【俳優・声優として売れる、稼ぐためには?】セルフ・プロデュースの重要性

演劇コラム

2021年も残り僅かになってきました。

このブログを開設して半年が経とうとしているのですが、最近の芸能関係の記事を読んでみると芸能人は、俳優・声優は個人事業主という立場なので・・・、という記述を何度か見かけるようになりました。

これは嬉しいことであります。

なぜならこのブログで一番伝えたいことの一つにこれらの立場で稼いでいきたいと思うのであればその「個人事業主」という自覚が必要だよというのがあるからです。

なぜその自覚がないのかは日本の学校教育に原因があります。我々は小学生の頃からどちらかと言えば雇われる立場として適切な教育を受けているからです。

学生を卒業したら就職することを前提とした教育ですね。

しかし芸能人、俳優・声優の仕事をして稼いでいきたいというのは就職には当てはまらないというのはこのブログで何度も訴えてきたことです。

毎月給料は振り込まれず、外部が企画した仕事の数をどれだけこなしたかで報酬が決まる、その都度クライアントと契約を結ぶ、このような形で仕事をするというのは個人で稼ぐ、個人事業主にあたるのです。

多くは学生のうちから、高校を卒業後にこの世界を目指すでしょうから、その年齢だとアルバイトしか経験していないと思うので、言われた業務をこなせばあとは働いた時間に応じてお金が貰えるという働き方しか知らない若者は、なかなかそういう世界に飛び込むんだという自覚を最初から持てないのは仕方がないことかもしれません。

さらに専門学校という存在があって、事務所というものもある。

これが余計に学校卒業→事務所所属=就職という気にさせているのもある気がします。

 

事務所に所属できればあとはマネージャーとやらが与えてくれる仕事を全力でこなしていけば良い、そう思い込んでしまう人が圧倒的多数だから例に漏れずゆくゆくは諦めていくのでしょう。

この手の事務所に所属して後は来た仕事をこなしていけば良い、この姿勢で通じるのはこの世界が人手不足であった場合のみです。

これもぜひ知ってほしい事実として挙げていますね。

現時点で芸能人、俳優・声優全てを含めてこの業界は人手不足ではありません。

この手の仕事をやりたいという人で溢れていて、しばらくは新人を募集しなくても良いくらいです。

そんな状況なのに事務所に所属できたらあとは来た仕事をこなすだけなんていう姿勢では当然売れない、稼げないに決まっています。

だって演者を必要としている事業者は数ある選択肢から選び放題なので、もちろんその中から飛び抜けた光るものを持っている人を選ぶに決まっていますので、才能がない人、大した努力をしていない人には仕事は基本的には来ません。

だからこそ「セルフ・プロデュース」が重要になってくるわけです。

自分はどういう人物になりたいのか、見せたいのか、どういう活動をしていきたいのか、向いているのか、などそれを見極めて必死にアピールしていかないといけません。

人手不足ではない以上「なんでもできます、やります!」なんていうアピールをするよりも具体的にこういう役は任せてください、こういう仕事があるなら是非わたくしに!など明確に方針を決めた方が仕事が来やすくなるはずです。

それを積み上げることによって徐々に自身が「ブランド化」されてこういう役はあの人が適任ですよ、〇〇といったらあの人でしょう、と認知されるようになり他の大勢のライバルと差別化することができます。

数え切れないほどのライバルが居る中でどう抜きん出た存在になっていくか?

それは自身の理念、活動方針を打ち出して「ブランド化」していくことによって可能になっていきます。

参考記事「ブランディングの重要性

このような発想はどこの業界でも、ビジネスを成功させようとしている人達であれば誰もが目指していることなので、決して真新しい発想ではないのですが、この芸能界では特に俳優・声優志望者にはその意識は薄いと感じたので、わたくしがこうして発信しているというのはこれまでも話した通りでございます。

やはりこれらの人達はマネージャーや他者に任せてしまう、最初からそのつもりだという人が多い気がします。

そのように事務所側が一人の人間をこういうキャラクターで売り出していこうとプロデュースしてくれるのは、ほんとごく限られた容姿抜群、才能ある人だけです。

そういう立場になれなかったなら潔く諦めるのであれば良いのですが、中にはどうしても諦め切れずなんとか売れようよ模索している人も多数いるので、だったら自身で道を切り開いていくためにも自己プロデュースしていくしかありません。

先に申した通り元々この立場の人は個人事業主ですので、あるべき姿としてはこちらの方が合っています。

逆に他人が押しつけた虚像に疲れ切って、アイドルやらが失踪するなんていう話がアニメやドラマでたまにありますが、あれは逃げるまでとはいかなくても本音の部分として、今の活動に疲れたという人はおそらくいると思います。

こうなってしまうのも他人に活動方針を任せてしまったが故だと思いますので、やりたいことは自分で決めるという姿勢で臨んだ方が長期的にみればその方が得だとも言えるので、今後この世界を目指すのであれば「セルフ・プロデュース」この意識を持ってほしいなと思っております。

今は時代的にもそういう時代になってきています。

就職なんてしなくても今では一人でお金を稼げる時代。それを可能にしているのがインターネット、SNSの発達です。

これらを駆使して自身の魅力を発信するメディアを構築して「ファン」を獲得していく。それでお金を稼いでいる人はたくさんいます。

こんな風に思ったのもYouTuberが台頭したのが始まりです。テレビではなくインターネット発の有名人がどんどん認知されているように、時代は「個人」の時代になったと言って良いです。

そんな時代に事務所に所属して売り出してもらうという発想は適切なのか?

今一度考えてみてください。

では今回は以上になります。ありがとうございました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました