【俳優・声優の悩み】「講師・恩師の存在とその付き合い方」

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なにかしらの習い事をやれば講師、先生、コーチといった存在と深く関わっていくことになります。

演劇でも専門学校、養成所に通えばそんな人達と何年か過ごすことになるわけですが、この講師、人によっては恩師と思っているかもしれません。その人との付き合い方に悩む人も中にはいるというお話しをしましょう。

基本は卒業、修了すればそれでもう会う事もなくなったという場合も多いのですが・・・、

専門学校や養成所とは別に、もう一つ自分のレッスン教室を持っている人も多く、もっとじっくりその講師の指導を受けてみたいという人はそこへも通う人もいます。

或いは自身の劇団を持っており、卒業後にそこで一緒に芝居をやらないかという誘いもあったりします。

それに乗っかる人が一定数いるわけです。特に歌は本当に上手くなりたかったら個別指導を受けた方が良い、がその学校や養成所にはなかなかそんな個別指導の授業などないので、特に歌のレッスンに関しては人気があったと記憶しています。

それで最初の頃は意気揚々とレッスンを受けるわけですが何年か経つと、学校と養成所も出た頃になると、

「そろそろいいかな」と思う人も出てくるのです。

しかし、じゃあどう言って辞めようとなった時に悩むのです😓

というのも単に趣味でやっているならけっこう適当な理由を言えば良い気もするのですが、この場合は声優・俳優のプロを目指しているわけですから、理想としては今後も定期的にレッスンを受けるのが望ましいものです。

でも、「お金の問題」があったり「所属先が決まらず先が見通せない」などモチベーションが下がってくる時期というのがちょうど訓練期間とも言うべき期間が終わった頃なのですよ。夢と希望に満ちていた頃から、いよいよ現実が見えてきたとも言えるかもしれません 笑

一番手っ取り早いのは、

「この道を諦めることにしました」

というのがこれ以上、追求される事のない理由なのですが、甘くない現実が見えてきたとはいえ諦めるのはまだ早いとは思っているのですよね。

じゃあ、

「現時点で必要性を感じない」

というのは失礼だし、

「教えられた事はマスターしました」

なんて言っても調子に乗るなと言われそうだし、

向こうは向こうで、声優・俳優を目指している人を対象に歌やボイスの指導をして生活費を稼いでいるわけですから、できれば辞めてほしくはないので、止めようとはするわけですし。

ちなみにわたくしもこの専門、養成所を出たタイミングで通っていたボイストレーニングをやめたのですが、理由は所属先が決まらず今後のあてもないので一旦、実家に帰る事にしましたです。

このタイミングで辞める事はなくても時が経てば経つほど、どんどんレッスンに対するモチベーションが下がっていくものです。なぜならレッスンばかりで一向に出演が決まらないからです。

まだ適度に出演があって、かつ報酬もある仕事をもらっているなら、今後もパフォーマンスを磨くために頑張ろうという気になるのですが、ここまで何度も色んな記事で書いたように、この世界の仕事枠は少なすぎるので日々どんなに己を磨いてても、その努力が報われるかは「運次第」そういう世界です。

ベストな状態で作品に出演できようにするためにレッスンを受けてきたのに、その出演機会がないのならやる意義が感じられません。

それにブラスしてこのような立場の人は裕福ではないので、やはり「お金の問題」というのも頭を過ぎります。こうして多くの俳優・声優はもうすぐ20代後半になる頃から真面目にレッスンというものには通わなくなり、出演機会を求めて行動します。

というのが、わたくしの感覚としてあります。そろそろこれが一般的に通じる流れみたいに思ってしまう人はいるので、あくまで「私見」というのをここで入れておきますw

いや、でも何のために学校に通ったり、レッスンを受けてきたのかというのを考えたら、それは作品に出演するための準備として励んできたわけで、その作品出演の機会が訪れないのであれば極端に「やる意味がない」とまで思ってしまうのは当然です。

そして現にそんな日々努力している人に、作品に出演してもらおうという配慮なんてこの世界には無いです。演技未経験者でもタイミングと運が良ければ作品に出演ができてしまいます。

上手くなればそのチャンスが巡ってくると信じていた人にとっては裏切られたような気持ちです。なんとなくでもそんな空気を悟ってしまった途端に今まで信じて付いてきたその恩師が、生活費を稼ぐために必死になっている商売人にしか見えなくなっていきます。

実態としてはそんなもんです。本業ではなかなか仕事がないから、こうして指導者として稼いでいる、向こうも生活していくために必死なのです。

ここから何が分かるか?

