比べたら苦労する人生を歩むことになるわけですがある意味もっとひどい事例を最近、耳にしました。

『声優志望者 末路』よりひどいかも・・・?

それは、

専門学校時代お世話になった一人の講師の近況を聞いた時にはかなりショックを受けあぁ、この世界はやっぱり厳しいと痛感します・・・。

その講師はどうやら専門学校の講師を任期満了のタイミングで、そのまま契約更新されず辞めさせられて講師の職を失います(本人的には辞めたくなかった模様)

それとほぼ同時にやってきたコロナウイルス世界的大流行・・・その方は俳優を中心に活動している方なのですがもちろんその仕事も全くできなくなります。

元々、20代、30代まではそれなりに活躍していた人だったようですが40代から専門学校で教えるのはどうか?と先輩に誘われて講師になったそうなので、今振り返ると40代ごろから俳優としての需要が無くなったのかな・・・?💦

それでもそこから50代まで講師をやった。ここまで演劇関連の仕事でやってこれたのは事実です。その歳で今までやってきた仕事を全て失うことになります・・・。

それからは日雇いや短期の仕事で食いついないでいるとブログ?フェイスブック?でその近況・心境が伺い知れると同期から教えてもらいました。

ここで注目してほしいのはこれからこの世界を目指す若者に教える立場の人も、状況が変われば一瞬で転落人生を歩むような不安定な生活を送っているということ。

そもそも先ほども申しました通り昔はそこそこ活躍していたけど途中で需要が無くなった俳優・声優の再就職先が専門学校や養成所、本当にこの世界で今も活躍している人は毎週教えている暇なんてない、これが実態だという意見も聞いてそういうことか〜とここでも地味にショックを受けました。

もしかしたら俳優・声優を目指すも軌道に乗ることなく断念した若者よりも、なんとか演劇関連の仕事で食っていくことができたけど、50代とかでいきなり仕事を失った人の方が悲惨かもしれませんね・・・。

30年近く俳優業、演技指導しかしてこなかった人がここにきて全く別の業種に手を付ける気なんか起きないのは想像に難くありません。

やはりそういうプライドもあったそうで今している仕事は舞台の仕込み・バラシの経験もあるのでイベントや音楽ライヴ、劇場の舞台設営の仕事で妥協しているそうです。

芸能人、お笑い芸人とかにも数年くらいよくテレビで見たけどいつの間にか見なくなった人はたくさんいます。そういう人だと無駄に知名度だけ高いからアルバイトをやると騒ぎになるから採用されないと聞いたことがあります。

このことから言える教訓はこの世界は『安定』とは一生、無縁の世界です。いくらヒット作に出演できてもです。(ドラえもん、クレヨンしんちゃんなど一部の長寿アニメにレギュラーで出演できている人は本当に幸運な人達です)

若いうちからいきなり難しいと思いますが、たとえ売れっ子になれたとしてもこれがいつまでも続くわけがないと冷静な思考も持って長期的な眼で、いつか需要が無くなって仕事がこなくなってもいいように備えは必要だと思います。

分かりやすいのは別の稼ぎ口を持つこと。いっときでも有名になれたのならそれを生かして本を出版する、飲食店を開くなどは実際にやっている人はいます。

ということで『声優志望者 末路』よりも悲惨なのは、

『声優専門学校 講師 末路』

など演劇関連の仕事で食っていけた時期があった人が安心してしてしまい、そこから急に見放された人達になります。

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