【演劇×DRM】 俳優・声優に特化したダイレクト・レスポンス・マーケティングの一例

ビジネス思考

私のブログでは俳優・声優をはじめとしてエンタメ分野で活動している皆さんにもビジネスの知識・スキルを学んでそれをご自身の活動に生かしてほしいとこうして投稿しているわけでありますが、その中でも「ダイレクト・レスポンス・マーケティング(以下、DRMと記載)」という手法が一番しっくりくるはず、というスタンスです。

参考記事→「俳優・声優として売れるために。骨格となるダイレクト・レスポンス・マーケティングを解説

しかし、上記の記事もけっこう前に書いた記事で、最近はそれに関する記事の更新がなかったので今回は「演劇分野」に特化した使用例を考えてみました。

これはもしも今の私がそのままの脳で、本格的に俳優・声優になってみせる!と行動に移した10年前にタイムスリップすることができたのならどうするだろう?と想像してみたものになります。

1、集客

DRM、最初のステップになります。
この最初の集客の意識として「広く、浅く」というのが基本となります。そして先ずは「お手軽に、お気軽に試せるように」というのも忘れてはなりません。

なので演劇分野でこのような条件が満たせる集客手段としては主にテレビ、或いはラジオ出演も有りかもしれません、このように電波を使って届けるコンテンツになります。これならどこへ居ても、無料でもあなたをお客さんに届けることができます。いくらテレビもラジオも観てくれる、聴いてくれる人は激減したとはいえ立ち上げたばかりの事業であれば宣伝目的で利用する価値はあります。

あとはもちろんネット配信もありますが、これは個人が作ったチャンネルではなく、ここでもある程度の影響力を持っているメディアを狙ってください。理由は後述。

2、教育

DRMの次のステップは「教育
集客ステップであなたの演技やキャラクターを観て、聴いて興味を持ってくれた人はあなたの名前を検索してどんな人物なのか調べてくれます。

これは私も経験ありますが、アニメやドラマを観て気になった出演者を調べてみる人は必ず出てきます。

こういう時に備えて絶対にあなたの名前でヒットする「個人のHPやSNSアカウント」は事前に準備して持っておいてください。

はい、つまり教育ステップではこのホームページ、SNSアカウントに誘導してよりあなたのパーソナルな部分を知ってもらうのが狙いです。なので更新が一年以上途絶えている・・・なんてことはないように😓それだけであなたへの興味は一気に薄れてしまいます。アクティブな状態を保ちましょう。

と、個人のサイトなどは今回は集客ステップではなくこの教育ステップで来てもらう方が良いと判断しました。理由はやはり集客の段階では個人のページを見つけてもらう、興味を持ってもらうのは難しく、先ずは他者の力を借りましょうといったところです。

なにより俳優・声優としての価値はやはり作品出演によってしか示せませんからね。

3、販売

あとはもうあなたの考えた商品を教育ステップまで来てくれた人に販売してくださいっていうことなのですが、例えばここでようやく「今度、舞台に出演します!」と告知すればさほど集客に苦労することはないはずと予想することもできます。

最近の記事では演劇の中でも「舞台」は特に集客は難しい、「いきなり販売する商品ではない」と書いてきましたが、それは「舞台」というのは「お気軽、お手軽に試せるコンテンツでもない」うえに「広く、浅くという集客ステップをすっ飛ばして販売できる商品ではない」からとどちらかといえば「コアなファン」向けのコンテンツだからです。

なので自身が出演する舞台のチケットを売りたければ、このように3ステップを適切に踏んで、最後の段階で、ここまで付いてきてくれた方のみに販売していきましょう。

まとめ

今回は最後のステップである「販売」では演劇の中でも「濃いファン」向けの商品である「舞台のチケット」の販売に苦労しないための方法を想定して書いてきました。

私も声の演技やカメラの前の演技、そして舞台と一通り何度か経験してきましたが、その中でも一番苦しくも楽しかったのは舞台でした。

だからといって活動方針を「舞台」のみに絞るとおそらくチケットを売るのに苦労します。演劇活動を趣味としてではなく、仕事として捉えているならやはり正直あんまりやりたくないんだけど・・・という仕事もやる必要は出てきます。

それは他の仕事でも同じだと思います。
やりたいことをやるためには、やりたくないこともやらないといけない、こんな考え方は社会人になった人であれば避けられないと痛感しているはずです。

ということで俳優・声優を仕事としてやっていきたいのであれば最初に目指すべきフィールドはテレビやラジオ、またはネットで配信されるコンテンツになります

声優であればもう自分の声がテレビに流れることを目指しているので言われなくても分かっていると思います。

それなら次のステップではYouTubeチャンネルなどに誘導して、多くの人に観てもらえるようになれば広告収入で新たな収入源も作ることができるのではないでしょうか?

そして最後の販売でファンクラブの入会を勧めるなど有料コンテンツの販売に持っていくと。

ここまでサラッと書いてきましたがテレビも、ラジオも、商業目的でネット配信されるコンテンツもそう簡単に出演できないだろう・・・という声も聞こえてそうですが、そこはもうこの世界は厳しいっていうのは分かって目指していますよね?で締めたいと思います 笑

誰もが初めて労働を経験した時はお金を稼ぐってこんな大変なんだ・・・と思ったはずです。それと同じように俳優・声優で稼ぐってこんなに大変なんだ・・・と私の発信を通してイメージしてくれたらなと思います。

ただ、実際に誰でもできる、できないは一先ず置いておいてこのような流れを意識して活動していけば上手くいくのでは?というのは示せたかなと思います。

ビジネス的に実行できるなら合理的な流れになっているはずです。これが頭にあれば今やっている行動はどういう位置付けなのかはっきりします。それが明確になるだけでも大きいです。

これは劇団などの組織にも応用できます。何人か看板俳優となる人を決めて様々なメディアに出て広報活動に回ってもらえれば良いのです。

これはあくまで一例ですのでこの3ステップを意識さえすれば中身はいくらでも代替可能だと思っております。

が、一つ悩ましい問題として俳優・声優とは他人が書いた台本を貰い初めて商品となる「演技」を提供することができます。共演者・スタッフなど多くの協力者も必要です。

これは他の個人事業と違って自分一人で完結できる商品を作ることができないことを意味します。これはかなり厳しい条件です。他者にあまりにも依存しているので。

いくら今の時代ならSNSを有効に活用しよう!と言われても何を発信して良いのか、いまいちピンとこないのはこれが原因でもあると思います。

たとえ私が10年前にタイムスリップできたとしても、どんな凄腕マネージャーが付いてたとしても成功できるかできないかはやっぱり「運次第」だな〜とここまで書いて苦い顔をしました。

何が運次第って、集客ステップでテレビドラマに上手いこと出演できたとしても、その作品自体があまり面白くなければ残念ながら出演者までに興味を持ってくれる人は少ないでしょうし。でもその作品、台本の良し悪しは出演者には手の出すことのできない領域ですよね?

俳優・声優にできることはかなり限られているとここまで何度も申してきました。そんな制約の中で大ヒット作に巡り会えた人は幸運だったと言うしかありません。

では今回は以上になります。ありがとうございました。

コメント

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