タイトルの通り、せっかく通い始めたのにそんな憂き目に遭ってしまった人はどのくらいいるのだろう？と思いましたが・・・😓
著名人の中にもいましたね💦
ラブライブの作品で有名の、
・内田彩さん
高校卒業を前にして、「今じゃなきゃチャレンジできないことをしたい」という思いを改めて感じ、声優の専門学校に入る。一人暮らしをするには金銭的に厳しかったことから、地元から片道3時間かけて通っていた。しかし、通っていた専門学校は経営破たんし、別の養成所に移るがそこも閉鎖されてしまった[10]。
最終的に通った専門学校にて、色々な声優事務所の募集要項を見る中で、JTBエンタテインメントの「1期生募集」、「（自身が憧れの声優とする）緒方恵美さんが所属しています」という文言が目に留まり、「人材を求めているはずの新しい事務所に一から入った方がチャンスがあるんじゃないか」と思い、希望する所属事務所を即決した。その時に、専門学校の先生から、「新設の事務所に行くなんて、すごい賭けだぞ」と言われた。
ウィキペディアより
そこには養成所と比べれば色んな学科があり資金があるであろう専門学校も潰れたと書かれています・・・さらに代わりに移った養成所まで無くなるなんて・・・よくそこから挫けずに有名になれたと思います。
このように将来のために通うと決めた専門学校や養成所も少なからず潰れる可能性はあると思っておいた方が良いです。
特に俳優・声優志望者を数十名ほどしか受け入れることのできない小さな所はそんな経営が安泰なんてことはないでしょう。
専門学校であれば先述の通り他にも幅広い分野の学科がある場合が多いので、一つの学科は無くなってしまったとしても学校自体が無くなるなんて事はあまりないと思いますが（それでも内田彩さんのようにないわけではない）
では、どのような特徴の所がもしかしたらいつか潰れるかもしれないのか？その一例を解説していきたいと思います。
これは実際に同期から聞いた話です。
「俺が通っていた養成所潰れちゃったみたいなんだよね・・・」
と同期が卒業してから数年後に起こってしまった事なので同期はしっかりと最後までレッスンを受けることができたのですが、その卒業直後からなんか違和感があったと言います。
ちなみになぜ潰れてしまったのかは明白で、
人が募集しても集まらなくなったからです。
まぁこれ以外の理由はありません 笑
その末期の時期は１０人以下だったそうで・・・一年生、二年生合わせてようやく数十人に達するといった感じだったそうです。
そうなってしまうと養成所側はどんな行動に出るのか？
それが・・・、
卒業生を対象にしたレッスンを頻繁に行おうとします。
はい、これが潰れる養成所の一つの特徴となります。
どうやら同期も卒業してから２ヶ月後くらいには早くもその案内のメールが来たそうで、その後も数ヶ月後おきぐらいのペースで様々な内容のレッスン案内が来ます。
これを読んだ同期は、
「講師の人ってそんな暇なの？」
だそうです 笑
優先するべきは現在、在籍中の生徒であるにもかかわらず、その授業が終わった後に続けて行うスケジュールであることも多く、さらには一日限りのレッスンではなく週に一回か二回のペースで、３ヶ月くらいのスパンでやるつもりらしくそう思ったそうです。
が、卒業生としてはもう訓練期間には一区切りが付いてこれからは出演機会を掴み取っていこうとしている中で正直「また！？」と思った卒業生が多いからなのか、全然希望者はいなかったみたいで・・・💦（同期も基本はスルーしてました）
これに憤慨した養成所の代表者はヒステリックな内容のメールを送ってきたこともあったそうです・・・。（せっかく卒業後も他と比べれば安い料金でレッスンの場を提供してあげるのに希望者が全然いないってどういうことですか！？あなた達に向上心ってものがないのですか？・・・みたいな💧）
ということでこの養成所は数年後に閉めることになりましたとさ、ちゃんちゃん。
なぜ人が集まらなくなったのかは色々ありますでしょうが（そもそもこのような施設は今や数が多すぎるので安定して人を集めること自体が年々難しくなってきている）一つにここを卒業したことによるメリットが無いに等しいというものがあったかもしれません。
なぜ志望者は養成所に通うのか？
それは修了後にどこか事務所や劇団に所属できるチャンスがあるからだと思います。
大体はその養成所を経営している事務所や劇団で、修了後に所属試験を受けることができるからではないでしょうか？
それが無かったら見向きもされないでしょう。
はい、この養成所はちょうど同期が卒業した次の年から提携していた事務所の解散によってこのような所属試験というものが無くなってしまったのです。
