【声優志望者の心構え】声優を目指すもやがて挫折してしまう理由まとめ

ここでは憧れの仕事として一定数の志望者がいる、

声優」を目指す時にどんな心構えで臨めば良いのか?を書いていきたいと思います。

この記事を読む事によって多くの声優志望者が正しいと思っている手順が間違えで、勘違いだったという事に気がつき、それを正すだけで何かしらの成果を掴む可能性を高める事ができますので是非、最後まで読んでほしいと思います。

さらに、こういう情報を発信するサイトは他にも数多くありますが、個人的にはどこでもこんな事は言及していないんじゃないかと思うことにも触れています。

 

これまで正しいと思っていたこと

先ずはこの点を整理してみましょう。多くの人が声優になりたいのならこうするべきだと思っていることです。

声優になりたければ演技の勉強をする。

だから専門学校に入る。

事務所や劇団に所属できれば後は来た仕事をこなし、徐々にステップアップしていく。

大まかに言えばこの3点の意識を正す必要があります。中にはえっ?と思ってしまうようなことも書かれていますが、どういうことなのか解説していきます。

これから浸透していってほしい意識

つまりは、この逆のことが正しいとも言えます。

声優になりたくても演技の勉強をする必要はない!?

これは誰もが異を唱えたくなりますよね。演技が下手な人が声優になれるのか?と。

が、しかし、残念ながら・・・、

「はい、なれますし、できてしまいます」

と言えてしまうのですね・・・。

皆さんも数多くのアニメや洋画の吹き替えを観てきて違和感、というかこの人下手だなと思ってしまう人は2、3人くらいみた事はあるのではないでしょうか?

中には普段は声優としての活動をしていない芸能人が選ばれる事もあります。

なぜこんな事が起きるかというと、この声優という仕事をするために必要な資格というものがないからです。

これはけっこう有名な話で、多くの人が事前に知っている知識だと思うのですが、この点をもっと重大な欠点として認識するべきだと思っている人ってあんまりいないんじゃないですかね?

資格」というものは、必死に勉強をして、試験に合格して手に入れることができるものですが、

その「資格」が特に必要がない=ここまで特別、演技の勉強、レッスンを受けてこなかった人も場合によってはできてしまうと言えるのです。

この点をもっと声優を目指す上で重要な点だと理解するべきだとわたくしは思います。

ということは・・・、

声優の専門学校に必ずしも行く必要はない。

東京を中心に声優の専門学校というのはそれなりにたくさんありますが勉強を、訓練をしなくてもできてしまう以上は学校に行って勉強する意義というのは他の職業に比べて無いと言っても良いです。

とはいえ、一般的な感覚として世の中にはまず学校などで勉強してからでないとできない仕事というのはたくさんあります。

声優や俳優というのは高度な演技が求められて誰でもできる仕事ではない、という認識は広く知られていると思いますので、

だから声優になりたければ勉強しないと、という極自然な流れに誰も疑問に思う事はないでしょう。

この誰もが持っている感覚を上手く利用して、声優の専門学校というのが成り立っているのでしょう。

しかしこうして冷静になって考えてみれば、学校へ行く意義がある場合というのは勉強しないと、実務経験を積まないと、資格がないと出来ない仕事の場合です。

声優や俳優になるために「資格」というものが必要ない以上は絶対に学校へ行って演技の勉強をしなければならないと思う必要はないのです。

これからは、こんな意識に改めていきましょう。

ならば、最初から大きな出演チャンスが掴める、事務所に所属できるオーディションを受けたり、事務所が経営している養成所で、修了後はそこの事務所へ所属できる可能性がある所へ行くのが良いでしょう。

現在、有名になっている人は専門学校へは通わないで最初から強気にこのようなオーディションに受けて見事、その関門を潜り抜けた人は多いです。

事務所や劇団に所属できたというのを就職先が決まったと思わないこと。

何よりもこの世界で成功するには自分の露出を増やすことです。黙々と演技の勉強をしている時間があるなら、業界内の有力者に接触して、自分の存在を知ってもらうことです。

それでなんとか事務所や劇団に所属できたとして・・・、

それでもその中からこの世界で生き残っていける人はさらに限られているからこの世界は厳しいのです。

とりあえず第一関門は突破したので、それでホッと一安心してしまうのも仕方がないことですが直ぐに切り替えていきましょう。

では、なぜ事務所や劇団に所属できても成功する人は少ないかというと・・・、

根本的に、

日本に居る声優、俳優全員に生活できるだけの仕事が振れるほど芸能関係の仕事は多くないからです。

もしかしたら、これも一般的には私が、僕が、この世界で成功しなかったのは実力がなかったからだ

そう思う人がいるでしょうが(もちろんそれもあると思いますが)

それよりも、なにより、その仕事を割り振れる数が圧倒的に少ないという事実を認識している人はあまりいない気がします。

一万人の仕事を求めている声優がいるのなら、その中でまともに仕事が入ってくるのは300人ほどしかないと言われています。

 