それは、

この人についていけば道は開かれるなんていうのはほとんどが幻想だという事です。

この記事でも演劇界の指導者というのは決して立場の強い人ではないと書きました→「専門学校で教えている講師ってどんな人?

もう一つ、自身の劇団を持っており、卒業後はそこで一緒に芝居をしないかと誘ってくる人もいると書きましたが、これこそまさにその例で、学校で熱のこもった指導をしてくれて感銘を受けた生徒の何人かはそれについていくのですが、

その劇団に入っても舞台は年に一回あるかないか、多くはその講師の方が別途、開いている演技塾に活動の内容は割かれていたそうです。むちゃくちゃ高いわけではないのですが、もちろん無料ではありません。

劇団といっても小さな劇団だと制作スタッフもいないので上演台本だったり何から何まで全部、俳優陣が決めないとならなかったそうです。

そのため裏方スタッフとしての作業も多く、受付など本番中に劇場で必要なスタッフもやらないといけないから全員が出演できるわけではないと、演技だけに集中できる環境ではなく、それに耐えてもいつか売れる俳優になれるわけではないと悟った劇団員は長く居る事はなく数年後にはほとんど辞めていき、今はあるのかどうかも分かりません。数年前までホームページがあったのですが、それも消えていたので無くなった可能性があります。このホームページもおそらく誰かが調べて頑張って作ったのでしょう。

劇団勧誘の役割も果たしていた専門学校の講師も、どこかのタイミングで辞めていたのでそれで劇団員が増えなくなったのが要因かもしれません。

この人についていけばもしかしたら、そう思って卒業後もついていったのに、芝居人生という意味では濃いひとときを過ごしたのかもしれないけど、多くの人達は売れたくて、俳優業を仕事にしたくて入ってきたのに、ただ私営劇団の歯車として働かされただけだったと思うとちょっとかわいそうだなという気さえします。

ただ、一つの救いとしてその劇団の舞台を何度か観に行ったことがあるのですが、

めちゃくちゃ面白かったのです!

このクオリティだったら下北沢本多劇場でやっても遜色ないと思いました。台本も井上ひさしなど当たり外れが大きいオリジナル台本ではなく、実力が確かな劇作家の台本を上演していたので、なおさらその面白さが際立ち、こんな舞台に立てたら俳優は幸せだろうな〜と思いました。

そんな面白い舞台が上演できても劇団員の経済的不安を解消させてあげなければ続く事はないわけですよ。

宣伝が甘いというもあるのでしょうが、面白い舞台を作るだけではダメだというのもこの世界が厳しいと言われるゆえんです。

わたくしもこの劇団の舞台に立てれば次に繋がると信じて舞台に立ちましたが、苦労時代を過ごしているその劇団員でさえ未だにバイトしながらの活動だと知って、あっこのレベルの劇団でさえ俳優だけの仕事でやっていくのが難しいんだと、どこへ行っても理想の俳優業だけで生活するというのを手に入れる事はできないと悟りました。

その中で数少ないバイト生活を脱する事ができたのが、その劇団所属の劇作家だったという事でわたくしはもう一つ、何かで稼ぎ口を持っておく必要があると小説家を目指すことになります。

俳優をやりたいという人は星の数ほどいますが、作家となると一気に人口が減るのでそれなりに報酬がしっかりある執筆依頼が来るそうです。

皆さんも俳優・声優を目指す過程で出会った講師の人に、べったりくっ付いていくのは避けて適度な距離感を保ちましょう。

その人についってても技術は磨かれるかもしれませんが、売れる俳優・声優になるというのには繋がりませんし、場合によってはレッスン料を延々と取られているだけになります。

自分の道は自分で切り開くしかないのです。誰かに頼るという意識は捨てましょう。

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