それでも代わりに他の所と手を結んでうちの卒業生どうですか？と所属するチャンスはあったそうですが、そのネームバリューが無かったからかこのような体制になってから生徒が一年ごとにガクッと減ってしまったそうですね。
養成所など志望者を対象にしたレッスンでお金を取っている方々へ頭に入れて頂きたいのは、お客さんとしている子達は当然、俳優・声優として「売れるために」通い始めます。
その欲求に応えられる内容になっていますか？と問うてみてください。
言われなくたって残念ながらそのようにはなっていないことでしょう。（理由は後述）
そうなってくると志望者も馬鹿ではないので、今や軽くインターネットで調べるだけでも専門学校や養成所の類いにあまり期待過ぎるのは良くないといった情報はそれなりに発信されておりますので、しっかりどこが良いのか検討されていきます。
その過程でただ入所者には演技などのレッスン以外で受けられるメリットがないとなれば選ばれることはないことになります。
なぜなら志望者は「売れるために」この世界へ足を踏み入れるのですから。
志望者の方々も注意してほしいのは「この世界で売れるため」の手段として「演技などが上手くなる」は直接的な手段ではないということ。
これはもう当ブログでは何度も書いていますね。（理由はたくさんありますが、主に挙げるならこの業界は人手不足ではないのでわざわざ時間をかけて育成する必要はもはや無く第一印象から「この人売れそう！」と思わせた人に絞り込んでいけば事足りるため）
なのになぜこれほどまでに専門学校や養成所があるのかと言われたら単純明快で、
儲かるからです。
これもこのブログでは何度も訴えてきました。
参考記事→「本当はそこまで数は必要ではないのに乱立している声優専門学校・養成所」
この世界で売れる人材を育てるよりも、ただ志望者を誰でも良いからかき集めてレッスン料を取る方が遥かに安定して、儲かるからこちらの方ばかりに力を入れているのが実態となります。
さらには、このような形で集めたお金によって事務所が維持できているという側面もあります。
まさに完全に搾取されているわけでありますね。
現実はこうである以上は上記の潰れた養成所のように人が集まらなければ、このままでは不味いと焦ってしまうのも当たり前と言えば当たり前です。
基本的に専門学校・養成所という場所は売れていく人材を育成するのが目的ではなく、ただ期間内まで集中して演技の訓練などが受けられるサービスを提供してくれる所だと認識しておきましょう。
もちろんその中から売れた人が出てくれたなら「ラッキー！」くらいには思って喜ばないなんてことはないでしょうが、
皮肉なことに、例えばあるワークショップを開いている指導者の教え子の中からもしもどんどん売れていく人が出てくるなんて事が起こってしまうとどうなるかと言うと、
教え子は忙しくてレッスンどころではなくなる、
という事態になります・・・。
そうなるその指導者はレッスンを開く事が出来なくなるので、収入が減ってしまい生活が苦しくなるなんて事も・・・？
こんな感じで指導している人間と、その人を起用する人間・組織は別になりますので前者は例えスターを育ててもそれによる利益を得られるわけではないんですよね。
教え子をスターになるまで育ててもこちらには全く利益にはならない、
だったらぶっちゃっけ教えている側もどれだけ熱心に育てる気があるのかと邪推もしたくなります。（要は楽しくレッスンを受けさせておいて、趣味でやっているのとさほど変わらない熱量であるかもしれない）
だから養成所を選ぶ際にもやはり優秀な人材を育てることによって、そこにも利益になる事務所直属の所へ通うのが望ましいでしょう。
つまり専門学校は卒業生がスターになれば「うちの卒業生です！」と宣伝はできるかもしれないが、
言い換えるなら得られる利益はその宣伝効果が期待できるだけで、それでどれだけ入学希望者が以前よりも増えるかは効果が全くないとは言わないがそれでも未知数ではあると思うしもしかしたら数年でその効果は切れるかもしれない、そんなことを考えてしまうとやはりそこまでスターを育てる事に力を入れる理由はあまりないんですよね。
それよりも生徒を可能性あるなし関係なく片端から集めて授業料を取った方が効率がいい。
この業界を目指す方々はこの構図を理解しておきましょう
搾取されるだけの存在にならないように気をつけてください！どこでも良いから入れる所に・・・という発想は危険です。
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