世の中には他の人と比べて、ずば抜けた能力を持っている人はいます。

そういう人はいずれ出世して手の届かない存在になっていくと思うのですが、

とはいえ誰もが働かなければ生活はできないので、能力が平均的な人も生活できるように何かしらの仕事は用意されています。

そのような感覚で、自分はアニメや映画の主役にはなれないかもしれないけど、出来る範囲で頑張る、と思って自分の居場所を探すのかもしれませんが、

この芸能界という世界ではそんな中途半端な実力の持ち主ではもまともな報酬を与える仕事は存在しないと言えるのです。

要はやっぱり実力がないからじゃんと思うかもしれませんが、ここで言いたいのは、

その範囲があまりにも狭すぎるのです。

えっ、こんな素晴らしい演技をする人がこの世界で食っていけないの?

思わずそんな風に漏らしてしまう人がこの世界にはそれなりにいます。

それこそ別の業界に置き換えれば、それなりに重宝されるような能力を持っていたとしても、この芸能界ではあまり価値がないとみなされてしまうのです。

別の記事でも書きましたが、

サッカー界でいうメッシやロナウド並みの実力が無ければこの世界では生活できるだけのお金は貰えないのです。

日本では通用する、Jリーグで活躍する選手程度ではダメだということですね。

この事情も知らず、どこかしらに所属できた事に安心してしまい、

後はマネージャーから来た仕事をこなして、今はバイトをしながらの生活だけど、いずれはステップアップして声優だけの仕事だけで生活できるようになるぞ!

・・・なんていう見込みは甘すぎるというか、そういう世界ではないのです・・・。

このいずれはステップアップできるという感覚も、日本全体が年功序列の世界なので歳を重ねれば、それだけで地位も上がるなんて勘違いしているのかもしれませんが、

この世界は運も良く、条件が合えば未成年でも映画の主役ができてしまう、そういう世界です。

 

と、ここまでを要約すると、多くの人達は就職した気分でいるから成功しないと言えます。

事務所に所属するのを就職したと言えるなら確かに待っていても仕事は振られるかもしれませんが、この世界では事務所に雇われたという言い方はしません。

雇われた身であるなら毎月決められた日に給料が貰えないといけないのですが、

そうではなく、それぞれが掴み取った仕事の数に応じて報酬が決まるのはご存知のことだと思います。

そういう世界のことを、

個人事業主として働く、という意味になります。

声優は所属事務所からの基本給というものは存在せず[注 29]、各人の仕事実績によるギャランティ(報酬金)が収入となる個人事業者である。

ウィキペディア(声優)より引用。

個人事業主というのは、

これも何度もこのブログで強調している事ですが、

自分で売る商品を考えて、自分でその商品を宣伝して、売るという人の事を指します。

最初からこの感覚を持って、声優を目指す人というのは個人的には100パーセントいないんじゃないかと思っております。

この意識の欠如が99パーセントの人が成功しない理由だとわたくしは思っております。

なぜなら、個人事業主として働く事を選んだのに本人にその自覚がないという、とんでもない状態に陥っているのですから。

スターと言える人は、その営業を本人ではなくマネージャーであったり、この人なら売れると見込んだ人がやってくれるのでしょうが、そんな人が所属タレント全員に付くほどマネージャーの数は多くありません。

100人前後のタレントが所属するところでも5人くらいしかいないと聞いた事があります。

なぜタレントの数は多いのに、マネージャーの数はこんなに少ないのでしょ?って感じですね。

こうなってくるともう自分の道は自分で切り開いていくしかありません。

事務所というのは世の中に数多く存在する声優や俳優を一つの場所に集めて、それを必要としている会社が連絡を取りやすいようにする仲介役といったところなのでしょうね。

決して所属タレントに仕事を与える存在だとは思わない方が良いでしょう。

 

まとめ

では、ここでまとめに入りましょう。

なぜ多くの声優志望者が成功せずに挫折してしまうのか?

声優になるためには絶対に演技が上手くならなければいけないと思い込んでいて、貴重な若い時期を演技の勉強のみに費やしてしまい、出遅れてしまう。(実態は資格というものが必要ない以上は必ずしも演技の勉強をする必要はない)

たとえ事務所や劇団に所属できたとしても、それで安心してしまい後は来た仕事をこなすだけといういわば「待ち」の状態になってしまい、ここでも何もせず無駄な時間を過ごしてしまう人が多い。

なぜ②の状態になってしまうのか?それは声優や俳優になるという事を就職すると捉えてしまっているから。これらの人達は個人事業主という立場にあたり、基本は自分自身で売る商品を考えて、自分でその商品を宣伝して、売るという姿勢で臨まなければならいのです。

これに関しては下記の記事でも詳しく書いているので併せてご覧ください。

待つ、受け身では駄目だという本当の意味

他にもこのブログではこれからの新しい声優・俳優の目指し方をご提案している記事を多数掲載していますので、是非ご自身の活動に役に立ててくださいませ。

では今回は以上になります。最後までお読みいただきありがとうござました。

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