次回からは今まで書いてきた記事の内容とは異なる、全く新しい領域の事を書いていく予定なのですが、その次のステージに移った時に多くの人が陥ってしまう状態があります。
これを読む事によってその思わしくない状態とは何なのか?が見えてきて、そうならないよう修正する事を意識する事によって安心して新しい事に取り組めるようになります。では本題へ入っていきましょう。
ちなみにここからは過去に書いた記事に目を通している事を前提に書いていきますのでこの記事が初めてという方は是非「演技上達法〜基礎編〜」のカテゴリに目を通してみてからここへ戻って来てください。自分の演技に対して息詰まりを感じているのであれば何かしらの助言になる事が書かれているはずです。
今まで教わってきた事は一つの点に過ぎない。
先ずはここを理解してください。他の記事で書きましたがここまで書いた記事とは演技の一部分に過ぎません。
その一部分である事を上手くできるようになるというのは間違いなく成長に繋がるのですが、それを実感するためには他の点もしっかりと頭に入れておかなければいけません。
例えばせっかく「即興」部分で目的、状況を意識してやるというのを学んでも「ステータス」の回ではそれを意識しているか?という話です。
「ステータス」の場合は共演者との衝突はありませんが、その目的や状況を胸に抱えて+与えられたステータスを意識して演じるという事は可能です。むしろその設定をした方がその場に居やすくなると思います。
「ステータス」の記事で例にあげた新幹線の待合室、新幹線の発車時刻まで待っているというのは全員の共通事項ですが、そこに自分が考えた背景、バックボーンを付け加えるという事です。
例えばステータス「8」と高めの人は不機嫌そうに足を広げながら椅子に座り、スマホを見つめている。なぜなのか?
それは同伴者が遅刻しておりかなりギリギリで新幹線に乗り込む事が確定しているという状況だからイライラしている。
こんな状況を作れば演じやすくなると思います。さらにその遅刻している人は男性なのか、女性なのか?二人の関係性は上司と部下、恋人?などとさらに詰めていけばお見事です。
このように新しい事に取り掛かるとして、これまで学んできた事は生かせないか?そんな意識が徐々に芽生えるようになれば成長は格段に早くなります。
最終的にはこれらの点と点を線で繋げて、ここまで見えてこなかった全体像を浮かび上がらせる。
それはまるで一つの美しい絵が完成するかの如くだと思います。
このように、なんでこんな事を学んでいるのか?それはあなたがきっと一番やりたいと思っている台本、役をもらって、舞台に立ってお客さんを唸らせるお芝居をするためだよと言いたいですね。
最後はそれを無意識にできるようにする。
「日常、感覚の再現」という記事では最後はそれを無意識にやるのが目標と書きましたが、この意識も最後はもう自然と当たり前のようにできるようにしたいですよね。
なかなか難しい事を要求しているので、いきなりできるなんては思わなくていいです。僕も常にできているのか?疑っている状態ですし、時には疎かになる事もあるでしょう。
ただ全ての事は有機的に繋がっている、という事はとりあえず理解してください。
まとめ
新しい事に取りかかった途端に陥りがちなのは今までやってきた事が頭から消えて、せっかく学んだ事を生かす事ができないという点です。
最初のうちはそうなっても仕方がないですが今、取り組んでいる新しい事は過去に教わってきたもので生かせる、応用できる部分は絶対にあると肝に銘じてください。
最初はそれを意識する、整理しながらやっていき最後はもういちいちそんな事を考えなくてもすっと、無意識にできるようにする、これが理想です。
この時点でもけっこうな情報量を書いてきたので今回は軽めの内容にしました。もう一度読み直していずれ無意識にできるようになる事を目指してください。
では今回は以上です、最後までお読み頂きありがとうございました。
※分かりやすく書いているつもりですが、なかなか量が多くて消化しきれない部分もあると思います。
「ここの意味がいまいち分からない」など疑問点やその他、質問がございましたらお問い合わせフォームよりお気軽にお申し出ください。
その場合は「記事タイトル」と「この記事のこの部分について聞きたい」など具合的に書いてくださるとこちらも的確な返事ができると思いますのでよろしくお願いします。メッセージを確認後、質問内容にもよりますが1、2日以内に返信できるように心がけます。
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