【プロの俳優になるために】「日常、感覚の再現」

アクセスして頂きましてありがとうございます。このブログではただいま演技が上手くなるためにはどうすれば良いのか?

それに関しての記事を段階をおって多数、上げていきますのでよろしければ他の記事にも目を通してみて、これは最後まで気になると思った方はブックマークするなりして定期的に目を通してくれたら嬉しいです。

 

今回は「日常、感覚の再現」というテーマで書いていきます。

この記事を読めば初心者が最初に取り組むべき「演技」とは何なのかが分かるようになります。それはもしかしたら意外なものかもしれません。

それでは中身に入っていきます。

 

前回の記事のテーマをもう一度言いますが自分を知る。

これが最初の課題でして今回もその延長線上にあります。お次はご自身の日常の行動について意識してみましょう。

前回の自己紹介を終えて今日は解散となりましたら僕はある課題を提示します。それが、

「前日の夕食を食べる時の自分の行動を意識、観察する」

そして、それを次の日、集まる時にその前日の夕食のシーンを皆の前で再現してほしい。

なぜこんな事をさせるのか?

よく思い返してみてください。あなたが今まで観てきた映画やドラマで食事のシーンというのはよく見る場面ではないでしょうか。

もっと言えば登場人物が朝起きて布団から出るシーン、化粧をする、歯を磨く、学校、職場へ行くシーン、友達と喫茶店でお喋りするシーン・・・。

挙げればキリがないですが、その登場人物の何かしらの日常が描かれるのはほぼ間違いないです。

そう、その日常を再現するのも俳優の仕事です。

ですから必ずしも食事のシーンではないと駄目という訳ではありません。ただこの場合は一人でもできる代表的な行動として上げたまでです。他にも歯磨き、女性なら化粧というのもやりやすいかもしれませんね。

そして、やはりこの場合もいきなりこの役が食事をする時はどんな風に食べるんだろう?だと一気に難易度が上がるので先ずは『自分』からスタートです。

やり方は施設の備品によって椅子、テーブルくらいは用いて構いませんが基本「エアー」でやってください。

つまり箸、食器などの小道具は使わないということですね。どこから始めるか、食べ始める瞬間からスタートさせてください。

ここで重要な意識として、

『ない物をある物と信じる』

という訓練もしていきましょう。演劇というものは時に見えないものを見ないといけません。

例えば視線の先にあるのは本当は客席でも、役が海を見ているならその客席を海だと思わないといけないのです。

そんな嘘で塗り固められている空間、その中でもいかに本当だと信じ込み作品の世界観に入り込む、それが求められます。

それを上手くやるには、

『感覚の再現』

これをしていきましょう。どういう事かと言いますと、以前にも書きましたが俳優というのは色んな事を体験、経験、見るのが大事ですと言いました。

その時に感じた感覚を思い起こさせればいいのです。

例では役は海を見ている、なら実際に自分が海を目の前で見た時の感覚、例えばその場に居る、立っていれば感じる潮の匂い、強い風、波の音などなど・・・を思い出して身体に反映させていきましょう。

海を見た事がない、記憶が思い出せないという方は可能でしたら空いている時間を利用して近場の海でいいので見る事ができればそれは容易ではないでしょうか。こういう所で今まで積み重ねてきたものを生かす事が出来るのです。

とサラッと言われたらできて当たり前でしょみたいなノリで書きましたがこれはこれでなかなか難しい作業だと思います。それができているのか、できていないのかの判断も簡単にはできませんし。

それは置いておいて、さて、さて実際にこの食事の再現というのをやってみると小道具がないというのもありますが普段やっている行動なのに非常に難しいと思うのではないでしょうか?その難しいと思ってしまう要素は他にもあります。代表的なのが、

1、他人に見られている、注目されている

2、やれと言われても困る

一つ目はかなり大きな原因でしょう。他人に見られているだけで緊張が生まれます。これによって体が硬くなり、動きがぎこちなくなり不自然な動作もしてしまうかもしれません。これは演劇初心者の方であれば最初に通る関門でしょう。人前で何かをやる、それだけで心臓がバクバクしますよね。

二つ目はなにかと言うと、そもそも一般人の感覚であれば「そんな事をやれって言われても・・・」なんて反応もあるかもしれません。なぜなら今まで・・・

『無意識』にやっていた事を改めてやってください。

と言われているのですから。これは今後においても、もの凄く重要な事を言います。

食べるという行為はもう生まれた時から何十年にも渡り毎日、欠かさず行ってきた行為です。

流石によく言う面倒だからという理由で食べないという事はやがて餓死を意味するので、1日だけ食事を欠かしただけでも空腹が襲い我慢できなくなる時は直ぐに訪れることでしょう。

皆さんもこんな感覚を持った事はないでしょうか?

『最初は慣れていなくて苦労したけど繰り返しやっていくうちに慣れてきて今では何も考えずにできるようになった』という感覚を。

これは主にスポーツなどの反復練習を求められる事をやった人であればきっと感じているはずです。最初はコーチの教えられた言葉を頭に浮かべてボールを蹴っていたけど、気がつけば自然と体が動くようになった等。

当然、演劇にも当てはまります。最初は緊張したり色々と考えながらやっていたけど、いつの間にか『無意識』にできるようになったという域まで達するのが目標です。

ここで面白いと思うのは演劇というのは今まで、日常生活で無意識にやっていた事を稽古場で意識してやってくださいと言われて、最後はまたそれを無意識にできるようにするという事を要求しているという事ですね。

要は普段の生活で無意識にやっている事を今度は、やってくださいと言われたら直ぐに人前で、舞台で無意識にできるようになってくださいねということが言いたいのです。

特殊な環境でもやれるか?とも言えるかもしれません。自分の家で、いつも使っている食器で、プライベート空間が確保されている中であれば誰だってできますが、それを人前で、いつもと違う場所で、しかも食器、食べるものは想像でカヴァーしてやれと言われているのですから、そりゃあ難しくもなります。

それをまるで日常の一コマが切り取られたかのようにその場で再現されているとお客さんに思わせるのがプロの俳優ではないでしょうか。

まとめ

では今回のまとめです。俳優とは普段、無意識にやっている何気ない行動を舞台上、観客の前でもやがて無意識に出来るようにならないといけないので、その訓練の第一歩としてそれを意識して、先ずは自分の日常の再現からやるという事になります。

忘れてはならないのが最初に言った先ずは『自分を知る』これを機に改めて自分ってこんな風に食事をするんだと認識してみてください。

それが分かれば、やはり役との違いなんかも見えてきます。自分はあぐらをかいているけど、この役は正座して食べていそうだぞ、なんて台本の台詞から想像できたらそれは大きな違いの発見です。では正座をして食事をする人とはどんな人物なのか・・・?そこからこの役の性格、キャラクターなんかも見えてくる事でしょう。

今回はここで終わりたいと思います。最後までお読み頂きありがとうございました。

 

コメント

  1. […] この全体のシリーズでも俳優の仕事は日常の再現、一人の人間の人生を背負うとも言えると書いてきました。 […]

  2. […] おや、ここで基礎編の記事のタイトルとほぼ同じ言葉が出てきましたね。(「日常、感覚の再現」参照) […]

  3. […] 、イメージする台本の役と近い人物を見つけたらのなら役作りの参考としてその人の動きや、声のトーンを真似をしてみてみるのも有りだと書いています。(参考「日常、感覚の再現」) […]

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