前回投稿した記事で「声優デビューした新人はゼロ!? コロナ禍の業界事情」引用した記事の続きがあるので、今回はそちらもご紹介したいと思います。
文春オンラインさんの記事↓
「自分が好きなアニメやゲームに出る声優になりたい」という動機は失敗の元…“声優になりたい”人が声優専門学校に通ってはならない“納得の理由”」
タイトルの通り声優になりたいから専門学校へ通うのは最善の道とは言えないと訴えている記事です。
このブログでも「声優になりたい!」どうすればいい?
「専門学校があるならそこへ通えばいいのか!」こんな流れで高い学費を払って入学することはどちらかと言えばやめた方が良いというスタンスでいます。
それはなぜかというと声優、もっと広く俳優という仕事は演技を勉強をした人が、学校を卒業した者だけできる仕事ではないからです。
なれる人は別にこの手の学校へ通わなくてもなれてしまいますし、なれない人は何年勉強しようが、優秀な指導者に教えてもらってもなれない、そういう世界なのです。
それよりも大事なのは・・・、
声優になるにあたって本来コアとなる動機がないままに、「自分が好きなアニメやゲームに出る声優になりたい」というファンの延長線上にある願望、それ自体が動機になってしまっているのです。そういう人たちは多くの場合、無駄な時間とお金を入学や通学に費やすことになります。
どうしてコアな動機がないと無駄になるのか。結論を言ってしまいますが、それは「お芝居や演技のノウハウはお金を出して教わるものでもなければ教えられるものでもないので、お金を出して教えてもらうと考えている時点でその人は声優には向いていない」ということです。
現状、多くの声優志望者はアニメが好きだから、声優になりたいという夢だけを追っていて、もっと根本的な動機がないと言っております。
「アニメが好きだから声優になりたいと思いました!」
これでは残念ながら駄目だということですね。声優という仕事は確かにアニメをきっかけに注目されるようになったのかもしれませんが、アニメが声優の全てではありません。
むしろほんの一部分に過ぎなく、現実的に声優として活動していくにはもっと幅広い分野のことに興味を持ってもらわないと困るからです。
しかし声優志望者の多くはアニメ、ゲームのことしか頭にない印象。
そんな薄い動機の人が行動に移す代表例がまさに学校に入ればなんとかなるんじゃないか?という行動です。
世の中の常識として学校に入って勉強した、卒業したという経歴があった方が就職しやすいだろうというものがあるので仕方がない面もあるでしょうが、
しかし重ねて申しますようにこの仕事に限って言えば学校に入って勉強した、卒業したからといって出来る仕事ではありません。
それよりもまずは今、出来ることから始めてみようと思えるのなら良いのかもしれません。
そうなってくると果たして最初に実行できるものは学校を選んで、入学することでしょうか?
この記事ではそれより一般公募のオーディションを受けてみる方が良いと書かれております。私もそっちの方が良いと思っております。
現に学校へも養成所へも通わずいきなり大きなオーディションを受けて合格してデビューした人は声優に限らず芸能界にもいますよね。
そういう人であればもちろんこの人なら売れるかもしれないと見込んで合格させたのでしょうから、レッスンの場を設けさせてくれたりしてくれるはずです。
そしてそういう人の方がやはり有名になっている比率は高いように見受けられます。
ここで尻込みしてしまい私は、僕は最初は自信をつけたいから学校へ行って腕を磨きますと逃げているようではこの厳しい世界ではやっていけない可能性の方が高いです。
特に現在は中途半端な人は競争の激化+コロナ禍ということもあってさらにデビューが難しい事情になっているのは前回、書いた通りです。
まだ人手が足りていない昔であれば、そういう人にもチャンスはあったかもしれませんが・・・。
このように学校に行けばもしかしたら・・・なんて思っている時点で受け身の姿勢と言えて、そういう姿勢ではこの世界で生き残っていくのは難しいと言えるわけですね。
それよりも大事なのは自ら考えて行動に移すことです。学校に行かなくても今ではインターネットがあるので一人でもできるものを探して勉強することは可能です。
このブログでは演技上達のための手順を公開しているので是非ご活用ください。質問があればコメントなり問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
その過程でやっぱり学校に行く方が良いと判断しても、そこでは先生の言われたことしかやれない人はやはり厳しいです。
この世界は明確な答えというものが存在しないのです。
俳優・声優になるためにはどうしたら良いですか?と聞かれても学校や養成所へ通うのが一般的だと思われているけどそれは選択肢の一つに過ぎなく、本当は色んな糸口があり、どれが一番良いとは一概に言えないとしか返せないですし。
その自分で考えて試行錯誤した結果、自分ならではの、個性が生まれていくのではないかと思っております。
それはきっと他人から言われたことしかやらない人には身に付かないものでしょう。
まとめ
今回、ご紹介した記事では「学校に通えば自分でも声優になれるかもしれない」「学校が声優になるためのサポートをしてくれる」
そんな期待をして学校に入るような人は考え直した方が良いと訴えています。
しかしちゃんと主体性を持って行動した結果、学校に通うことを選んだのであれば問題はないとも書かれています。
この人から演技を教えてもらいたいなど、自分が声優になる目的を達成するためにこの手段が適切だとそこまで語れる根拠、熱い想いがあるならいいでしょう。
そういう意味では私も専門学校を通うことを選んだわけですが、その最初の目的が「人前で話すことに慣れる」だったのでそれは見事に達成されました。
そういうはっきりとした意識のもと授業を受けたので、どの授業も大変充実した時間を過ごせたと思います。
ちょっとスタートの位置が低過ぎだとは今では思いますが、それでもなんとなく過ごすよりは良いのではないかと思います。
引用した記事にも演技を学ぶことによって社会復帰のきっかけとしたという例が紹介されております。
たとえ声優になるためにという目的とは違う意識だったとしても、なぜ学校に通うことにしたのか?その明確な、具体的な理由があるのであれば構わないということです。
大事なのは冒頭、太字で強調した「コア」となる熱い動機があるのか?です。
声優になりたいからなんとなく学校があるから入学したではなく、この学校に入ったのはこの授業があるから、この人から演技を教えてもらいたいからなど明確な目的を持つこと。
「受け身」にならず自ら考えて、これが良いと思うことを行動に移していきましょう!というお話でした。
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